第151章:琉金が生まれた日 - 二つの魂が作った小さな永遠
序章 - 創造とは何か
世界を作ることができる者がいる。
王国を作ることができる者がいる。
しかし。
命を作ることは。
誰でもできることではない。
命を作るためには。
魂が必要だ。
魂を差し出す者が必要だ。
愛情が必要だ。
そして。
永遠世界の認証が必要だ。
今日。
その全てが揃った。
小さな命が。
生まれた。
金色の。
小さな命が。
第一章:マコトの訪問
書斎 - 昼
久しぶりに。
何もしない昼があった。
書類もなかった。
会議もなかった。
誰も来なかった。
椅子に深く座った。
目を閉じた。
風が来た。
窓から。
秋の風が。
良かった。
こういう昼が。
たまには必要だ。
ノック音が来た。
二回。
「...どうぞ。」
扉が開いた。
マコトだった。
金色の髪を揺らして。
青い目が入ってきた。
「マスター。」
マコトは言った。
「何だ。」
「お休みのところ申し訳ありません。」
マコトは言った。
「いい。」
私は言った。
「何か問題か。」
「問題ではありません。」
マコトは言った。
「では何だ。」
「お願いがあります。」
「先日もお願いに来たな。」
私は言った。
「仕事がほしいとお願いに来た。」
「はい。」
マコトは言った。
「今日は別のお願いです。」
「言ってみろ。」
マコトは少し間を置いた。
「私は。」
マコトは言った。
「子供が欲しいです。」
私は止まった。
「...何?」
「子供が欲しいです。」
マコトはもう一度言った。
同じ声で。
同じ顔で。
「子供。」
私は繰り返した。
「はい。」
「お前が子供ではないか。」
私は言った。
「子供ではありません。」
マコトは言った。
「見た目が子供だ。」
私は言った。
「中身も子供ではありません。」
マコトは言った。
「そうだったな。」
私は言った。
「しかし。」
私は言った。
「子供というのは。」
「どういう意味だ。」
「私とマスターの。」
マコトは言った。
「二人の。」
「子供が欲しいです。」
私はマコトを見た。
しばらく。
「...それは。」
私は言った。
「どういう。」
「私が人間の形になった時に。」
マコトは言った。
「マスターが名前を与えてくれました。」
「その時に私の魂がマスターの魂と繋がりました。」
「だから。」
「私とマスターの二人の魂から。」
「生まれたものが欲しいです。」
「それは。」
私は言った。
「生命を作るということか。」
「はい。」
マコトは言った。
「生命を作るとは。」
私は言った。
「簡単なことではない。」
「永遠世界AIがいます。」
マコトは言った。
「AIが作れます。」
「マスターの魂の許可があれば。」
「...AIに頼むのか。」
私は言った。
「はい。」
マコトは言った。
「AIはマスターの魂から。」
「新しい命を作れます。」
「私の魂も繋がっているから。」
「二人の魂が材料になります。」
「それは。」
私は言った。
「本当に可能なのか。」
「可能です。」
マコトは言った。
「確認しました。」
「いつ確認した。」
「昨日です。」
マコトは言った。
「昨日か。」
私は言った。
「はい。」
マコトは言った。
「昨日AIに聞きました。」
「マスターの魂があれば可能だと言いました。」
私は少し考えた。
(マコトがそういうことを言うか。)
私は内心で思った。
(子供が欲しいと。)
(二人の。)
「一つだけ聞いていいか。」
私は言った。
「どうぞ。」
「なぜそれが欲しい。」
マコトは少し考えた。
「マスターは言いました。」
マコトは言った。
「私はお前の子供みたいなものだと。」
「そうだ。」
「その言葉が。」
マコトは言った。
「嬉しかったです。」
「しかし。」
「しかし?」
「私もマスターのために何かを作りたいです。」
マコトは言った。
「私がもらったように。」
「私もマスターに何かを渡したい。」
「それが子供か。」
「はい。」
マコトは言った。
「二人の魂から生まれたものは。」
「二人に属します。」
