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学校生活にこんな魔法はいかがですか?  作者: 炎尾
生活魔法で知り合おう。
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部活までの一週間

部活の説明を受けた次の日の朝。学校で正治と工藤はうなだれていた。


「帰りてぇ。」


「今日から授業が本格的に始まるんだろ?マジ帰りてぇ。」


「二人ともなんでそこまでやる気ないの?授業がまだ始まってすらいないのに。」


光が呆れながら聞くとうなだれていた正治が答える。


「二階堂さん。授業を受けるってことは時間を失うことなんだよ。俺たちの貴重な青春の1ページを意味の分からない数字だの記号だのでつぶされていくんだよ?悲しいとは思わないかい?」


「ああ。そうだぜ二階堂さん。そんなことをするくらいなら家の過ごしやすい空間で好きなことをやっていたいとは思わないかい?」


「正治君の言ってることはまだわかるけど工藤君のは時間の浪費じゃない?」


「ああ時間の浪費だぞ。だが時間を浪費して好きなことをしてる背徳感がまたいいんだろ?」


「二階堂さん。こんな社会の屑の発言に耳を傾けてはいけない。これは将来ニートもしくはヒモになる典型例だ。目に入れることすら許してはならない!」


「おいこら。そこまで言うか?」


「正直私も正治君に賛成。」


「二階堂さんまで!?いったい何がいけないんだ・・・!」


「「全部。」」


二人がそろって発言するとちょうど鐘がなり佐藤先生が入ってくる。


「みんなおはよう!これから出席取るぞー。いないやつは挙手よろしくー。」


クラス全員が思う。いないのに挙手できるか!と。


「冗談はそれくらいにしてまだ先生みんなの名前覚えきれてないから出席取ってくから。呼ばれた奴は返事よろしくな。それじゃあ相沢。」


そういって出席を取り始める佐藤先生。


「井上」


「はい。」


「鵜久森」


「はいっ!」


「及川」


「はい。」


「加藤」


「はい。」


「シスコン」


「ちょっと待て!どう考えてもおかしい!俺は工藤です!」


そのツッコミを受けキョトンとした顔をしている。


「ごちゃごちゃとなんだシスコン?先生お前の名前と顔は覚えてるから親しみを込めてあだ名で呼んだのになんかおかしかったか?」


「出席であだ名で呼ぶことがおかしいし、不名誉なあだ名に親しみを込めるな!」


「ざまぁ(笑)」


「正治てめぇは黙ってろ!」


「冗談だ。工藤。」


「どこまで冗談かわかったもんじゃないぞこの教師・・・」


そんなことを工藤は呟くが出席は続く。


「剣持」


「はい。」


「変態」


「・・・・・・」


「いないのか変態?そんじゃ変態の近藤。」


「せっかく不名誉なあだ名を無視してたのに指定しちゃったら誰のことかわかるだろうが!てかなんで変態!?俺が何かしたか!」


またもキョトンとした顔で答える先生。


「いや。お前も名前と顔は覚えているから親しみを込めて変態と呼んだだけだぞ。何が悪い?」


「親しみを込めて呼ぶあだ名じゃないでしょうが!何をどうしたら変態になるんだ!」


「俺はお前の姉から話を聞いた。あとは・・・わかるな。」


ニヤつきながら話す佐藤先生。


「わかりたくない!わかりたくないけど何も否定できない自分がいる!やめてぇクラスみんなで俺を見ないでぇ!」


クラス全体の目線が正治に集まる。なんで変態呼びされてるのかわからないといった表情が大半ではあるが。


「ははっ面白い奴だ。」


「おっさんコラァ!」


「変態落ち着くんだ。」


「なぜ止めるんだシスコン!俺は今からこの先生の秘密を探って校内にばらまくんだ!あとサラッと変態呼びすんじゃねぇ!」


「あの先生の葬儀の準備はしておくから落ち着け変態!俺は今お前に行っておかなきゃいけないことがある。」


「遺影はこっちで苦悶の表情のやつをしとくからそれはいいぞ。んで何を言いたいんだ。」


「自分も変なあだ名つけられてどんな気持ち?ねぇどんな気持ちぃ?プギャー(笑)」


盛大にニヤつきながら工藤はそう言いはなった。


「よしわかった。お前の葬儀はこれから始めよう。」


「てめぇらさっきから俺も含めた物騒な話をやめろ!出席が進まないだろうが!」


「「進まないのはあんたのせいだ!」」


「ったく。ああいえばこういいやがって。それじゃ出席続けるぞ。」


そうして朝の出席が滞りなく終わ・・・


「シスコンと変態の手綱係。」


「・・・・・・・もしかして私のことですか?」


なかった。


「いいやぁ?俺は何も言ってないよぉ?もしかして自覚あるのか?」


「・・・ありません。私の友達に変態はともかくシスコンは断定できません。ホントかどうかわかりませんから!」


工藤の隣で椅子から転げ落ちる音が聞こえた。


「なんで!シスコンはかばうのになんで俺は変態認定!?二階堂さんだけは味方だって信じたかったよ!」


「いやぁ・・・その・・・昨日の話聞いちゃうと否定できないかなぁって・・・」


周りからざわつく声が聞こえる。


「おい。やっぱあいつの変態って本物っぽいぜ。」


「ああ。先生も二階堂さんも認めちゃってるもんな。」


こうして正治の地位は落ちていき、正治の隣で工藤は正治をからかうのだった。


「んー思った以上にあだ名のごろ悪いから普通に呼ぶことにするわ。二階堂。」


「はい。最初からそうしてください。」


こうして朝の愉快な出席は終わった。


「連絡事項は特にない。それと教えておくが俺の担当科目は国語だ。赤点取ったら覚悟しとけよ~。」


そういいながら先生は教室を出ていった。


「二人ともお疲れ様。朝から愉快な出席だったよ。」


「「俺たちはなんも楽しくない・・・」」


「まさか私にまで飛び火してくるとは思わなかったけどね。」


ぐったりとした表情の二人に笑いかける光。


「でもまだ一時間目も始まってないよ?そんな状態で大丈夫?」


倒れこむ二人。どうやら彼女は無自覚に相手に止めを刺す傾向にあるようだ。


そして時間は流れ授業が終わり帰りのSHR。


「連絡事項は特になし。部活動の申請書は一週間以内に書いて提出するように。それじゃ気を付けて帰れよ。」


「よっしゃ終わったぁ!帰るか!」


生き生きとした表情でそういう工藤。


「そうだな帰るか。あっこれからお前の家行っていい?お前がどんなゲームや漫画の趣味を持っているのか気になる。」


「おお。いいぞ。俺のコレクションに震えるがいい。」


何気に二人は色々話しているうちに趣味が同じで気が合うらしく、休み時間には趣味の話で盛り上がっていた。


「ああ。でも俺の家妹がいるぞ。今日学校終わるの早いって言ってたからな。」


「別に問題ないぞ?むしろどんな妹なのか気になるくらいだ。」


「ほほう。お前は俺の妹が気になると。手出せるもんなら出してみろよ。」


絶対の自信があるといった顔を工藤はする。


「おっ?随分挑発的だな。いいのかそんなこと言って。」


「ああ。妹がお前に靡くことは絶対にありえない。」


「なんだやっぱりシスコンで間違いないのか。」


「うちに来ればわかる。そして俺のシスコン疑惑も晴れるだろう。」


そう胸を張りながら工藤は言い切る。


「それじゃ行くか。」


返事求める出席確認やってる学校なんて今時あるんですかね?

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