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聖女様って呼ばないで  作者: 渡海
第1章
30/201

ゴブリン集落 2

第30話の投稿になります。

しばらくは毎日投稿になります。

読んでいただけると幸いです。


ジェネラルが討伐されたことで、周囲の冒険者達は一斉に沸き立った。

 私も使い続けていた聖歌を一旦止め、乾いた喉とMPを回復させるためキャロットジュースを飲んで落ち着く。


だが私たちが勝利に沸いている時、突如として悲鳴が響いた。

 周りの冒険者達は瞬時に辺りを警戒し始めると、3度悲鳴と共に人がこちらに吹き飛ばされてきた。

 私は吹き飛ばされた人に『ヒール』を掛け、他の人に任せてから。

 全員で叫び声のした方へ向かった。


向かった先では、頭に冠を乗せた、2m位の背丈の全身を金属鎧で身を固めたゴブリンが、ジェネラル3匹を連れて冒険者達を蹂躙していた。

 パーティーの最後の一人だろう冒険者が、ゴブリンキングに首を絞められ藻掻いていた。

 私達は冒険者を助けるために動き出す、私はすかさず冒険者達に『エリアブレッシング』と『エリアリジェネレート』を掛け、倒れた冒険者に『エリアハイヒール』を掛けた。


私が見ている間にも、冒険者達はキングとジェネラルに群がり、攻撃を仕掛けるが、キングの膂力によって何人かまとめて吹き飛ばされている。

 他にもジェネラルの猛攻で冒険者達は攻めあぐねているように見える。

 冒険者の中にも何人かは、ジェネラルとまともに殴り合っている冒険者もいるようだが、それは私の支援が効いているからだった。


「ゼラーフさんキングを押さえられますか?」


私が訊くと少し考えてから。


「嬢ちゃんのさっきの魔法が有ればなんとかなると思うが・・・」


ゼラーフさんの言葉に私が頷き。


「皆さん、ゼラーフさんのパーティーにキングを押さえてもらいます。

 その間にジェネラルを倒してください」


私は叫びゼラーフさんに向き直ると「これを使ってください」と言いながらSTRポーションをゼラーフさんとアラスターさんに、エイベルさんにはDEXポーションを、クラーラさんにはINTポーションを渡した。


「戦闘に入る前に使ってください、身体能力をあげるポーションです」


「こんなもの「今はキングを倒すことを考えてください」貰えん」


私はゼラーフさんの言葉を遮って言うと、ゼラーフさんは真剣な顔をしてから頷いた。

 私はゼラーフさんが頷くのを確認してから『聖歌』を歌い始める。

 私が歌い始めると同時に、ゼラーフさんはポーションを飲みながらキングへ近づいて行く。

 周りでは冒険者達が私を見て。


「おお、またあの歌声だ!」


「この力が有ればキングだって!」


「今のうちに皆でキング達を倒すのよ!」


口々に叫びキングとジェネラルに向かっていく。


「ぐ、ははは、この歌声があればジェネラルだろうがキングだろうが、叩き切ってやる!」


ボックスが息巻きながら、ジェネラルに突進して行く、ジェネラルとボックスは激しい斬撃を放ち合っている。

 だが、ボックスの傷は腹を裂こうが、腕を切り裂かれようが、お構いなしにジェネラルに突進して行く。

 そして数瞬後には腕は元に戻り、腹の裂け目も元に戻っていた。


それに比べ、ジェネラルはボックスの猛攻を受け、次第に傷が増えていく。

 全身に切り傷を作り、青い血を流していたが致命傷は避けているようだった。

 ボックスがジェネラルと、死闘を繰り広げている他の場所では、私を勧誘したクリストフさんのパーティーが、ジェネラルの一体と戦闘を繰り広げているのが見えた。


「何時もと動きやすさが全然違う、これが彼女の力か、これなら!」


クリストフのパーティーは、全員動きやすい装備をした戦士だ、全員で切り掛かり、敵の注目を集めている仲間が回避に専念している間に他の仲間で一斉に切りかかる。

 魔法使いが居ないため、遠距離攻撃は乏しいがクリストフたちは今の戦い方で多くのクエストを成功させてきた。


ジェネラルの重い攻撃をひらりと躱し、他の仲間と共にカウンターで切りつけて、徐々にジェネラルの体力を奪い、ジェネラルの全身を容赦なく切り裂いていた。


ゼラーフはキングと対峙していた。

 マリアから貰ったポーションを使って見たが、驚くべき効果だった。

 キングの膂力を真っ向から受けても力負けすることは無かった。

 仲間達もポーションの効き目に驚いていたが、その手を止めることなくキングに攻撃している。

 アラスターがキングの攻撃を受け止め、ゼラーフとエイベルが攻撃し隙をついてクラーラが魔法を放つ。

 かなり順調にキングを追い込んでいく。


私は歌いながら全体の様子を見つめていた。

 ボックスとクリストフさんは順調ね、もう一体のジェネラルは、残った冒険者達が、砂糖に集るアリの様に群がってボコボコにしてる。

 あれはジェネラルの方が可愛そうね、藻掻いているけど、冒険者の皆まるでゾンビアタックの様に、怪我してもお構いなしで突っ込んでる。

 すぐ決着が付きそうな状態ね、ボックスも怪我関係なく戦ってる、クリストフさんは回避がうまいみたい、全員戦士なのが珍しいけど連携はうまいみたい。

 ゼラーフさんもかなり順調みたいね、あ、冒険者に集られてたジェネラルが倒れた。


それから、残ったジェネラルも順調に倒されていき、残るはキングのみになった所で、私は歌を切りキングの前に出た。


「冒険者の皆さん私が攻撃を受けている間に、キングに止めを!」


私は叫びながら前に出て、神壁の聖盾でキングの攻撃を受け止め逆に押し返す。

 周りに居た冒険者達は自分の武器でキングへ襲い掛かった。

 先ほどのジェネラルと同じ様に、冒険者たちはキングに群がり、キングの攻撃は私が全て受け止める。

 歌を切ってしまったので代わりに『エリアブレッシング』と『エリアリジェネレート』を掛け、振り下ろされそうなキングの腕を女神の鉄棍で叩き折る。

その衝撃で、武器を落としたキングは、腕を押さえ蹲った。

誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。


30話まで読んでいただき、ありがとうございます。

 これからも毎日投稿できるように頑張ります。

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