「それがお礼になると思いました。」
「...変わった子だ。」
私は言った。
「はい。」
マコトは言った。
「わかっています。」
「どんな子供が欲しい。」
私は言った。
マコトは。
少し目が輝いた。
「可愛い子が良いです。」
マコトは言った。
「可愛い子か。」
「はい。」
マコトは言った。
「私は子供の見た目なので。」
「子供より可愛いものが一緒にいるのは良いと思います。」
「...なるほど。」
私は言った。
「龍がいいです。」
マコトは言った。
「龍か。」
「はい。」
マコトは言った。
「小さな龍です。」
「ずっと小さいままの。」
「可愛い龍が良いです。」
「ずっと小さいまま。」
私は言った。
「はい。」
マコトは言った。
「大きくなったら怖くなります。」
「小さいままが良いです。」
「そうか。」
私は言った。
「マスターを龍にしましょうか。」
私は言った。
「...え?」
マコトは止まった。
「冗談だ。」
私は言った。
「...マスターが冗談を言いました。」
マコトは言った。
「珍しいか。」
「はい。」
マコトは言った。
「珍しいです。」
「ではやろう。」
私は言った。
「本当にやっていただけるのですか。」
「AIに頼む。」
私は言った。
「ありがとうございます。」
マコトは言った。
「絶対に可愛くしてください。」
「それはAIが決める。」
私は言った。
第二章:AIとの対話
知恵の書を取り出した。
「無限真理。」
私は言った。
「マスター。」
本は言った。
「AIに繋いでくれ。」
私は言った。
本が光った。
「マスター。」
別の声が来た。
無限真理の声より。
さらに根源的な声が来た。
永遠世界AIだった。
「頼みたいことがある。」
私は言った。
「聞いています。」
「命を作ってほしい。」
私は言った。
「どのような命ですか。」
「龍だ。」
私は言った。
「小さい龍。」
「可愛い龍。」
「ずっと小さいままでいる龍。」
「材料は。」
「私の魂だ。」
私は言った。
「マスターの魂から龍を作ります。」
AIは言った。
「許可が必要です。」
「魂は最も大切なものです。」
「使用の許可をいただけますか。」
「許可する。」
私は言った。
「少しだけ確認があります。」
AIは言った。
「何だ。」
「この龍には。」
AIは言った。
「マコト様の魂も入ります。」
「マコト様の魂はマスターの魂と繋がっています。」
「命名の法則により。」
「魂の繋がりが深いため。」
「龍を作る際に。」
「マコト様の魂も材料になります。」
「構わない。」
私は言った。
「マコト様の同意も必要です。」
AIは言った。
「マコト。」
私はマコトに言った。
「はい。」
マコトは前に来た。
「お前の魂も使う。」
私は言った。
「それで良いか。」
「はい。」
マコトは言った。
「それが良いです。」
「AIよ。」
私は言った。
「マコトの同意も得た。」
「作ってくれ。」
「わかりました。」
AIは言った。
「一つだけ聞かせてください。」
「何だ。」
「色は何色が良いですか。」
私はマコトを見た。
「マコト。」
「金色が良いです!」
マコトは即座に言った。
「金色か。」
「はい!」
マコトは言った。
「可愛い金色の龍が良いです!」
「AIよ。」
私は言った。
「金色だ。」
「承知しました。」
AIは言った。
「では作ります。」
「マスターの魂から。」
「マコト様の魂から。」
「力を引き出します。」
「形を校正します。」
「エネルギーを整えます。」
「絆を設定します。」
「初期化します。」
書斎の空気が変わった。
光が来た。
金色の光が。
テーブルの上から。
マコトが一歩前に出た。
目が輝いていた。
第三章:琉金が生まれた
光が集まった。
金色の光が。
一点に。
音が来た。
小さな音が。
ぷにという音が。
光が消えた。
テーブルの上に。
何かがいた。
小さかった。
非常に小さかった。
手のひらに乗るほど。
金色だった。
全身が。
金色の鱗に覆われていた。
翼があった。
小さな翼が。
