表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者: 氷天華

食後のデザートってどうしてこうも美味しいんでしょうね。イチゴが使われているとさらに別腹に拍車がかかります。

 想像する。


 クリーム色の生地にすぅーっと一筋の白。

 中からふわふわした薄ピンクが、さらに奥にある紅色のソースと一緒に滲み、溢れてくる。


 美味しそうだと思うだろう?


 きっと、見ただけでお腹いっぱいになるだろう。想像するだけでも堪らない。

想像だけで、欲しかったおもちゃを買ってもらったような満足感。可愛いぬいぐるみを見る時のような愛おしさ。一つのドラマを完結まで見届けた後のような、あるいはとても感動的な映画を見た後のような満足感が胸にこみ上げるそれは、私にとって、最後で最高のデザート。




 一番味わいたいから、最後までとっておく。

 一番楽しみだから、最後までとっておく。

 一番好きだから、最後までとっておく。


 

 でも、あぁ。まだダメだ。まだ、最後のデザートにたどり着けない。いただけない。まだディナーは残っているんだから。それに、お腹も膨れていない。


 でも、あぁ。いつにしようか。考えるだけでよだれが出る。


 特別なんだ。特別だから。最高の日、最高の場所、最高の時、最高の雰囲気を作っていただこう。



 いつかデザートにたどり着けたなら、大切に、綺麗にいただこう。まるで偉大な彫刻家が作る芸術のように。プロのカメラマンが撮る写真のように綺麗に。目にも焼き付けて。崩さないように。こぼさないように。そぉーっと。そぉーっと。いただこう。


 そして、最期に言うんだ。



 『ごちそうさま』と。


あー、美味しかった。

作品を読んでくださり、ありがとうございました。

すいません。注意書きを書くのを忘れておりました。微グロ注意です。

別視点で読み返すといいかもしれませんね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