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助けてください!天狼さん。  作者: 落田プリン
第一章 助けてください!天狼さん。
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放課後のたこ焼き。後半

 身体が冷えた時に食べる、たこ焼きの味は最高にうまかった。

外はカリッとして中はトロッしていた。

味がしっかりしていて、中にあるタコがいい味を出していた。

「うまうま!」

「機嫌が直ってなりよりだよ、まったく」

私達は公園のベンチに座って、たこ焼きを食べていた。

元はというとりんの悪態によるものだけど、ゴチになったので今回のことは水に流そう。

「…それで私に何か用ですか?」

「俺は、なんでお前を追いかけていたんだろう…」

「……警察に行きますか?」

「人を犯罪者扱いしてんじゃねー!」

「じゃあ、なんです?」

天狼さんの知り合いじゃなかったら、相手したくないんだけど…

りんさんを半目で見た。

「なんだよ!その目は!」

「すみません、あなたみたいな人に関わってろくなことあってないので…つい」

「ついじゃねーよ!なんだよ、年上に向かってよ!失礼だろ!」

「いくつなんです?3歳ですか?」

「犬の年齢と一緒にするんじゃねーよ!18だ!18!」

「ぶっあはははは!」

笑い声がした。

灰色の髪の男性が笑っていた。

しゅうさん、笑うとこじゃないっすよ!今こいつに説教を!」

「お前も十分ガキだろ」

「なっ!」

言われてんの。

「ほらっよ!りんもだ」

「わあ!」

「おう」

いきなり渡されたのは、アップルジュースだった。

「あ、ありがとうございます」

りんさんも同じものを渡されたようだった。

「店はいいのかよ」

「いいのいいのってお前ら以外誰もいないし」

公園は閑散としていた。

「ところで、君名前は?天狼様を知っているってことは、天狼様のアレってこと?」

「……あれって?」

「花嫁」

「ぶっ!こいつはねーよ!俺も最初は思ったけど、天狼様全然だしよ!」

ジュースを吹き出しながら言われた。

なんだろう…これ、傷口に塩ってこれのこと?

「りーん。今この子と話しているんだけど、斬られて焼かれたいか?」

「うぐっ!」

「ごめんなー!りんの悪い癖のもんで、すぐ思ったこと言っちゃうタイプなんだよ。ようは考え無しのバカって思えばいいから」

「…はあ」

どうやらこの人、りんさんにとっては頭が上がらないらしい。

「俺さー、君をどっかで見覚えあるんだわ」

私みたいなのは、どこにでもいそうなんだけど…

「それがあんまり思い出せなくてなー」

「ナンパすか?」

「ちげーよ、バカ野郎!」

りんがちょいちょい、ちょっかいを出してくる。

「そんで、君の名前は?」

「…朝峰灯花です。」

「灯花ちゃんか、俺は梓川愁あずさがわしゅう、好きに呼んで構わない」

「…愁さんでいいですか?」

「ああ、いいぜ。」

「あなたも…山犬なんですか?」

「なんだ、そんなことも知ってるのか?ああそうだ、俺も山犬だ」

やっぱり、山犬だったんだ。

「蟲退治も?」

「そうだ。灯花ちゃんは、なに天狼様に助けられたのか?」

「はい、もう何度も…」

「ふーん、あの天狼様がね…」

「…?」

どこかしら、にやにや笑っているような感じがした。

「天狼様、結構世間知らずのことあるだろ?しまいには頑固な所があって、面倒くさい性格しているからさ。まあーなんだ…これからもよろしくってことだ」

「あっはい、わかりました」

「ところで、りん!」

「わっはい!」

りんさんは呼ばれて立った。

「お前は刀はどうしたよ!」

「ああやべっ!学校に置いて来た!」

「バカ野郎!刀は常に持ってろって言われなかったか!」

「すみません。」

オオカミ姿だったら、絶対尻尾が垂れている。

りんさんは、それぐらいしゅんっとしていたからだ。

「たっくよ!今日ぐらいは貸してやる、その子をきちんと家に帰せよ。そろそろ、逢魔の時だからよ。」

もう夕暮れとなっていた。

日が暮れるのが早いなと思った。

「りん!ほらっ!」

愁さんは車から黒い細長い袋をりんさんに投げた。

中に入っているのは、黒刀だ。

「お前は山犬だ。油断するなよ」

「はい!」

りんさんは、さっきと違って真剣な面持ちで返事をした。

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