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第50話

緊迫感はなんとかなったものの、転げまわったせいで汚れてしまった。


みんなに[リフレッシュ]を掛けて汚れを落とし、野営の準備を続ける。


食料と酒をストレージから取り出し、焚き火を囲んで夕食をとる。


最初の見張りをするサミーだけは、酒ではなく、果実を絞ったものだ。


ダンジョンの暴走でみんなはレベルが一つ上がったらしい。


どんだけ殺ったんだろうか。


「じゃあ、商館の件は、奴隷数人、絞れるだけの慰謝料、サミーの再契約、コマガへの嫌がらせでいいのね?」


「「「はい。」」」


おかしなことになったもんだけど、治まったのだから良しとしなければいけない。


それより明日のことを考えなければいけない。


闇に葬られる恐れがあるから、全員で行くのは無しだろう。


俺だけが商館に行って、時間までに帰らなかったらみんなが訴え出ると言えば闇に葬るのは難しいだろう。


再契約のあるサミーは連れて行かなきゃいけないか。


でも、元々と同じ契約にするんじゃ、慰謝料で足元見られるかな?


いっそ、訴え出る役をジェシカちゃん母娘にして、三人を連れて行って、一括で契約を変えるか。


東のチョーシ村の家の維持管理と警備の人員、居酒屋バラエティに住み込みで働かす人員、特に経理ができる人員。


商館と社長の命に幾らの値をつけてくるかによるけど、数人のスキル持ちの奴隷と装備を整えれるだけの金と今後の優遇。


この方針でいくか。


アウトレットからも選べば商館側も負担感がなくて、承諾しやすいだろう。


あまりに酷搾しては、怨まれるかもしれないから、加減が必要だ。


コマガはどうしようか。


いっそ経理担当の奴隷にしてやろうか。


いや脅すだけ脅して軽い罰にすれば、今後も継続して使えるかもしれないからそうすべきだろう。


考えがまとまるのと食料がなくなるのがほぼ同時だった。


その夜の俺の役目はもちろん腕枕。


毛布をかぶり[暖房]を掛ける。


もう秋も深くなって肌寒い。


サミーが見張り担当の時間は、他の二人から根掘り葉掘り質問攻め。


サミーの見張りが終わってようやく寝れた。




何事もなく朝を迎えると、街に戻った。

商館へは夕方の約束なので、時間つぶしに探索者ギルドとダンジョンに行くことにする。


探索者ギルドでいつものビビリ受付嬢のところに行く。


「こりぇが、D級のギルドカードでしゅ。」


カミカミだ。取って喰ったりしないよ。たぶん。


後ろからキャリアウーマンさんが、カミカミちゃん越しに声をかけてくる。


「階層突破が17、18、19、20と四階分あるし、あと一階層突破か、貴魔魂石一人一つで、C級昇格になるな。」




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