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聖女様って呼ばないで  作者: 渡海
第1章
107/201

コロッケは美味しい

第104話の投稿になります。

しばらくは毎日投稿になります。

読んでいただけると幸いです。

アベル達と一緒にご飯を食べ始めた。


「今日のご飯は干し肉を使って見ました、食べて見て、感想お願いね」


テーブルにはスープとサラダ、コロッケ後パンを用意した。

 テーブルに置かれた料理を見て、不思議そうにアベルが聞いてきた。


「スープはわかるけど、このぐちゃぐちゃなのもサラダなのか?それにその、きつね色のはなんだ?」


アベルが料理のことを聞いてきたので、私は何のサラダかとコロッケを教えて上げた。


「サラダはポクポクを茹でて潰したサラダよ、それとそっちのきつね色のはコロッケって言うの、塩味は効いているから、そのまま食べても美味しいと思うわ」


私が説明するとアベルは納得したのか、直ぐにテーブルに付いた。

 全員がテーブルに付いた所で、ラナちゃんのいつもの祈りの言葉が唱えられた。

 ラナちゃんが手を組み祈りの言葉を唱え始めた。


「光の神ヴェインスヴァイン様に感謝を」


「「「「「感謝を」」」」」


それから皆で食べ始める、私もコロッケを食べてみる。

 うん!干し肉がかなりしょっぱかったから、塩入れなかったけどいい塩梅になってるわね。

 ジャガイモもホクホクで美味しいわ。

 私が自分のコロッケの出来を確かめていると、皆も美味しそうに食べ始めた。


「このコロッケって美味いな、素朴な感じなのに飽きない、それにサラダも、こんなポクポクが旨いとは思わなかった」


サラダを食べながら、アベルは驚いた様に感想を言ってきた。

 それにつられてアントニーくんも嬉しそうに


「ポクポクってこんなにうまかったんだな」と感想を言ってきた。


食べている皆の顔を見ていると、アトムくんが顎に手を当てて考え事をしていた。

 あら?もしかして、ポクポク嫌いだったのかしら?

 私は考え事をしているアトムくんに声を掛けてみた。


「アトムくんどうしたの?」


私が質問すると、アトムくんは顔を上げて私を見つめてきた。

 私は不思議そうに首を傾げると、アトムくんが質問してきた。


「あの、この料理って野営中でも作れますか?」


私はアトムくんが、何を考えているのか何となくわかったので、答える。


「う~ん、スープならできると思うけど、サラダは調味料が足りない物なら簡単だから作れるわ、でもコロッケは難しいと思う」


私が言うと、落ち込んだ様に声を落とし「そうですか・・・」と答えた。


そんなアトムくんに、外でも作れる簡単な料理を教えて上げようかと考え始めた。

 スープは誰でも作れるし、ポトフも似たような物ですから、キャンプ料理ってあんまり知らないのよね。

 シチューのような煮込み料理か、バーベキューのような料理ぐらいしか、料理が思いつかないわ。

 そもそも私キャンプなんて、小学校の頃にやったぐらいしか覚えてないわ。

 これは教えられるものが無さそうね、残念だけど・・・できそうなこと考えておきましょう。


私が考え事をしている間に、皆綺麗に食べ終わっていた。

 私が食器を片付けようとしたら、ラナちゃんが立ち上がって。


「片付けなら私がやりますから、マリアさんはゆっくりしていてください」


ラナちゃんはそう言うと食器を片付け始めた。

 ラナちゃんは本当に気が利く子だわ、料理もできるし掃除洗濯もお手の物だから、ここに居なかったらモテてると思うわ。

 男ならこんな優良物件見逃さないはずだもの。

 

私が後片付けをしてくれるラナちゃんを眺めていると、アベルが話し始めた。


「明日は冒険者ギルドで合流したら、出発で良いか?」


アベルが聞いてきたので私達は頷くと、アベルは話を続けた。


「その後はどうする?森の中を適当に回ってみるか?」


アベルの質問に私は、ふとエイミーちゃんと遊んでいるキャトルーに目が行った。

 キャトルーは北東の森で見つけたから、出来ればキャトルーの家を探して、家族が安全か確かめて上げないといけないわよね。

 私がキャトルーを見ながら考え事をしていると、その視線に気付いたアベルが「ああ・・・」と納得したような顔をして頷きながら続けた。


「目標が無いのもあれだから、取り合えずキャトルーの家を探すので問題無いか?」


アベルが皆に聞くと、その声が聞こえていたのかキャトルーが立ち上がり。


「いいのかにゃ?頑張ってボクの家を探すにゃ!」


キャトルーの掛け声で、明日からの北東の森の探索は、目標も決まったので今日の所は解散となった。


読んでくださりありがとうございます。


 ブクマ、評価、感想、とても励みになっております。

誤字脱字等がありましたらご報告よろしくお願いします。


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