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助けてください!天狼さん。  作者: 落田プリン
第四章 走らなきゃだめですか…天狼さん。
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天狼さんがいない教室。(その6)

 公園についた灯花達は、今日は大人しく帰るしかなかった。

「仕方ない、明日また考えようぜ」

川村君の言葉で灯花は頷いた。

「そうだね…」

灯花達は駅に向かった。

駅に着くと、なんだかざわざわと周りが騒いでいた。

どうしたのだろう…?

誰かに聞くまでもなく、それは周りの人たちの声が教えてくれた。

「ええ…うそでしょ…」

「まじかよ」

「飛び込みだって…」

「こんな時に…」

「…………」

灯花は驚きと同時に胸が重く感じた。

自殺者…。

それから、すぐに連想してしまった。

その存在に嫌気がさし、自分にも嫌気がさした。

死者と地獄蟲は繋がりがある。

見ず知らない人の出来事に引きずられそうになる。

「………っ」

灯花の様子に気づいた川村は心配して言葉を出した。

「おい、どうした?大丈夫か…?」

「だい、じょうぶ…」

「大丈夫じゃない顔だぞ」

「…ただ、嫌だな…って思っただけだよ」

白状者とか、ひどいだとか、人としてどうなのとか、そう言われても仕方ない。

自分のことで精一杯なんだ。

誰もが、いつだって、グラグラの吊橋を歩いている。

他者の吊橋のことまで、考えてあげられる時間はそんなにないと思う。

その僅かな時間を割いてくれた人は、とても優しい人で強い人だ。

それは私にとって、その人は天狼さんだった。

だから、私の吊橋は繋がって居られた。

あなたの吊橋は、どんな吊橋だったのだろう。

繋がりを自ら切ったあなたは、地獄を呼び出すの?

私もここで、繋がりを切ろうと思った。

私がこうして踏みとどまれたのは、きっと…運が良かったのかもしれない。

 家にイソヒヨドリの巣が出来てしまいました。

朝からピヨピヨです。

前は、蜂の巣(ミツバチの巣)が出来てブンブンだったのに…次は鳥の巣…カオス!(*'ω'*)

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