表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

赤い三角屋根の家

作者: KAZU SUN
掲載日:2026/01/25

10歳頃の帰省、夏色の季節の中、

知らない街並みを一人散歩がてら 

ゆるい登り坂、歩く

この地域には珍しく

途中に 赤い三角屋根の洋館

何気無く、上に目をやると

一番上の丸いガラス窓から

同い年くらいの少女が

こちらを見てた。

僕はそのまま 通り過ぎた。

翌日、また その家の前を通ると

ガラス窓からこちらを見てた。

多分、こうやってたまに通る人を

見てるのだろう。

僕は普通に挨拶のつもりで

手を振ってみた、そしたら

彼女も少し照れくさそうに

手を振ってきた。

すぐに友達になれそうな気がした。

しばらく、その家の前を通るたびに

上を見上げて、彼女を見つけては笑顔で      手を振ったりしていたら、彼女も笑顔で

返してくれるようになった。

そして24日の夜、地域の地蔵盆も終わり

翌日、25日、そろそろ自分の夏休みも終わりに    近づき、そろそろ帰り支度をする前に 昼間    あの赤い三角屋根の洋館の前で見上げても

丸いガラス窓には彼女は見えなかった。

帰って祖母に今までの一部始終を伝えると、

祖母が不思議そうな顔をしてた。

祖母によると、今年の春先まで、

女の子はいてたけど、病弱で入退院を繰り返し

今年の夏に入る前に亡くなっているとの事。


そして、僕はしばらくの日

坂道を上がった洋館の前を通り、

上を見上げても、丸いガラス窓から

こちらを見てる彼女の姿はない。

やがて僕の夏休みは終わりをつげる。

セミの鳴き声を残して。
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