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第56話

オーナーと話を終えて個室に行くとイルとサミーも揃っていた。


「昨日と同じ宿でご主人様一部屋、女奴隷が大部屋一部屋手配しました。」


「部屋に服もおいてあります。」


なんて有能な奴隷だろう。


ご主人様はうれしいよ。


コマガの分が無いけど。


配席に工夫の跡が見える。


長テーブルなのだが、お誕生日席に俺、近いほうの右側にサミーとヒルダ、左側にイル。


少し開けて新人。末席にコマガだ。


料理はテーブルにあふれるほど、酒や果実汁も一人一ボトル程ある。


まだ、誰も手を付けていない。


「待て」状態だ。


「話は後にして、とりあえず食べようか。

 いただきますと言ってから食べて。」


『いただきますっ!』


最初は遠慮していた新人も先輩の遠慮なさを見習ったのか健啖ぶりを発揮していた。


「会長。いつもこんなんなんですか?」


コマガが遠くから聞いてくる。


「あぁこんなもんだと思うけど。どうだ?」


サミー達に振ってみる。


「いつもこんな感じでしたけど。」



「少な目かもしれませんね。」

「今日は新メニューが無いの。」


おいっ。


決して少なくはないぞ。


テーブルにもう皿を乗せられる隙間が無ぇよ。


「ってことだけど。」


「一般人より良い食生活してますけど?」


コマガがツッコミを入れてくる。


「ダンジョンに潜ったり戦ったり、身体が資本だからな。

 飲み食いは基本的にこんなもんだし、睡眠不足は命にかかわるから。

 ゆっくり体を休めれるようにベッドで寝てもらうし。」


新人達は真剣に聞き入っている。


自分達の待遇が話されているのだから、そりゃ真剣にもなるだろう。


「装備については、どうなんだろう?

 我慢させてる面もあるかもしれないな。

 どうかな?」


サミー達に振ってみる。


「過剰なほどの装備を頂いております。」


「かすり傷でも魔法で治して頂いてます。」


「お兄ちゃんは過保護だよね。」


過保護かなぁ?


あぁそうだった。


身体が不具になっている新人を治すのを忘れていた。


「そうだ、手が無い娘。ちょっと立って無くした手を見せてくれるかな。」


新人のロリドワーフと狐っ娘が席を立つ。


「胸の前で手をクロスさせて。」


みんなが見やすい高さに手を上げさせる。


[エリア中級回復]を発動させる。


見る見る間に手が生えてくる。


ちょっとグロいけど、それは置いておいて。


新人達の驚くこと驚くこと。


「死んでなければ全部治すから安心して働いてね?」


手を治された新人は泣くほど感動している。


コマガは顎が外れたようだ。


そこにジェシカちゃんと奥さんが追加の料理を運んでくる。


プリンプリンが一皿に二つ乗って、上にピンク色のさくらんぼみたいな果実が乗ってる。


おっぱいを模したもののようだ。


なかなか良い工夫してるなあ。


「あぁみんな、この二人もウチの奴隷だ。よろしくな。」


新人さんよりジェシカちゃんと奥さんが眼を丸くする。


「こんなに・・・・ライバルが・・・」


「あらあら、順番待ちが大変ね。」


わけのわからないコメントも頂いた。


「みんなにもこの店か系列店で料理とかの修行もしてもらうから覚悟してね。

 具体的にはこれから十日間は、ダンジョンに潜ってもらいます。

 十日後から、この店で修行が二日、一日はダンジョンって感じで冬の間は過ごしてもらうから。」


フンフンと新人達は頷いている。


「コマガ。種族ごとの相性とか仲不仲とかってあるの?」


「一般的にはエルフとドワーフは相性が悪いと言われているが、ウチの商館ではないはず。です。」


「みんなホント?」



コクコク

みんな頷く。本当らしい。


「おれもダンジョンに入るんですか?戦力になりませんけど。」


コマガが不安そうに聞いてくる。


「ああ、コマガには経理を覚えてもらってこの店で働いてもらうから。」


露骨にほっとした顔になる。


「この街で暮らしてたんなら住む所や服なんかはあるよね。」


「賃貸だけど部屋はあります。

 けど、奴隷になっちゃ維持できないでしょうけど。」


「じゃあそこで寝泊り続けて。家賃は俺が払うから。」


これで厄介なオスメス問題は解決だ。


コマガに俺のハーレムを奪われたくはない。


「残念ながら女子はみんな俺の毒牙に掛かってもらいまーす。」


ハーレム宣言もしてみた。


「同じベッドで一緒に寝ていても手を出してこないヘタレですけども。」


「甘噛みは得意なんでしょう。牙って(笑)」


「童貞の皇帝。略して童帝~。」


即効で先輩組からツッコミが入る。


こいつら・・・・


コマガは笑いすぎだ。


焼き鳥を投擲して黙らせる。


新人達はようやく緊張が解けたのか笑顔になっている。


「「「商館で噂の超上級者・・・」」」


そこはハモるな。







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