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彩色の魔女  作者: 唄海
序章
5/115

大男と魔女狩り

更新遅くなりましたすいません!

そろそろ物語が進むのでぜひ応援やアドバイスよろしくお願いします!

『俺』と『青色』の魔女が話をしている一方、さっきまでいた廃墟で大男はそこに居座り続けていた。

あの青年が逃げていったのは街の方角だとは既に分かっていた。しかし大男は青年を追わずに、その場に居座っていた。

「…………」

廃墟の屋上から街へ向かう道を見つめながら大男は悲しそうな、そして嬉しそうな顔をしていた。

───彼は自分から望んで魔女狩りに参加しているわけではないのだ。



昔、魔女狩りの組織と魔女達が大規模な争いが起こった。

そこで彼は両親を亡くし、魔女狩りの組織に引き取られた。

だが何故彼は両親の仇である魔女を憎まないのか。それは両親を殺した人物が魔女なのかはたまた魔女狩り側の人間なのか分らないからだ。

魔女狩りの組織にはそれこそ目の前で肉親を魔女に殺され、復讐から魔女狩りに参加する者も残念ながら少なくない。

その中には想像を絶する地獄を見てきた者達が時たま現れる。

その者達はひたすらに魔女に復讐する事だけを最優先にし、一般人への被害などお構いなしに暴虐の限りを尽くすのだ。

それでも組織は身寄りのない自分を助けてくれた。その事実だけは変わらない。だから彼は組織の為にとこうして魔女狩りをしているのだ。

──彼はまだ人を殺したことがない。だから少年が貯水タンクを蹴飛ばし石灰を投げて『青色』を連れて逃げた時はいけないと思いながらも安堵したのだ。

また殺さなくてすんだ、と。

彼は今まで魔女は生きたまま捕らえる事しかして来なかった。

そこは彼の両親の最後に対する迷いの表れなのだろう。

だから彼はこのまま組織に、「魔女は逃走した」とでも言おうと考えていた。



だからか、彼は今この瞬間に言葉をかけられるとは思ってもみなかっただろう。


「おい」


────!?

男が振り向くと貯水タンクのあった高台に人が立っていた。


「逃げた身で言うのもなんだがお前をぶっ飛ばしに来た。だが俺は初陣なのでな。手加減してくれよ?」


そう言いながらそこには『黒い』少年、それも貯水タンクを蹴飛ばして石灰を投げてきたあの少年が木刀を持ちながら笑みを浮かべてこちらを見ていた。


彼は思った。

「最悪だ」

ただそれだけ思った。






今日は休みなのでもう1話頑張って更新するつもりです

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