2人を孤児院に連れて行ったよ
第98話の投稿になります。
しばらくは毎日投稿になります。
読んでいただけると幸いです。
私が雇う人を決めた所で、会議室を後にした。
ギルバートさんは「今日用意して、明日には北東の森に向かってくれ」って言っていたので今日中に用意することに決まった。
私達が食堂に降りると、面接を受けた冒険者達が私達に近づいてきたので、その場で合格者を教えることにした。
「今日来ていただいてありがとうございました。
今回の依頼を受けてもらう方はそちらの男の子とその横の女の子です」
私が合格者を発表すると、二人はお互いの顔を見合わせて、笑い合っていた。
他の子たちは残念そうな顔をしていたので、私はせっかく来てくれたのだからと冒険者達に歩み寄り、10ローンほど渡してあげた。
「来てくれたお礼です、依頼はお願いできませんけど、又機会がありましたらよろしくお願いいたします」
私が言うと依頼を受けない冒険者達は笑顔で帰っていった。
残った二人は私達に向き直り、改めて名乗ってくれた。
「俺はジェフです剣士を目指してます、よろしくお願いします」
「わたしはキャサリンです、まだ武器は決まって無くて、どの武器を使おうか悩んでいます。
精一杯頑張りますので、よろしくお願いします」
ジェフくんは茶髪に同じ茶色の瞳をした男の子で、キャサリンちゃんは金髪碧眼の女の子だった。
2人の挨拶を聞いた私達は名乗り始めた。
「私は知っているだろうけど、マリアよ、職業は神官よろしくね」
「俺はアベル、剣士だ、よろしく」
「あたしはマーナ、狩人よ、よろしくね~」
「俺はアトムです、双剣士で良いのかな?孤児院出身ですから、分からないことがあったら聞いてください」
4人の自己紹介が終わった所で、これからどうするかと言う事になって、私が孤児院に二人を連れて行き、他の皆は必要な物を買いに行くことになった。
「じゃあ買い物終わったら、孤児院に行くからまた後でな」
アベルと簡単な挨拶を済ませた私は、2人を連れて孤児院に向かうことにした。
「では私達も向かいましょう」
スラムの近い狭い路地を進み、コテージが見えてきた所で2人に声を掛けた。
広い土地に縦に二列に並んだコテージは前の孤児院を破壊した跡地に二軒並んでもまだ隣の家まで余裕があった。
元の孤児院がかなり大きかったから、コテージが二軒収まってるのよね。
孤児院壊しちゃってから、庭に出したコテージも移動させたから庭も広いし、もう一軒建ちそうな広さは有る。
そんな新しいコテージが、二軒並んでいる様子を見た二人は、茫然と眺めていた。
明らかに真新しい建物だものね、ここが孤児院だって今わかる人どのくらいいるのかしら?
もしかしたらわからないかもしれないわね、立て看板でも立てて置く?
私が考えていると、キャサリンちゃんが質問してきた。
「あの、ここって本当に孤児院なんですか?」
キャサリンちゃんの質問に、私は答えるをためらってしまった。
だっていくら何でも私が壊しましたは、引かれるわよね。
私は躊躇しながら言葉を選んで答えることにした。
「あのね、建て替えたのよ、前の建物老朽化して崩れそうだったから・・・」
私が苦しい言い訳をしていると、キャサリンちゃんは納得してくれたようで。
「そうなんですか」とだけ答えた。
2人を連れた私はコテージ入ろうとした時、庭から気合の入った声と木のぶつかる音が聞こえてきた。
そちらを見るとアントニーくんとチェスターくんが練習している所だった。
リーチを活かしたチェスターくんの突きを、アントニーくんが何とか剣でいなしていた。
アントニーくんはどうにか近づこうと、突きを大きく払って突進していた。
突進して行ったアントニーくんを、チェスターくんは冷静に槍の柄の部分で、アントニーくんの斬撃を受けて押し返し、薙ぎ払いを繰り出し距離を稼いでいた。
私は二人が訓練している所に声を掛けて中断してもらうことにした。
「二人ともごめんね、ちょっと話があるから、中に入って」
私が声を掛けると、二人はにらみ合いを解除してこちらに近寄って来た。
「今日は早かったですね、依頼無かったんですか?」
チェスターくんが不思議そうに質問してきたので。
「その話もあるから中に入って」と促した。
皆でコテージの中に入ると、冒険者二人は中を見回していた。
コテージの中にいた女の子組は驚いていた。
コテージの中に入った私は皆が注目する中話し始めた。
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