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遊戯で下剋ジョー!  作者: あっくん
2/7

第2話「知らない場所」




 ・・・・・・。


 ゴロゴロゴロゴロ、ゴロゴロゴロゴロ・・・


 この音は・・・?


 車?・・・いや、俺の家はアパートの4階、車が走っている音がこんなに大きく聞こえるわけがない・・・。


 しかも、その不審な音は1度ではなく何度もなっていた。


 俺はその音が目障りになり、睡眠に集中できなかったので起きる事にした。


 すると・・・。


 「へ?」と寝起きということもあったが、いつもとは違う部屋の明るさ、広さ、いつも文字通り1日中ゲームをしている場所とはあまりにも違いすぎるために驚きを隠せなかった。


 しかも俺が座っていたのは床ではなく、ふかふかなベッドの上だった。


 え、どういうことだ?どうなってる?・・・昨日何かあったっけ?あれ?・・・確か昨日は普通にゲームして眠たくなったからいつものようにそのまま後ろに寝転がって・・・・・・。


 俺は必至に思考を巡らせたが、この状況を理解できなかった。


 と、とりあえず落ち着こう・・・深呼吸だ、「すぅ~」、「はぁ~」俺は何度か深呼吸をしたあと、前の壁に時計があったのでとりあえず時間を確かめた。


 「2時・・・」俺は何かを思い出したかのように叫んだ。


 「あーっ!今日限定イベントのクエストもう始まってんじゃねーか!!!」


 そして叫び終わるとベッドから飛び起き、いつもの定位置に着こうと床に座り、パソコンがあるのを前提で電源ボタンを押す動作をした。


 「あっ・・・そういえばないんだった」と我に戻りまたこの状況について考え始めた。


 まあ考えてても仕方ないしとりあえず外出てみるか・・・外出るの半年ぶりだけど。


 そう言うと、木のドアに手をかけ、ドアを開け部屋を出た。


 廊下にでて、辺りを見回すと左右ともに部屋が並んでいた。


 「一応アパートなのね」とツッコミを入れるように吐き、階段を降りた。


 1階に行くと、目の前に受付カウンターが見に入った。

                 

 そして俺はどこの誰かも分からない『人』に声をかけた。


 「すいません、ちょっと変なこと聞いてもいいで・す・・・・・・」


 俺はその台詞を言い終わらないうちにあることに気が付いた。


 その『人』だと思っていた男には、いや、オスと言った方が適切なのかもしれない・・・。


 なんと・・・猫耳が生えていたのだ。


 俺はその猫男の耳をまじまじとガン見していると・・・


 「どうかしたのかい?」と逆に声をかけられてしまった。


 流石にそれには俺も「えーと、いや何でもないです。」と会話を切ってしまった。


 それから俺は再び考える・・・。


 は?何あれ、本物の耳?てかなんであの人普通に話してんだ?気付いてないのか?・・・そして俺はなんとなく周りを見てみると・・・周りにいた人全員に猫耳が生えていたのだ、それを見た瞬間、頭に浮かんだ言葉を一言。


 「冗談きついぜ・・・」

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