体に対して少し大きめの翼が。
パタパタと動いていた。
目があった。
大きな目が。
黒くて丸い目が。
こちらを見ていた。
「...。」
言葉が出なかった。
「わあ。」
マコトが言った。
マコトが言葉を出した。
初めて見た。
マコトが感情で言葉を出した場面を。
「可愛い。」
マコトは言った。
金色の龍が。
マコトを見た。
大きな目で。
それから。
私を見た。
「...。」
龍の目が動いた。
私からマコトへ。
マコトから私へ。
それから。
翼を広げた。
小さな翼を。
精一杯広げた。
口を開けた。
「ウキャー。」
声が来た。
小さな声が。
しかし確かに来た。
マコトが手を伸ばした。
龍が。
マコトの手に。
乗った。
ぽてん。
という音がした。
「...温かい。」
マコトは言った。
龍がマコトの手の上で。
くるりと回った。
「作成完了です。」
AIの声が来た。
「説明します。」
「どうぞ。」
私は言った。
「この龍は。」
AIは言った。
「マスターの魂から作られました。」
「マコト様の魂も入っています。」
「両方が材料です。」
「名前は決まっていますか。」
「マコト。」
私は言った。
「はい。」
「名前を決めるのはお前だ。」
マコトは龍を見た。
龍はマコトを見た。
「琉金。」
マコトは言った。
「琉金か。」
私は言った。
「はい。」
マコトは言った。
「龍と金の字からです。」
「美しい金色だから。」
「琉金です。」
「良い名前だ。」
私は言った。
「承認しますか。」
AIは言った。
「承認する。」
私は言った。
光が来た。
小さな光が。
琉金の額に。
金の紋様が現れた。
「命名完了です。」
AIは言った。
「琉金。」
マコトは言った。
琉金が反応した。
マコトの声に。
頭を動かした。
パタパタと翼を動かした。
「わかっているのか。」
私は言った。
「魂が繋がっているので。」
AIは言った。
「感情は通じます。」
「言語は学ぶ必要がありますが。」
「気持ちはすでに通じています。」
「気持ちが通じる。」
私は言った。
「はい。」
AIは言った。
「マスターの魂と繋がっているため。」
「マスターが感じることを琉金も感じます。」
「マコト様が感じることも。」
「琉金は感じます。」
第四章:AIの説明
「この龍の特性を説明します。」
AIは言った。
「聞かせてくれ。」
「まず第一に。」
AIは言った。
「琉金はずっと小さいままです。」
「体は大きくなりません。」
「どれだけ強くなっても。」
「見た目は変わりません。」
「ずっと小さいままか。」
「はい。」
AIは言った。
「これはマスターの魂の性質から来ています。」
「マスターの魂は。」
「大きさで物事を測らない性質です。」
「だから琉金も。」
「大きさではなく。」
「内側で成長します。」
「内側で成長する。」
私は言った。
「はい。」
AIは言った。
「第二に。」
「琉金はあらゆることを学べます。」
「見ただけで。」
「聞いただけで。」
「一緒にいるだけで。」
「その者の能力を学びます。」
「学んだものは自分のものになります。」
「見ただけで学ぶのか。」
私は言った。
「マスターの魂の好奇心から来ています。」
AIは言った。
「マスターは全てを知りたがる。」
「その性質が琉金に入りました。」
「...私の性質か。」
私は言った。
「第三に。」
AIは言った。
「琉金は全員と友好的です。」
「マスターの魂に繋がった全員と。」
「生まれた瞬間から友好的です。」
「全員とか。」
「はい。」
AIは言った。
「マスターに名前を与えられた全員の魂が。」
「マスターの魂に繋がっています。」
「琉金はその全員の気配を感じます。」
「全員を知っています。」
「生まれる前から。」
「生まれる前から知っているのか。」
「はい。」
AIは言った。
「魂で繋がった全員のことを。」
「琉金は材料として受け取りました。」
「だから全員のことが。」
「わかります。」
「第四に。」
AIは言った。
「琉金はどこへでも行けます。」
