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助けてください!天狼さん。  作者: 落田プリン
第一章 助けてください!天狼さん。
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夢?

 欠けた月が照らす夜。

私は、長い廊下を走っていた。

赤い絨毯を踏みしめて、必死に走る。

足取りが重く転げ落ちそうになるをこらえながら走った。

私の後ろからはうなり声が聞こえる。

人の形をしているが彼らは、もう人ではない。

死人だ。

ゾンビ。

私は、手元にある銃を構えてゾンビに打つ。

弾数は、残り少ないが追ってから逃げるには迎え打つしかない。

パンッ

震えながらの射的は上手くいかず、ゾンビは間近に迫ってきた。

「うおわああっっくるなー!!」

ゾンビが倒れるまで、何度も引き金を引いた。

銃の音がカチカチと音が鳴ったころにはゾンビは倒れたが、危うく噛まれそうになった。

辺りはゾンビの血で小さな池が出来ていた。

「うっ自粛」

生々しい姿に気持ち悪くなった。

だが安心の束の間にうなり声が聞こえた。

それも低いうなり声で鳴った。

まさかと思った。

長い廊下を颯爽と出てきたのは、ゾンビ犬だった。

「マジかああぁーー!」

おま!まじ空気よんでよ!この駄犬がああ!

やめろおぉー!噛むな!バカ!

おすわりりいいいぃ!

私はあっけなくゾンビ犬に首を噛まれ脳内にある言葉が流れた。

ユーアーデット!

それが私の今朝の見た夢であった。


 ゲームのやり過ぎかな…

学校さぼって一日中ゲームをしているから、私の脳内までゲームでひたひたになってしまったのだろう。

ホラー系は誤算だな、できれば恋愛系が良かったになー 

そうそう、恋愛と言えばあの合コン…

物凄い経験をした。

普通じゃない。

でも、その経験は私の夢で幕を閉じた。

あの血まみれの惨劇はなかったことになっていた。そしてその惨劇の中にいた天狼さんという人物はあの合コンには来ていないことになっていた。

もちろん、天狼さんとよく喋っていたあの眼鏡の人もいないことになっている。

私の調べ不足というのもあるけど…

 

 私が目が覚ましたのは、タクシーの中だった。

物凄い頭痛付きであったものの、しっかりと意識をはっきりしていた。

タクシーの急停止によって頭をぶつけたのである。

シートベルトぐらいつけてよ!姉よ。

姉と私は、合コンの帰りだった。

私は姉に事の顛末をを話すと姉は言った。

「なにまだ酔っぱらっての!うける!」

私は、負けずと追及すると、とんでもない言葉が出てきた。

天狼さんがあのチンピラから助けてくれたのに、何故かウシとウサギの着ぐるみが助けたことになっていて、人狼である天狼さんがいないことになっていて、介抱してくれたのもウシとウサギになっていた。

姉は、確かに天狼さんとあの眼鏡の人に会っているのに覚えがないと言っていた。

姉にしつこく言うと怒りだして、鉄拳が飛んだ。

うそをついているとは想えない。

私は、そのまま酔っぱらって寝てしまい、またそのままタクシーに乗せたという。

じゃあ、私が経験したあれは夢だったってこと?

でも身体は何故か生々しく覚えがあった。

震えが止まらなかった。

あの女の人が頭から離れなかったから。

タクシーの中は、ガラスが少し曇るほどよく暖房が効いていて姉が熱いとタクシーの運転手に言うほどなのに、私は鳥肌が立って寒くてずっと身体をさすっていた。

自分が着ている白いワンピース。

チンピラから逃げようとして、転んで怪我してその血がついている。

だけど、その血だけじゃないものが体中についているようで気持ち悪かった。

鼻に着く異臭は確かにあったのだ。

白いワンピースが真っ赤に染まるほどに浴びたはずなんだ。

だけど、自分の血が少しついているだけですんでいる。

そこだけは、夢であってほしい。

でも、天狼さんことは夢で終わらせたくない。

足には手当したあとがある。

丁寧に巻かれた包帯ある。

手当てしてもらった記憶がしっかりとある。

名前忘れたなーあの眼鏡の人。

そして、あの羽織りは私に手元にきちんとあった。

銀色の羽織り。

蓮の花が刺繍があり上品な肌だわり。

夢ではない証拠品は確かにある。

 

 そんなこんなんで、あれから日数が立った。

まだ、あの日のことは怖いかというと怖い。

でも、天狼さんのことを想うと怖くはない…かも。

自然と首元をさする。

今朝、見たゾンビ犬に噛まれた感覚が残っているような気がする。

痛いような痛くないような曖昧な感覚。

実際に噛まれたことは無い。

ん? 

そういえば天狼さん…犬ぽい人だったな。

めっちゃあテンパっていた私に、天狼さんは私のほっぺたを舐めた。

やっばん!やっばあ!えろーーい!

今めっちゃ顔赤いの分かった。

そんな私を見ていた母親は言った。

「アホな娘」

あきれまぎれに私の部屋に掃除機をかけた。

掃除機に被っていた毛布を吸われながら、私は部屋を追い出された。

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