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助けてください!天狼さん。  作者: 落田プリン
第一章 助けてください!天狼さん。
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ある彼女のお話。

 「きれいだよ」

そんなことはじめて言われた。

子供の頃から、ずっと顔の事でいじられていた。

みんなにとっては、ただの笑いの種であって悪意はない。

わたしもみんなに合わせて笑っていたの。

笑って自分を卑下していた。

みんなに合わせて自分を笑っていたら、あの人だけは笑わなかった。

「俺はそうとも思わない、君はきれいだよ」

わたしにとっては、強烈な言葉だった。

素敵な言葉だった。

夢の様な心地だった。

だけど、あの人はとっくに愛する人がいた。

すごくすごく羨ましかった。

また言ってほしかった。

もう一度。

言ってほしかった。

だからきれいになりたくて整形をした。

整形して整形して整形して…

気づけば整形の繰り返しだった。

きれいになりたかった。

でも醜くて。

顔を隠すのが癖になった。

ある時、自分の顔が鏡に映った。

ひどく醜くて醜くて醜くて醜くて…。

自分で手術した。

すると笑った顔ができた。

前よりマシになった。

「わたしきれい?」


「……ああ、きれいだ」

眠る少女を傍らに人狼はそっとつぶやいた。


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