第11話―「アイツを止めろ」
どうも、ガッシュ2を読んだりその他諸々の用事を済ませてたら投稿を忘れてました。良くないね
時を移す。魔獣の女王が死ぬ5分前。アーロンが謎の狐火を見た瞬間だ。
目の前には俺を洗脳したあの狐火がある。幻術か? それとも探知不可? いや、単に近くで出したのか? 何にせよ、この状況から助かるには円號魔割しかない。しかし円號魔割の非接触発動は伏せていた情報だ。苦虫を噛み潰したような顔で円號魔割を発動した。
「円號魔割!」
狐火は消えた。魔獣が放ったものだということは明確だ。しかしどこに居るのか。辺りには何も見えない。
「どこだ! 出てこい!」
返事はない。
「フレイム・ショットガン、バレット・サーチャー発射!」
俺は周囲を見境なく撃った。勿論そんなことをすれば、草木どころかあらゆるものが緑の炎で燃え始める。しかし燃え尽きるということはなく、燃え続けている。これが索敵弾の効果だ。魔術の炎で可燃物以外にも着火できるようにし、任意で消火できる魔術。勿論消したら燃える前の状態になる。
しかしそれは副次効果だ、真の効果は炎に触れているものの動きを完全に把握できることだ。敵の場所も分かった。俺は散弾をフレイム・ショットガンに装填し、発射した。放たれた銃弾は一瞬で着弾した。
「今撃ったのは体内にナノマシンを放出する特殊弾だ。ナノマシンは信号を発し、俺の特殊網膜にデータを送信する。つまりお前の姿は丸見えってことだ!」
網膜には大きさ3m超の鳥型の化け物が映し出されていた。形状としてはカラスのそれと似ている。
「カラスの化け物か?」
「雀だねぇ」
化け物は自慢の羽を動かして突風を起こした。だいぶ肉体改造した雀だな。
「それに化け物じゃない! 私にはケイレスという名前がある!」
凄まじい突風だ。だがこの程度、超高温まで高めた炎の炸裂弾を撃てば良い。
「フレイム・スプレッド!」
炎の炸裂弾を発射すると凄まじい爆音と共に真空空間が生まれた。爆心に吸われる感覚がしてるうちに上空に…!
俺の放った魔術だ。基本的に俺自身がダメージを受けることはない。だが、ケイレスはダメージを食らう。俺の安全圏は爆炎の中だが、奴の安全圏は爆炎が届かないほどの上空だ。そこを狙えば攻撃を直撃させられる。
「そうかケイレスか! 誰が名付け親だ!」
フレイム・ショットガンに魔力を込めて連射性能を高めた。これならどれだけ奴が速かろうと関係ない。高い連射性能には実弾では耐えられない。炎弾でいく。
「魔獣たちの長か!」
百発単位で直撃したが、それほど大きなダメージを負っている様子はない。こいつ特有の魔術のおかげか、それとも魔獣特有の再生力か?
「言うわけないでしょう?」
ケイレスは炎の弾丸の雨をものともせず俺に近づいていた。その巨体を肉弾にすればただの体当たりでも十分な武器となる。図体が大きいこいつのことだ、きっと何かしらの魔術で加速しているに違いない。
「円號魔割!」
円號魔割をかけるとケイレスのスピードが大幅に減速した。スピード増加系の魔術だろうか。
今のうちだな。
「武人眠りし場がありて、そこに何が見えようか!」
どこかの城門のような巨大な門が現れた。
「盾かねぇ……そんなもの無意味なんだけど」
この門が盾かと思っているらしい。しかし、それは大きな間違いだ。
「この路通りて現れ出よ! 現世幽世構わず出でよ! 武通!」
煌煌と光る門の中から巨大な人型ロボット、武通が合体形態で現れた。
「今日の役目はいったい何ですかい? 坊っちゃん」
「アイツを止めろ」
「了解いたした!」




