ゴキゲンな従者
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「よし、じゃあ真ん中の魔法陣に立て。そこに溜まってる魔力を使ってテメェのアニマを作成する」
「こうか」
ガルに言われるがまま、部屋の中央の魔法陣の上に立つ。
「…………? 何も変わんねーぞ?」
もっとこう、魔力が溢れてブワーっとかなるかと勝手に思っていた。
「そんな事になったらお前、死ぬぞ」
「なにそれこわい」
「魔力の逆流が起きると、内側から破裂して死ぬのよ。まぁ、普通そんな事起こらないだろうけど」
「なんだ、よかった」
「破裂すれば良かったのに」
「…………」
相変わらずお元気なライヴだった。なんでコイツこんなに俺に厳しいんだ?
「難しい話なんだが、簡単に言えば相乗効果だ。テメェの魔力をこの魔法陣の魔力で増やして、そいつをアニマの体に回す。だから、逆流が起こることはねーよ」
「あーなるほどね、完全に理解した」
要は二個付きだな! 同調してくれなくて苦労しそう。
「え、それって魔法使い同士で出来るの?」
「無理」
「無理」
二人に同時に否定された。まるで、俺がこの質問をする事を分かってるようなタイミングだ。
「そのへんの理論は詳しいヤツに聞いてくれ。俺は知らん」
「アタシも」
「あ、そっすか……」
そんないい加減な感じで大丈夫なのだろうか。まぁ、全身麻酔もなんで効くか判明してないらしいし大丈夫か。
「よし、理論も多分わかった事だしいよいよ始めるとするか!」
気を取り直し、魔法陣の上にしっかりと構える。
「準備OKだガル。この後の手順は?」
「最初に魔法陣を出せ」
「こうか!」
左手を前に突き出し、魔法陣をイメージする。すると、突き出した手のすぐ前の空中に魔法陣が出現する。相変わらず真っ黒い魔法陣だ。
「後はひたすら魔力をブチ込め。イメージとしてはその魔法陣を核にする感じで」
「こ、こうか?」
右手で左手を掴み、支えるようにしながら魔法陣に意識を集中させる。
「魔力をブチ込む……魔力をブチ込む……」
自分の体の中にある力を、目の前の魔法陣へと流し込むイメージで。
「いい加減じゃない?」
「あぁ、やりやがる」
ガルとライヴは脇で俺の作業を見ている。どうやら俺は上手くいってるみたいだ。
少しだけ視線を落とす。足元の魔法陣が、綺麗な虹色に光り輝いていた。おそらくは俺の魔力を増幅している証拠だろう。
「これで……どうだ!」
思い切り力を込めて、更に手を突き出す。すると、魔法陣が怪しく光り始めた。
「おぉ、来たんじゃねこれ!」
「……早い」
はしゃぐ俺の横で、ライヴは不思議そうに呟く。だが、そんな呟きも気にならないほどの光が、視界を覆い尽くした。
「うぉっ?!」
思わず目を背ける。目を閉じてもなお、光が目に入ってくる。
「目が!目がぁー!」
「うるせぇ3分間待ってろ!」
「何の話よ!」
そんなアホな会話をしてるうちに、光が収まった。
「…………?」
うっすら目を開ける。目の前には、俺と同じくらいの身長の人が立っている。
「え?」
おかしい。ガルとライヴは俺の横にいるはずだ。なのになんで──
「問おう。と言うか問わせてください。あぁもう問わなきゃいけない気がします」
声が聞こえる。綺麗な、という感じではない。いかにも元気そうな、そんな声だ。
「問おう、貴方が私のご主人様ですか?!」
「は……?」
目をゆっくりと開ける。目の前には───
「俺の……アニマ……?」
目の前には白い髪をツインテールに結った、黒目の少女が自慢げに立っていた。
────しかも全裸で。
真「アニマ作成失敗例って話を思いついた」
ガル「どんな」
真「俺の左足とガルの全身が持って行かれる」
ガル「なんか今回ネタ多くねぇ?!」




