第11話:魔導士散る
ちょっとした出来事で男物のパンツをはいたソミア。
勇者の呪いで女勇者になって魔王を倒さないと呪いが解けない?
変態お供を引き連れて変態魔王討伐にいざ出発!
果たしてソミアの呪いは解けるのだろうか?
「ふっふっふ、玄武を倒したか? しかし奴は四天王最弱よ! ここから先はこの青龍が……」
「究極魔法【四の字固め】!!」
四天王の一人、青龍が守る門を魔導士のおっさんが究極魔法で対峙する。
ばっ!
ぐわぁしっ!!
「NOぉーっ!!」
青龍は技を喰らってバンバンと床を叩いている。
っていうか、それ魔法なの?
女もののタイツで網タイツ姿の青龍に「四の字固め」をかけている。
どう考えても肉弾戦《ガチムチ戦》。
「凄まじい魔力のぶつかり合いだ! これでは援護に入れねぇ!!」
「然り、何と言う魔力と魔力のぶつかり合い!」
「えっ? これって魔力どうしのぶつかり合いなの?」
一応、この魔導士かなりのモノらしいけど変態性が先に出ていてそうには見えなかった。
もしかして魔道の素人であるあたしにはわからない魔力のぶつかり合いが起こっているの!?
「くぅうぅぅ、おのれ網タイツ! 伝線しにくいからと言って強引に【四の字固め】返しを仕掛けて来るとはのっ! このままでは儂のタイツがよれて伝線してしまう!!」
「ぬかせ、ああっ! 網タイツのマス目がずれちゃったじゃないか!! 奇麗にしとかないと魔王様に大目玉喰らうんだぞ!?」
……これって魔力のぶつかり合いなの?
「す、すげぇ、タイツの破損をさせないために双方膨大な魔力を注ぎ込んでるぞ!!」
「うむ、しかしこのままでは……」
剣士と修道僧がそう言うと魔導士は叫ぶ。
「ここは儂に任せて先に行くんじゃ!」
「し、しかし!」
「貴殿を残して先へなど行けぬぞ!!」
「儂にかまうな、魔王を、魔王を倒すのじゃぁ! って、そこ駄目っ、伝線しちゃうぅっ!!」
「「くっ、す、すまん!」」
そう言ってあたしを置いて二人はバックにキラキラの魔導士の背景を浮かべ涙を撒き散らしながら先へと行ってしまった。
えーと……
ちらっと魔導士を見るけど青龍とまだ絡み合って悶絶している。
あたしは見なかったことにして二人の後を追うのだった。
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