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彩色の魔女  作者: 唄海
2章 英国の闘い
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夕食後

「〜♪」


 鼻歌を歌いながら、俺はシンクの前で夕飯の後片付けをしていた。喉元過ぎれば何とやら、先程の死地はもう記憶の彼方へと飛んでいってる。


「食べたら眠くなってきた……」

「太るわよ」

「わ、わかってるわよ! ライヴ、そう言うあなたこそ食べすぎたんじゃないの?!」

「食べても太らないから大丈夫」

「ぐぬぬ……」


 小夜達は座ったまま、ライヴとおしゃべりをしていた。それにしても、意外と小夜とライヴは仲が良い。

 いくら魔法使いと言えど、彼女達はまだ青春真っ盛りだ。それなりに通じる物もあるのだろう。


「それより小夜、胸は太らないの?」

「ふ、太らないわよ! 胸なんて邪魔なだけよ!」

「へぇ〜」

「それよりライヴはどうなのよ? どうせ私と変わりないでしょ?!」

「残念、この前少し増えた」

「ぐぬぬぬぬ……」


 俺はそっと手を止めて会話の内容を聞き取ろうとする。人間、やはり好奇心には勝てない物だ。

 べ、別に小夜の胸の話が聞きたいわけじゃないんだからね!


「真、何聞いてるの!」

「いえ、何も聞いておりませぬ、洗い物をしてますのよ!」


 急いで食器類を洗う。焦りすぎて口調がおかしくなったが、多分バレてない。


「よし、片付け終わり〜」


 伸びをして、出てきたあくびをかみ殺す。時差のせいで気がつかなかったが、もうとっくに寝てるような時間だ。


「なんで小夜、お腹周りは肉がつくのに胸は付かないの?」

「知らない!」

「お前ら少しは落ち着けって……」


 未だに胸の話をしてる二人の仲裁に入る。これ以上こんな話をされると、男として色々と危なくなる。年頃の男子は意外と脆いのだ。


「真君、女の子はあなたが思うよりずっとはしたないのよ」

「んな事聞きいてねぇ!」

「はぁ……もう疲れたわ……」

「俺のほうが疲れたよ……眠いし……」


 片付けが終わって気が抜けたのか、猛烈な睡魔が襲ってきた。このまま床に倒れたら眠れそうだ。


「寝るならお風呂入って来なさい、真君」

「はい……そうします……タオル貸してください……」


 そんな訳で、入浴の時間になった。







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