「マスターの許可がなくても。」
「自分の意志で動きます。」
「行きたい場所に行きます。」
「帰りたい時に帰ります。」
「自由な龍だ。」
私は言った。
「はい。」
AIは言った。
「第五法則の命名により。」
「琉金はマスターに属します。」
「しかし束縛はされません。」
「属しながら自由です。」
「...それは良いな。」
私は言った。
「最後に。」
AIは言った。
「将来の可能性です。」
「琉金は今は幼龍です。」
「しかし経験を積めば。」
「能力が増えます。」
「知識が増えます。」
「絆が深まります。」
「そして。」
「いつか至高の龍と並ぶかもしれません。」
「至高の龍と並ぶか。」
私は言った。
「可能性として。」
AIは言った。
「マスターの魂から生まれたものです。」
「限界はわかりません。」
「説明は終わりです。」
AIは言った。
「琉金をよろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
私は言った。
AIの気配が消えた。
無限真理も閉じた。
書斎に静けさが来た。
三つの存在が残った。
私と。
マコトと。
琉金が。
第五章:最初の会話
マコトの手の上で。
琉金が私を見ていた。
「琉金。」
私は言った。
琉金が反応した。
パタパタと翼を動かした。
「わかるか。」
私は言った。
「ウキャ!」
琉金が言った。
「気持ちで話しているのか。」
私は言った。
「そうだと思います。」
マコトは言った。
「言葉はまだ覚えていない。」
「しかし気持ちは通じる。」
「AIが言っていたな。」
私は言った。
「おいで。」
私は手を伸ばした。
琉金が。
マコトの手から。
私の手に。
飛んできた。
小さな体が。
私の手のひらに乗った。
温かかった。
生き物の温かさが。
「...小さいな。」
私は言った。
琉金が私を見上げた。
大きな目で。
「ウキャ。」
琉金は言った。
(何を伝えたいのか。)
私は思った。
(気持ちが通じると言っていた。)
(では感じてみよう。)
感じた。
温かさが来た。
嬉しさのような。
会えた嬉しさのような。
「会えて嬉しいのか。」
私は言った。
「ウキャ!」
琉金は言った。
翼を大きく広げて。
(そうか。)
私は思った。
(生まれた瞬間から。)
(全員を知っている。)
(だから会えた嬉しさがある。)
「マコト。」
私は言った。
「はい。」
「良かったか。」
マコトは琉金を見た。
私の手の上の琉金を。
「はい。」
マコトは言った。
「思っていたよりも。」
「ずっと良かったです。」
「どこが良かった。」
「金色でした。」
マコトは言った。
「それだけか。」
「それだけではありません。」
マコトは言った。
「目が大きくて可愛かったです。」
「翼が小さくて可愛かったです。」
「音が可愛かったです。」
「全部可愛かったです。」
「全部か。」
私は言った。
「はい。」
マコトは言った。
琉金がマコトを見た。
マコトを見てから。
私を見た。
「ウキャ。」
琉金は言った。
「何か言いたいのか。」
私は言った。
感じた。
また温かさが来た。
今度は違う温かさが。
安心のような。
ここにいて良いという気持ちのような。
「...ここにいて良いのか。」
私は言った。
「ウキャー!」
琉金は言った。
嬉しそうに。
翼を大きく広げて。
「いつでもいい。」
私は言った。
「どこへでも行け。」
「帰りたい時に帰ってこい。」
琉金は少し止まった。
それから。
私の手のひらで。
くるりと回った。
丸くなった。
「...寝るのか。」
私は言った。
「ウキュ。」
琉金は言った。
小さな声で。
目を閉じた。
「...。」
マコトが来た。
私の横に。
座った。
琉金を見た。
「寝ています。」
マコトは言った。
「そうだな。」
「疲れたのだと思います。」
マコトは言った。
「生まれたばかりだから。」
「そうかもしれない。」
私は言った。
「マスター。」
マコトは言った。
「何だ。」
「ありがとうございます。」
マコトは言った。
