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聖女様って呼ばないで  作者: 渡海
第1章
28/201

束の間の静寂

第28話の投稿になります。

しばらくは毎日投稿になります。

読んでいただけると幸いです。

チャンピオンが倒れ、一頻騒いだ冒険者達は次第に落ち着いてきて、自分の倒したゴブリンの討伐証明部位を取り、死体を片付けなどをしていた。

 他にも休憩したり、各々で自由に過ごしていた。

 すでにかなり戦闘に時間が掛かり夕方になっていた。


「皆、ご苦労だった、これで一度一段落付いた、明日にはいよいよ敵集落に乗り込む。

 今日はゆっくりして英気を養ってくれ」


ギルバートさんの演説が終わり、食事が用意され始める。

 冒険者達は食事を配膳してくれている所に並び、順番に食事を貰っている。

 私はといえばローマンさんとの交渉もあってカボチャスープとサンドイッチそして紅茶をストレージから出して夕ご飯を食べていた。


私が夕食を食べていると、ゼラーフさん達が食事を持って来た。


「今日はご苦労さん、マリア嬢ちゃんがチャンピオンの攻撃を引き付け続けてくれたお陰で、かなり楽に倒せたぜ」


「私はできる事をしただけですので、冒険者の皆さんの一斉攻撃が有ったからすんなりと倒せたと思いますよ?」


私が戦闘結果を見て言うとゼラーフさんは苦笑して。


「まあ・・・そういうことにしとくぜ」と呟いた。


ゼラーフさんは私の目の前に座り。


「明日の打ち合わせがしたいんだが」と言って来た。


あれ?私の護衛ってこの戦闘だけじゃ無いの?と疑問に思っていると、ゼラーフさんはニヤリと笑って。


「ギルバートさんが、この騒動が終わるまで、護衛に付いてやってくれって言ってたんだよ」


ゼラーフさんはそんなことを言ってきた。

 まあ、ソロで動いて、敵に捕まってもらうわけにいかないと思ったのかな?


「そうですか、では引き続きよろしくお願い致します」


「おうよ!任せときな、ていっても、嬢ちゃんがいりゃまあ、死にゃしねーだろうけどな!」


私がゼラーフさんに返事をして、一旦話が切れた所で、ゼラーフさんを含むパーティーメンバーが私の食べている食事に注目した。

 代表するようにクラーラさんが私の横に座り。


「ちょっと聞いて良い?マリアちゃんの食事、私たちと違うけど自分で用意しといたの?」


「ええ、事情が在りまして、自分で用意していた食事を、早く消費しなければいけなくなりまして」


私の説明を聞いている間も、ゼラーフさん達は私の食べているサンドイッチを凝視していた。

 あ~しかたないな~お世話になっていますから上げましょうか。


「良かったらどうぞ」と言いながら、新しいサンドイッチを出すと、ゼラーフさん達は我先にとサンドイッチに手を伸ばした。

 クラーラさんには、私の皿にあったサンドイッチを渡すと皆、美味しそうに食べていた。


「うめー!なんじゃこりゃ!」


「ホント美味しいわね」


「う、うまい」


「それに、なんか身体が軽くなったような?」


う、最後に言ってたのエイベルさんかな?バレないよね?メビロの料理は、何かしらのバフ効果が付いてることが多いんだよね。

ちなみにサンドイッチは。


サンドイッチ

プレイヤーマリアが作った料理

効果 AGIとDEXを120秒間だけ100上げる


危ないな、気付かれない様に料理も余り他の人にあげないようにしないと。

え?少女にもあげてただろって、あの位の年の子なら気付かれることもないでしょ、気付かれてもあげるけどね。


ゼラーフさん達がサンドイッチに夢中になっている間にカボチャスープを飲み干してしまおう。

 サンドイッチは私が作った物だけど、カボチャスープはイベントアイテム、カボチャスープはイベントでレシピ手に入れれば、作れるんだけど。

 第1回イベントでカボチャを集めてNPC(プレイヤーじゃないAIね)に、レシピを教えて貰えと言うクエストが有ったんだけど、プレイヤー全員が料理がしたい訳じゃないから、イベント終了後に、集めたカボチャの処分に困って運営に「生で食えってことか!」って抗議が言ったらしくて、第2回以降は料理されたものがイベントアイテムになったのよね。


そんな訳でカボチャスープは流石にあげられません。


食事の後はテントを用意して寝床の確保をした。

 テントは某企業製のワンタッチで簡単に開くテントを使った。

 低反発マットを引いておやすみなさい。

 もっと世界観に合った野営装備使えって?人間便利には勝てません。

誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。

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