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聖女様って呼ばないで  作者: 渡海
第1章
93/201

ボックス戦2

第90話の投稿になります。

しばらくは毎日投稿になります。

読んでいただけると幸いです。

『シールドバッシュ』で吹き飛ばされたボックスは、まだ立ち上がって来ないので、私は『ヒール』を掛けるとボックスは勢いよく立ち上がった。


「チックショー!このオレ様がこんなに容易くあしらわれるなんて!」


地団駄を踏みながらボックスは悔しそうにしていたが、顔を上げると私を睨みつけ宣言した。


「次の技を受けて見やがれ!それでも勝てねーなら舎弟でもなんでもなってやる!」


ボックスが息巻きながら怒鳴って来るので、私はボックスがあきらめるまで付き合ってあげることにした。


「分かりました、私が勝ったら人に危害を加えないこと、悪事を働くようなら懲りるまでお相手致します」


私がボックスに宣言すると、ボックスは右手で顔を覆いながら笑い出し。


「ぐはっは!もう勝てるつもりでいるのかよ、気に入った!この技ぁ受けて生きてたらオレ様の女にしてやるよ!」


ボックスは叫ぶと両手で持った斧に力を入れていく、すると一瞬斧が光、それと同時にボックスが怒号をあげて突進してきた。


「食らいやがれーーー!『アクセルターン』」


走り込んできたボックスは、私の前でクルリと回転しながら、回転力を斧に乗せて横薙ぎの一撃を放て来た。

 風を巻き上げ迫る斧の威力に私は、普通に防御しただけだと押し込まれると思って、盾の技を使うことにした。


「では、私も盾技で対処させていただきますね、『アイギス』」


私が技名を言うと黒光神龍の鱗の前に、光でできた蛇の髪をした女性の顔があしらわれた盾が出現した。

 盾技の『アイギス』は、全ての受けるダメージを半減してくれる便利な技なのよね、半減したダメージをさらに盾で防御するから、相当レベル差が無いとダメージは0で抑えられるから、すごく便利なのよ。

 私の『アイギス』にボックスの『アクセルターン』が接触すると、明らかに斧の勢いが遅くなり盾で受けた時には先ほどの斬撃より威力が落ちていた。

 

ボックスは止められたことに気付き、さらに力を入れようとしたけど、力を入れる前に私が盾の影からメイスを打ち込み、ボックスの左腕に当たるとゴクリと鈍い音を立ててボックスの左腕がぶらりと下がった。

 ボックスは左腕の激痛を噛み殺しながら斧を手放し、右腕で左腕を押さえ痛みに耐えていた。

 私はボックスに近づき『ヒール』を掛けてから聞いてみた。


「どうですか?まだやらないと気が済みませんか?」


私が聞くとボックスは下を向き、悔しそうに眉間に皺を寄せながら。


「糞・・・なんで勝てねーんだ・・・」


落ち込んだ様に肩を落として呟くボックスに、私は近寄ると話しかけた。


「なんで勝てないかなんて簡単なことですよ」


私がそう言うとボックスは顔をあげてこちらを見上げてきた。

 そんなボックスに私は微笑み掛け、頷いて続きを話始めた。


「限界に挑戦して、守りたい人が近くに居れば、自ずと限界なんて越えられますよ」


私の言葉を静かに聞いていたボックスは俯きながら。


「そんなもんか・・・」


ボックスは呟いたまま、その場に座り込んでしまった。


私たちの様子を見ていたギルバートさんは真剣な顔で頷いて。


「勝者マリア!」と高々と宣言した。


ギルバートさんの宣言を聞いた私は、訓練場を離れる前にボックスに話しかけた。


「ボックスさん、貴方がこれからどうなるのか見ていますから、腐って犯罪者になってしまうか、自分より上が居ることを知り強くなるために藻掻くか・・・私的には頑張って貰いたいですけどね」


私は言い終わると答えを聞かずにその場を後にした。


私が冒険者ギルドのホールに入ると、割れんばかりの歓声に迎えられた。


「嬢ちゃんつえーんだな、今度練習付き合ってくれよ」


「盾の使い方今度教えてください!」


「もし今のパーティー抜けることがあればうちのパーティーに入ってくれよ」


様々な声を掛けられ私は愛想笑いを浮かべることしかできなかった。

 少し落ち着くと今度はギルバートさんが声を掛けてきてくれた。


「嬢ちゃん、お疲れさん、今日の動きを見ていて、戦闘でもかなり強いことがわかったから、そのうちギルドランクが銀等級に上がると思ってくれ」


ギルバートさんがそんなことを言って上の階に戻っていった。

読んでくださりありがとうございます。


 ブクマ、評価、感想、とても励みになっております。

誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。

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