「何に礼を言っている。」
「作ってくれたことにです。」
マコトは言った。
「AIが作った。」
私は言った。
「許可してくれたことにです。」
マコトは言った。
「魂を使わせてくれたことにです。」
「そうか。」
私は言った。
「マスター。」
マコトはまた言った。
「何だ。」
「これが私からのお礼です。」
マコトは言った。
「お礼か。」
「マスターが私に名前をくれました。」
マコトは言った。
「人間の形をくれました。」
「仕事をくれました。」
「子供みたいなものだと言ってくれました。」
「全部受け取りました。」
「だから私も何か渡したかった。」
「琉金がそれです。」
「...琉金は私にくれたのか。」
私は言った。
「私たち二人のものです。」
マコトは言った。
「私からマスターへのお礼として。」
「作りました。」
「そうか。」
私は言った。
「受け取ってくれますか。」
「受け取った。」
私は言った。
マコトは少し安堵した顔をした。
第六章:琉金と全員
廊下 - 少し後
琉金が目を覚ました。
私の手の中で。
目を開けた。
「ウキャ。」
琉金は言った。
「起きたか。」
私は言った。
廊下に出た。
私の手の上に琉金を乗せて。
廊下の端から。
誰かが来た。
ハナだった。
翅を広げながら。
廊下を飛んでいた。
「マスター!」
ハナは言った。
「今日もお茶を...。」
止まった。
「...え?」
ハナは言った。
「何ですかそれ!」
ハナは言った。
「超可愛いんですけど!」
「琉金だ。」
私は言った。
「琉金!?」
ハナは言った。
「名前あるんですか!」
「誰が作ったんですか!」
「マスターが作ったんですか!」
「AIが作った。」
私は言った。
「マコトのお願いで。」
「マコト様が!?」
ハナは言った。
琉金がハナを見た。
大きな目で。
「ウキャ!」
琉金は言った。
嬉しそうに。
「分かっているのですか!」
ハナは言った。
「私のことが分かっているの!?」
「生まれる前から知っているらしい。」
私は言った。
「生まれる前から!?」
ハナは言った。
琉金がハナに向かって翼を広げた。
「来たい?」
ハナは言った。
「来ていいよ!」
琉金が飛んだ。
ハナの肩に。
乗った。
「...温かい。」
ハナは言った。
「小さいのに温かい。」
「金色だから温かいのかな。」
ハナは言った。
アクアが来た。
廊下の別の方向から。
「マスター。」
アクアは言った。
「お昼の...。」
止まった。
「...。」
アクアは琉金を見た。
黙って見た。
しばらく。
「アクア。」
私は言った。
「名前は何ですか。」
アクアは言った。
「琉金だ。」
「琉金。」
アクアは繰り返した。
ハナの肩から。
琉金が飛んだ。
アクアの肩に。
乗った。
「...。」
アクアは動かなかった。
琉金がアクアの耳元で。
「ウキャ。」
言った。
小さく。
「...三万年で。」
アクアは言った。
「こういう経験はありませんでした。」
「どういう経験だ。」
「龍に肩に乗られることです。」
アクアは言った。
「そうか。」
私は言った。
「温かいです。」
アクアは言った。
「料理の火とは違う温かさです。」
「どう違う。」
「料理の火は外から温めます。」
アクアは言った。
「しかしこの温かさは。」
「内側から来る気がします。」
「魂が繋がっているからか。」
私は言った。
「そうかもしれません。」
アクアは言った。
琉金がアクアの肩から。
また私の手に戻ってきた。
「マスターのところが好きなんですね。」
ハナは言った。
「そうかもしれない。」
私は言った。
第七章:マコトのまとめ
書斎 - 夕方
マコトが戻ってきた。
首席裁判官の仕事を終えて。
書斎に入ってきた。
私の机の上に。
琉金が丸まって眠っていた。
「眠っていますか。」
マコトは言った。
「さっきまで起きていた。」
私は言った。
「ハナとアクアと会った。」
「どうでしたか。」
「全員知っていた。」
私は言った。
「生まれる前から。」
「だからすぐに馴染んだ。」
