コロッケは美味しい
第104話の投稿になります。
しばらくは毎日投稿になります。
読んでいただけると幸いです。
アベル達と一緒にご飯を食べ始めた。
「今日のご飯は干し肉を使って見ました、食べて見て、感想お願いね」
テーブルにはスープとサラダ、コロッケ後パンを用意した。
テーブルに置かれた料理を見て、不思議そうにアベルが聞いてきた。
「スープはわかるけど、このぐちゃぐちゃなのもサラダなのか?それにその、きつね色のはなんだ?」
アベルが料理のことを聞いてきたので、私は何のサラダかとコロッケを教えて上げた。
「サラダはポクポクを茹でて潰したサラダよ、それとそっちのきつね色のはコロッケって言うの、塩味は効いているから、そのまま食べても美味しいと思うわ」
私が説明するとアベルは納得したのか、直ぐにテーブルに付いた。
全員がテーブルに付いた所で、ラナちゃんのいつもの祈りの言葉が唱えられた。
ラナちゃんが手を組み祈りの言葉を唱え始めた。
「光の神ヴェインスヴァイン様に感謝を」
「「「「「感謝を」」」」」
それから皆で食べ始める、私もコロッケを食べてみる。
うん!干し肉がかなりしょっぱかったから、塩入れなかったけどいい塩梅になってるわね。
ジャガイモもホクホクで美味しいわ。
私が自分のコロッケの出来を確かめていると、皆も美味しそうに食べ始めた。
「このコロッケって美味いな、素朴な感じなのに飽きない、それにサラダも、こんなポクポクが旨いとは思わなかった」
サラダを食べながら、アベルは驚いた様に感想を言ってきた。
それにつられてアントニーくんも嬉しそうに
「ポクポクってこんなにうまかったんだな」と感想を言ってきた。
食べている皆の顔を見ていると、アトムくんが顎に手を当てて考え事をしていた。
あら?もしかして、ポクポク嫌いだったのかしら?
私は考え事をしているアトムくんに声を掛けてみた。
「アトムくんどうしたの?」
私が質問すると、アトムくんは顔を上げて私を見つめてきた。
私は不思議そうに首を傾げると、アトムくんが質問してきた。
「あの、この料理って野営中でも作れますか?」
私はアトムくんが、何を考えているのか何となくわかったので、答える。
「う~ん、スープならできると思うけど、サラダは調味料が足りない物なら簡単だから作れるわ、でもコロッケは難しいと思う」
私が言うと、落ち込んだ様に声を落とし「そうですか・・・」と答えた。
そんなアトムくんに、外でも作れる簡単な料理を教えて上げようかと考え始めた。
スープは誰でも作れるし、ポトフも似たような物ですから、キャンプ料理ってあんまり知らないのよね。
シチューのような煮込み料理か、バーベキューのような料理ぐらいしか、料理が思いつかないわ。
そもそも私キャンプなんて、小学校の頃にやったぐらいしか覚えてないわ。
これは教えられるものが無さそうね、残念だけど・・・できそうなこと考えておきましょう。
私が考え事をしている間に、皆綺麗に食べ終わっていた。
私が食器を片付けようとしたら、ラナちゃんが立ち上がって。
「片付けなら私がやりますから、マリアさんはゆっくりしていてください」
ラナちゃんはそう言うと食器を片付け始めた。
ラナちゃんは本当に気が利く子だわ、料理もできるし掃除洗濯もお手の物だから、ここに居なかったらモテてると思うわ。
男ならこんな優良物件見逃さないはずだもの。
私が後片付けをしてくれるラナちゃんを眺めていると、アベルが話し始めた。
「明日は冒険者ギルドで合流したら、出発で良いか?」
アベルが聞いてきたので私達は頷くと、アベルは話を続けた。
「その後はどうする?森の中を適当に回ってみるか?」
アベルの質問に私は、ふとエイミーちゃんと遊んでいるキャトルーに目が行った。
キャトルーは北東の森で見つけたから、出来ればキャトルーの家を探して、家族が安全か確かめて上げないといけないわよね。
私がキャトルーを見ながら考え事をしていると、その視線に気付いたアベルが「ああ・・・」と納得したような顔をして頷きながら続けた。
「目標が無いのもあれだから、取り合えずキャトルーの家を探すので問題無いか?」
アベルが皆に聞くと、その声が聞こえていたのかキャトルーが立ち上がり。
「いいのかにゃ?頑張ってボクの家を探すにゃ!」
キャトルーの掛け声で、明日からの北東の森の探索は、目標も決まったので今日の所は解散となった。
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