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異世界 LV1

うぃーす、俺の名前は女神(メガミ)亜紀斗(アキト)

どこにでもいるフツーの異世界管理者。

俺の仕事は勇者をその実力に

見合った異世界に送り込むことで、

その実務は至極簡単、暇だ〜!

椅子の背にもたれかかってテーブルに肘をついて

だらける、そんな毎日が続いていたあいつが

来るまでは………………………………………


チッ、また勇者来たわ、だりぃ〜

今度は何処転生だよ〜


「あのーすいません、ここにきたら女神がいて

転生させて貰えるって聞いたんですけど…?」


「はい!できますよ!履歴書(ステータス)とか

ありますか?」


不敵な笑みを浮かべてマニュアル通りに対応する


「あのー、女神さまじゃないですよねー」


「はい?」


何言ってんだこいつ?


「いや、私が女神です、女神亜紀斗です」


「まぢかよー、っていうか女神って名字⁉︎

っていうか女神男じゃん‼︎

なんなのマジでせっかく楽しみにして

来たのにッ!昨日眠れなかったんだよッ!

勇者なのに勇ましい者と書いて勇者なのにッ!」


「男です」


「うそーんッ!かんべんしてよ〜、もう萎えたわ

はい履歴書、後今の装備のリスト、

ちょっと時間を頂戴ッ打ちひしがれる時間をッ!」


なんか目の前でのたうち回ってる奴がいるが、

めんどくせぇ、マニュアル通り〜マニュアル通り〜

とりあえず履歴書に目を通す


田中カイト

19歳 男

Lv.1 大学生


HP5/5

MP8/8


≪特技≫

なし

≪魔法≫

なし


≪称号≫

お茶漬けのもとってそのまま食べても

おいしくないよね


装備

フツーの服

スニーカー


なんだこれ今までで一番ヒドイな


「うん、君神様にコケにされてるね」


「そうっすね、とりま手っ取り早く異世界紹介しても

らっていいすかッ?」


「うん、急に馴れ馴れしいね、まぁいいけどさあ、

えーと、君に見合う世界は………………………

ないね」


「そんなぁーそこを、なんとかぁ、お願いします

よ〜」


「じゃあ、こうしよう俺もついて行ってやるから

それでいけるしょ」


「マジすか、あざーす」


「じゃあ、レッツ転生‼︎」


おれたちは立ち上がって右手の拳を振り上げた


-----------------------------------------------------------------------


とりあえず転生成功のようだ、自分が転生した

のは初だが、あと一応配給される銅の剣を持って

きた


「おースゲー、目の前に城がァ、デケェ〜

よーし魔王よ、待ってろ‼︎」


「あっこの世界はレベル1なんで、ダンジョンも

簡単です、たぶんすぐクリア出来ますよッ!

その城は突き当りが魔王の間なんでよろしく

お願いします、一緒に世界を救いましょう」


話終えるとあのザコ勇者はそこにいなかった

見ると魔王の城に走って入って行く姿が見えた

ヤベェ〜、とりあえず追いかけないと‼︎


城門をくぐって魔王の間までは三ブロックで

枝わかれもしていない、難なく魔王の間前に辿り

つけた、


「クソッ、あのバカ勇者、散々迷惑かけやがって」


魔王の間の前で毒づく


ギィイドアが軋み魔王の間があらわになる


「うわー」


見るとあいつが魔王に爪で引っ掻かれていた

突き刺されたクソ勇者の身体は光る粒子となって

消えた


「バカが、武器も持たずどこに勝機を見出すんだ」


だりぃ〜、おかげで俺がこいつを始末しねぇ〜と

いけなくなったじゃねぇーか‼︎


魔王は牛型で目を炯々と光らせ鼻の穴から

煮えたぎるような息を吐き出し興奮している


魔王が突進してくる

俺はそれを難なくかわす、俗に言うひらりと身を

かわしただ


避けられた魔王も魔王で尽かさず第二次攻撃を

撃ってくる、今度は大きな腕を振り回し

爪で攻撃してくるーーーーーースキだらけだ


「フンッ、くたばりやがれッ!」


俺は魔王のよりもゆうに高く飛び、

その巨体を一撃で真っ二つにした


「ふぃ〜終わった、早くかえ〜ろ」


戦闘が終わったので脱力する、見せ場を

作るために手を抜いたので逆に疲れた


魔王の身体は黒い霧のようなものに包まれて

霧消する、そのあとには黒い水晶玉がのこった


「おっといけねぇ」


その水晶玉を拾い上げ、軽く呪文を詠唱する


その水晶玉の内のモヤモヤとした黒い霧が外に

溢れ出す


「ゴホゴホッ!………ここは!はっ魔王は」


「終わったよ、じゃあとはクソ勇者よお前がこの世

界の王となって統治することになってるから、そう

いうことで」


「おい‼︎」


俺はクソ勇者の制止を無視して、背を向け拳を振り上げた








ブクマよろしく。

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