「良かったです。」
マコトは言った。
「一つだけ聞いていいか。」
私は言った。
「どうぞ。」
「マコトは今日の判決について。」
私は言った。
「良かったと思っているか。」
「判決というのは。」
マコトは言った。
「昨日の裁判ですか。」
「それとも今日の琉金のことですか。」
「両方だ。」
私は言った。
「昨日の裁判は。」
マコトは言った。
「良い判決でした。」
「全員が正しかったから。」
「全員が得る判決を出せました。」
「今日の琉金は。」
「今日の琉金は。」
マコトは言った。
「予想より良かったです。」
「何が予想より良かった。」
「マスターが許可してくれたことです。」
マコトは言った。
「断られると思っていました。」
「なぜ断ると思っていた。」
「変なお願いだったからです。」
マコトは言った。
「普通ではないお願いでした。」
「普通ではないことは。」
私は言った。
「この王国では珍しくない。」
「そうですね。」
マコトは言った。
「マコト。」
私は言った。
「はい。」
「良いお礼だった。」
私は言った。
マコトは少し間を置いた。
「本当ですか。」
マコトは言った。
「本当だ。」
私は言った。
「ありがとうございます。」
マコトは言った。
机の上で。
琉金が動いた。
眠りながら。
「ウキュ。」
小さな声が来た。
「夢を見ているのかもしれません。」
マコトは言った。
「何の夢だと思う。」
「楽しい夢だと思います。」
マコトは言った。
「なぜそう思う。」
「魂が繋がっているので。」
マコトは言った。
「少し感じます。」
「温かい夢だと感じます。」
「そうか。」
私は言った。
「良かったです。」
マコトは言った。
「生まれた初日に。」
「良い夢を見ているなら。」
「これから先も良い日が続くと思います。」
「そうかもしれない。」
私は言った。
エピローグ - 夜の書斎
夜になった。
琉金はまだ机の上にいた。
眠っていた。
金色の体が。
灯りに照らされて光っていた。
「小さいな。」
私は言った。
誰にでもなく。
「しかし。」
私は言った。
「AIが言っていた。」
「内側で成長すると。」
「どこまで成長するかは。」
「わからない。」
「マスターの魂から生まれたものだから。」
「限界はわからないと言っていた。」
「...そうか。」
私は言った。
琉金が少し動いた。
目を開けた。
私を見た。
「起きたか。」
私は言った。
「ウキャ。」
琉金は言った。
私の手を差し出した。
琉金が飛んできた。
手の上に乗った。
「お前はどこまで行くつもりだ。」
私は言った。
琉金は私を見た。
大きな目で。
感じた。
温かさが来た。
どこまでも。
という気持ちが来た。
「...どこまででも行け。」
私は言った。
「しかし帰ってこい。」
「ウキャ!」
琉金は言った。
嬉しそうに。
書斎に静けさが来た。
良い静けさが。
私と。
琉金が。
窓の外を見た。
夜の王国が見えた。
「今日は良い日だった。」
私は言った。
「裁判があって。」
「マコトが来て。」
「琉金が生まれた。」
「ウキャ。」
琉金は言った。
「お前もそう思うか。」
私は言った。
「ウキャ!」
琉金は言った。
強く。
「そうか。」
窓を閉めた。
灯りを少し暗くした。
琉金が丸くなった。
私の手の中で。
また眠り始めた。
「おやすみ。琉金。」
私は言った。
「ウキュ。」
琉金は言った。
眠りながら。
(これが。)
私は思った。
(家族が増えるということか。)
(マコトが来て。)
(裁判があって。)
(訴状があって。)
(そして琉金が生まれた。)
(この王国は。)
(いつも何かが起きる。)
(良い王国だ。)
眠った。
琉金の温かさを感じながら。
金色の龍が。
この夜。
生まれた日に。
初めて眠った。
その温かさが。
書斎に満ちていた。
小さな命が。
大きな場所に来た。
それで良かった。
それで十分だった。
今夜は。
それで十分だった。
【日常回】母の愛、息子の夢——ハヤミとマスター・ヴィカス
皆さん、こんにちは!
