アイナちゃんの心配
第33話の投稿になります。
しばらくは毎日投稿になります。
読んでいただけると幸いです。
やっと帰って来ました!森の木陰亭。
私が宿の入り口を潜ると、アイナちゃんが私に飛びついてきた。
「マリアおねえちゃん、おかえりなさい」
「ただいま、アイナちゃん」
私とアイナちゃんは抱き合いながら、帰還の挨拶をする。
そんな私たちは一旦離れ、アイナちゃんが私の顔を覗き込んでくる。
「マリアおねえちゃん、おとうさんは?」
アイナちゃんの疑問に、私は拠点でへインさんに会っていない事を思い出し。
「あっちでは会えなかったの、でも怪我人の中にはいなかったから、大丈夫だと思うわ」
私の話を聞いて、少し落ち込んだようだったけど、すぐ何時もの笑顔に戻って。
「おしごとおわったなら、すぐかえってくるよね」
アイナちゃんの質問に、私は笑顔で。
「ええ、すぐ帰って来ると思うわよ」
もう、集落は壊滅してるから、後は本当に後片付けだけだから、直ぐ帰ってくるよね。
私はアイナちゃんと別れ、自分の部屋に戻る。
ポーションの詰め替え作業をしながらも、ゴブリンとの戦闘の事を考えていた。
今更ながら、『聖歌』はやりすぎたかしら?支援なら『エリアブレッシング』と『エリアリジェネレート』でよかったわよね。
この世界でゾンビアタック見るとは、思わなかったわよ。
私はお昼を自分のストレージから出し、行儀は悪いけど食べながらポーションを詰め替えて行った。
50本ほど詰め替えて、これからどうするか考えていた。
取り敢えずは、冒険者としてランク上げようかな?後はギルバートさん達が帰って来たら報酬貰っておくことよね。
今の所こんなとこかしら?そろそろ夕食の時間だし1階に降りてみよ。
私が1階に降りると、まだ冒険者は帰って来ていないようだった。
カウンターには心配そうな顔をしたアイナちゃんがいた。
「まだ、へインさんは帰って来て無いの?」
私が聞くとアイナちゃんは、寂しそうに頷いてそのまま俯いてしまう。
仕方ないので、ストレージからチョコケーキを取り出した。
チョコレートケーキ
クリスマス限定アイテム
効果 効果 MP持続回復1秒間に500回復120秒持続
魔法攻撃力500上昇120秒間持続
アイナちゃんは魔法使えないし、使えないならいくら上げても実質0よね。
私はチェコケーキの乗ったお皿を、フォークと一緒にカウンターに乗せる。
「アイナちゃんこれあげるわ、食べてみて」
私がカウンターに乗せたケーキを見て、笑顔になるアイナちゃん、これまで、アイナちゃんに御菓子を上げ続けた事で、すぐに美味しいものだと気づいた
アイナちゃんは笑顔ですぐフォークに手を伸ばし、ケーキをフォークで切り取り一口、口に入れた。
「ふわふわだー!あまくてふわふわでおいしいよ!」
アイナちゃんが元気になったことに満足した私は、アイナちゃんがケーキを食べ終わるのを眺め、食器だけ返してもらってから食堂へ向かった。
食堂の中は冒険者が全くいなかった。
へインさんが帰って来てないってことは、まだ、片付け作業が残ってるのかな?私、帰ってきちゃったけど良かったのよね?一抹の不安を残し食堂のテーブルに付くと、ナタリーさんが夕ご飯を持ってきてくれた。
「へイン、まだ帰って来ないのよ」とぼやいた。
「片付けが長引いているのかもしれませんよ」
私がそう言うと、ナタリーさんは頷いてからトレーを置き。
「まあ、明日には帰って来るでしょ」と笑顔で言ってきた。
「ゴブリンの死体の片付けが、時間掛かってるんだと思います」
ゴブリンの死体だけでも合計で300はいたと思う、それを燃やしたり、埋めたりするのはさすがに時間かかるわよね。
あ、ゴブリンキングの鎧とか剣、ジェネラルやチャンピオンの鎧や武器も放置して来ちゃったけど、ギルバートさん売ったりしてくれるわよね?そのまま放置は、さすがに無いと思うけど。
まあ冒険者達で報酬にするわよね。
死体処理に数日かかると思うけど、あのアイナちゃん大好きなへインさんが、一晩とはいえアイナちゃんと離れるなんて、絶対騒いで衛兵長さんに町に戻されるはず、想像できるからな~。
今夜はヨランさん辺りがへインさんの愚痴に苦しめられることでしょう。
冒険者達は今頃祝勝会でも開いてるのかな?見てみたかったような気もするけど、私は先に戻ってきて正解だったかな?だって確実に絡まれるの確定ですよ。
明日からまたパーティー勧誘凄いんだろうな~適当な人と組んじゃおうかしら?
私は祝勝会の様子やへインさんの様子を想像しながら夕ご飯を食べて、自分の部屋に帰りお湯で身体を流し、ベットに入るのだった。
誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。




