表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

始まりの雨音

 耳をつんざく様な雨の音、目が覚めて最初に感じたのは異様な体の重さ、そして嫌でも鼻についてしまうような鉄の匂いだった。倒れた体をゆっくりと起こすと気づく、辺り一面に広がるに赤黒い液体と横たわる人影。人影の数は1つではない。視線を下に落とすと、口からは周りに広がっている赤黒い液体と同じものが流れている。目の前の凄惨な光景と口の中に感じる違和感に対して、不思議と冷静な自分がいることに気づく。見慣れているようだ?

 「っう!?」

 なぜだろう、物凄い吐き気と共に頭に鈍痛が響いた。頭に手を添えた時、手の平からは固いものに触れる音がしたが、雨の音にかき消された。ようやく、周りの状況を理解し、良く分からないが一刻も早くこの場から離れた方がいいことだけはわかった。逃げるように足を動かす。そのたびに違和感を覚える。何かは分からないが、体の調子がおかしいと気づいて足を止める。そして気づく、自分の腰に当たる部分から見える肌色に隠されたように存在する赤黒い金属に。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