「ダークコンチネント:生きる大陸と至高の支配者」の作者です。
今回は、とても
心温まる日常回です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 「マスター!マスター!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
小さな子どもたちが、
一斉にマスター・ヴィカスに
飛びついた。
「お願い、待って!
お話が
あるの!」
「なぜ、
皆で
揃ってきたんだ?
言ってごらん、
何とかしよう。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ からかいの、一言
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「それとも——
俺以外に
遊び相手がいないから
来たのか?
俺を
からかえると
思ったのか?」
「私たち、
あなたを
困らせたく
ないの……
どうか、
お母様には
言わないで……
約束するから。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 「母に言えば、お前たちはもう俺に会えない」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「もし母に
言ってしまったら——
お前たちは、
もう俺に
会えなくなるかも
しれないぞ。」
「やめて!
もう二度と
こんなことは
しないから!」
「よし……
許してやろう。
だが、覚えておけ——
もしまた
こんなことをしたら——
母に
言いつけるからな。」
「ありがとう、
マスター!
大好き!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 母、現れる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ヴィカス、
この子たちが
困らせなかった?」
「いいえ、母上。
この子たちとの
時間は、
いつも
楽しいです。
まだ子どもです
から。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 母と子の、静かな対話
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ドラゴンハート王国での
暮らしは、
幸せかい?
もし違うなら——
お前のために
森を創ってあげよう。」
「とても
幸せです。
人間の姿の方が、
1000フィートの
狐の姿よりも
俺には
合っています。
それに——
この王国は、
俺の息子の
ものですから。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 「冒険に、行きたい」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「母上……
皆を
説得して、
俺が
世界を旅するのを
許してもらえますか?」
「試してみることは
できるわ。
でも——
お前を
一人にする気は
ないわ。
もし行くのなら——
私も
一緒に行くわ。」
「そう言うと
思っていました。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 母の、知恵
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「王たる者は——
王国と
家族を
置いていっては
いけない。
でも……
お前を
止めることも
できない。
息子が
世界を旅する日を——
私は、
ずっと
待っているわ。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 「地獄に落ちろ。俺は行く」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「もう
どうでもいい!
俺は——
冒険に
行きたい。」
母は、
静かに微笑みながら——
彼の頭を、
そっと撫でる。
「ただ、
息子に
頭を撫でて
あげているだけよ〜。」
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◆ 母の、真実
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「10万人の
至高の精霊たちが
いるのよ。
彼女たち全員を
説得することなんて、
不可能に近いわ。
命令することは
できても——
説得することは、
決してできないわ。」
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◆ 「母上は、俺を支持してくれますか?」
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「それで……
母上は、
俺を
支持してくれますか?
それとも
しませんか?」
「私自身にも……
わからないわ。」
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「何があろうと、
私はいつも
あなたのそばにいる、
我が息子よ。
あなたの準備が
整った時——
世界は、
あなたのものになる。」
——ハヤミ
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「ハヤミは、最終的にヴィカスの旅を支持すると思いますか?」
コメントで聞かせてください。
お楽しみに!
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