じつはひとりぼっち
重い世界から、ゆっくり浮かび上がっていきます。
もしかしたら、残酷ととれる描写がでてくるかもしれません。
スプラッタはありません。
栄応18年度 関西広域連合立 西京大学サイバー医学部
合格者 50名
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・1732050
・・・・・・・・・・・・・・
えっと2436206っと・・ない
補欠合格者 5名
・・・2436206・・・・・・・
ぁっ!
ぼすっ、「舞、おめでとっ!」1732050番じゃなかった、武藤雪♀が体当たりしてきた。
「さすがだね、青嵐高校の一番美人さんとイチバンカワイイ?ちゃん。後で打ち上げしよう。これどうぞ。」
後ろから声をかけてきたのは同級生、橘勇気♂たしか工学部のはず。
「なんかカワイイ?って発音へんだったぞ?オヌシも合格したのか?」
「じゃ、舞さん、雪ちゃんまたね~」勇気は、雪のローキックをかわして走り去った。
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「ごちそうさま~、越後屋の散らし寿司っておいしいね。お父さんまた買ってきてね。」
「2人前?」「うん。」
「もうちょっと、色気ってもんが・・」「なんか言った?」
「いやなにも・・じゃ、おやすみ。」「おやすみなさい」
お父さんは、右手で左手のブレスレットをコンとたたいて、フッと消えた。
ふ~ 私も左手のブレスレットをポンとたたいた。
実は私、冒頭の合格発表から今まで、部屋の外に一歩もでてなかったりする。
私の住んでいるのはネオキョウトシティ5区、外へ出るにはガスマスクが義務付けられ、公共移動手段はほとんど地下を通ってる。
こんなに汚染が進むまで放置するなんて、ご先祖様たち何考えてたんでしょうね?
精神投影型仮想現実創造マシン、ヒュプノスシステムのおかげで、遠く離れた人とも会えるし栄養だけがとりえの標準食料パックも散らし寿司に化けるんだけど。。。ねぇ。
わたしはヒュプノスの末端であるブレスレッドをコンと叩いて、勇気君にもらったデータを呼び出した。
”新作ゲーム「TRI:仮称」クローズドベータ1テスター募集要綱”
??
お父さんが買ってきたのは、越後屋製、散らし寿司データ です。




