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聖女様って呼ばないで  作者: 渡海
第1章
75/201

お風呂

第73話の投稿になります。

しばらくは毎日投稿になります。

読んでいただけると幸いです。

私はポトフを作っている鍋の火加減を見ながらオークの肉に下味をつけていると、ユニットバスの扉が開く音がした。

 音に気付いてそちら振り向くと、濡れてスマートになったキャトルーを両腕で抱いたエイミーちゃんが裸のまま立っていた。


「お主人、助けてください、この子供離してくれないにゃ・・・」


キャトルーは脱力しながら私に助けを求めてきたので、とりあえず拭いてあげなければと思って、ストレージからバスタオルを出しエイミーちゃんを包んだ。

 

「キャトルーも拭いてあげないとね、エイミーちゃん出来る?」


私がエイミーちゃんの身体を拭きながらそう言うと、エイミーちゃんが頷いたので私は新しくタオルを出してあげて。


「これでキャトルーの事、拭いてあげてね」


エイミーちゃんは渡されたタオルで、一生懸命キャトルーを拭き始めた。

 その様子を微笑みながら、エイミーちゃんの身体を拭き終わると、次にブラシで髪を梳かし始めた。

 髪を梳かされたエイミーちゃんは気持ちよさそうに目を細めていた、けどキャトルーを拭くては止まらなかった。

 タオルで拭くというよりもみくちゃにされるキャトルーを見ながら、私はブラシをもう一本取り出しエイミーちゃんに渡しながら。


「エイミーちゃん、キャトルーにもブラシしてあげて」


私に言われたエイミーちゃんは「うん!」と嬉しそうに答えて、タオルまみれにされたキャトルーをタオルから出し、ブラッシングを始めた。

 私はブラシをしながら、絡まってしまった髪を丁寧に梳かし、引っ張ってしまわないように解きながら、少しづつブラッシングしてあげているとカーラちゃんとラナちゃんもお風呂から出てきた。

 

「私が、やります!」


私がエイミーちゃんの髪を梳かしているのを見て、ラナちゃんが慌てたようにそう言ってきたので、私は名残惜しかったけどブラシをラナちゃんに渡し、もう一本ブラシを出しカーラちゃんに渡した。

 二人は着替えてきたみたいね、あ、エイミーちゃんの服着せてくれるように言っとかないと。


「ラナちゃん梳かし終わったら、エイミーちゃんに服着せてあげて」


私が一生懸命キャトルーを梳かしているエイミーちゃんを見ながら言うと、ラナちゃんは。


「分かりました」と答えてくれたので、あとは焼くだけにしたオークステーキとポトフの火を一旦落とし、男の子達を呼びに行った。


孤児院の裏口から中に入ると、奥から声が聞こえてきた。


「なあ、アトムにいちゃん、あのひと、しんようできるのか・・・」


幼いアントニーくんの警戒したような声が聞こえてきた。

 

「俺も最初は信用なんてできなかったけど、あの人は他の人が助けてくれない状況で、俺が絡まれてることを知りながら助けてくれたんだ。

 それにこうして孤児院にまで来てくれている。

 そんな人他に居なかったんだ、だから信じてもいいと俺は思ってる」


アトムくんの話を聞いていた、チェスターくんが話し始めた。


「アトム兄さんの話を聞くと悪い人では無いんだろうと僕も思う、けど頼りっきりにならないようにだけはしないと、僕らだって独立して生きなきゃいけないんだから・・・」


私は3人の話が途切れたのを見計らって、あえて大きな声で裏口から男の子たちを呼んだ。


「アトムくん、ラナちゃんたちお風呂あがったからお風呂入って」


私が声を掛けると、孤児院の中からランタンを掲げて3人が出てきた。

 アントニーくんはちょっと拗ねたような顔をしていたけど、3人を連れてコテージへ向かった。

 コテージに入った3人がお風呂へ向かう前に、3人の寸法を測るために止めた。


「お風呂に入る前に、3人の寸法を測らせてね」


私はそう言うと3人は顔を見合わせ、アントニーくんが不思議そうに。


「そんなことしてどうすんだ?」


アントニーくんの質問に私は頷きながら。


「みんなの服を作る為よ」


私がそう言うとアントニーくんは首を傾げ質問してきた。


「服を作るのか?今着てるのも着れるぞ?」


アントニーくんが自分の服を引っ張りながら言うので、私は巻き尺を広げなから。


「サイズがあった服の方が動きやすいわよ」


私の話を聞いてそんな物なのかという顔をしながらアントニーくんは頷いて。


「まあどうでもいいや、その寸法?測って風呂に入れば飯食わせてくれるんだろ?ならちゃっちゃと測ってよ」


アントニーくんが言いながら上着を脱いだので、私は素早くサイズを測って寒くないように測り終わったら3人に風呂に入るように言った。

誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。

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