第68話
書き溜めが尽きそうなんで、いっそ全部出し切ってやります。
あとは野となれ山となれ、エタれ(TДT)
その日の夜中。夢枕にオタクが勃った。
「拙者は今日、神を見た。」
拙者ってなんだよ。拙者って。
「神って男とした奴だろっ。コイツは♀だから違う。
それにまだしてない。」
「亜神でござるな。」
「亜」には、それに準ずるものという意味があったはずだ。
ショタっぽいやつとすれば神に準ずるといわれても言い訳できないか。してないけど。
もうソレでいいです。
「ショタBL・・・・じゅるりん。
ありがたく5Pでオカズにさせていただきまする。」
こんな女神に見守られているこの世界の民よ・・・がんばれ。
それにしてもオタクめ、その5Pってルドにだったか!
ステータスを見たら俺にも5P付いてたので怒りを納め、と思ったら、スキルに「絶倫5」が付いているのに気づく。
あの野郎・・・。
戦闘行為の無い前線部隊に弾頭の補給だけあっても色々辛いだけなんだよっ。
翌朝眼が覚めると、まだ陽は昇っていなかった。
絶倫5の効果は確かなもので、オリハルコンの硬度のマグナムが屹立していた。
宿の裏手にある井戸で水浴びをして『頭』をスッキリさせると、今後の活動方針について考える。
なんかこの街での活動をこのまま続けるのに面倒な要素が増えてきた。
領主に領主の娘の探索者ギルド長、亜人差別問題。
しばらくここを離れるというのも良いかもしれない。
みんなで冒険者ギルドに登録して、冒険者ギルドで見た護衛の依頼でも受けて、街を出よう。
朝食の場で四人にもその旨を伝える。
特に反対も出なかったので、そのまま冒険者ギルドへ向かうことにする。
ルドはこのカースト制では最底辺なので、居酒屋で働いているウチの奴隷やオーナーへの使い走りをした後で、ギルドで合流だ。
冒険者ギルドでまだ募集中だったデルソル公国への護衛の依頼内容について詳しく聞いてみる。
開拓村への移民の護衛(D級依頼)ということだ。
移民の数はおよそ百人の老若男女で、護衛は二~三パーティで十人程。
護衛は片道のみで、三十日くらいかかる。
報酬は必要経費としての行きの船代五千ゴルを含んで一人あたり六万ゴル。
片道で現地解散の為か、やや高めの金額だとのことだ。
明日の朝一番で移民団の団長の面接を経て、採用となれば、出発は明後日になるということだ。
たしか前に故ジェドさん達とやった護衛は約四十人の隊商に八人の警備だった。
オーガーの影響で倍に増やしたと言っていたので、普段は十人に一人って感じの警備なんだろうか。
百人の護衛に十人程ってのは、そう考えれば相場なんだろうとは思う。
隊商の人数が多ければ襲ってくる可能性は無いかもしれない。
逆に得物の人数が多ければ目立つし、成果もあがるので魔物的には襲う対象として有りなので襲ってくるかもしれない。
日本で某国営放送のテレビでやってたアフリカの肉食獣の狩りみたいに。
前の時は、ジェドさんで言えば、三十日の護衛で、三万六千ゴルだから、日給千二百ゴル。
今回は、同じ三十日くらいで船代を抜いて五万五千ゴル。
日給にすれば、二千ゴル弱(船代込み)。大分稼ぎは良い。
片道なので、拠点を持っている冒険者には帰りの稼ぎ分不利かもしれないが、[転移]の使える俺には、影響がない。
どころか、ただ単価が上がるだけでありがたいことだ。
報酬的にも難度的にも問題はない。
あとは、他のパーティと上手くやっていけるかどうかだけだ。
いままで、他のパーティどころか他の冒険者・探索者ともロクにまともな関係を築いていない。
ボッチ気質で異世界人の俺。
俺達の評判。
あのオタクが見てること。
原因はいろいろあるだろう、が、多分最後まで何も問題が起こらないってことは無いだろう。
こっちが問題を起こさなくても向こうが起こすだろう。多分。
お約束、テンプレって奴だ。
俺達のパーティは、実力はともかく見た目はガキかようやくガキを出た位の集まりだ。
そして、男が俺だけで他のメンバーは美女美少女(一部美少年風)。
うちのパーティが五人なんで、参加できれば多分最大勢力になるだろうってことで、押さえ込めるかもしれないけれど、多数決が通じるかどうか。




