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第36話

その夜、美人職員さんは居酒屋にD級に更新された俺のギルドカードを持ってきてくれた。


なぜここにいると知っている?


そしてなぜ今来る?


美人職員さんは最後の最後まで居ました。


ザルでした。


なぜかヒルダと意気投合したらしく、兄弟杯とか交わしてました。


女子ですよね? そしてなんで美人職員さんの方が五分下がりの弟分?


いつまでも終わらなかったので、スキル付与はできませんでした。


宿に戻ると、みんなベッドに倒れこんで死んだように眠りました。





「貴魔魂石って、一人一個持ってかなきゃいけないの?」


ダンジョンの魔物が稀にドロップする[貴魔魂石]が、探索者D級へ昇級条件だとは聞いていたが、パーティで一つなのか一人一つなのかまでは知らない。


「たしか一人一個必要となるはずです。」


イルはいったいどこかで勉強しているのだろうか?それとも俺が無知なだけか。


「ドロップするって話しだったけど、どんな魔物がドロップするのか知ってる?」


質問しかしてないな。


聞かずに調べろって昔はよく怒られたっけ。


「はい。十階層より深い階層にある、ボス部屋と呼ばれる部屋に湧く魔物がドロップするそうです。

 ただ、倒したからといって、確実にドロップするものではないそうです。」


うちのパーティ「脳筋」どころか「全胃」ばかりだと思ってたけど違ったんだね。


良かった良かった。


「ボス部屋ってくらいだから、強い魔物なんだろうなぁ。」


「私は今まで、平均七階層までしか行ったことはありませんので、ボス部屋をよく知りません。

 デスタのダンジョンは、現在十五階層まで到達者がいるようなので、ギルドに行けば多少情報はあ

 るかと。」


「それ、どこで調べたの?」


「探索者ギルドの掲示板ですが?」


俺がボケッとしてただけでした。


だって俺探索者じゃないからカウンターとかで話しも聞けない。


ってんでストレージから魔物の死体を出す係しかしてなかった。


反省。


探索者ギルドで掲示板を見てみると、新聞というか瓦版というか、最新情報らしきものを書いた紙が貼られていた。


   ・ついに十六階層到達。(ダークアイ)

   ・十階層付近から魔物の群れの個体数が激増、要注意。

   ・ボス部屋情報有ります。階層数×十ゴル。

   ・ダンジョンマップ有ります。階層数×十ゴル。

   ・ボス部屋情報、ダンジョンマップ情報買い取ります。応相談


なかなか面白い情報だね。


ダークアイってパーティが今最前線でがんばってるとか、十階層からはつらくなるぞとか。


「とりあえず七階層から十階層までのマップと十階層のボス部屋情報買っておくか。」


情報は大切だ。


特殊攻撃や弱点なんかを知ってれば安全に倒せる。


イルにお金を渡して買ってきてもらう。


「マップの空白部分を埋めたり、階段やボス部屋の位置をこのマップに書いておけばギルドで買い取

 ってくれるそうです。

 値段は内容次第とのことでしたが、新しい階段やボス部屋で数百ゴルだそうです。」


わざわざもてなさそうな男性職員のところにいったのはそういうわけか。


ハニートラップをしかけるとは、「イル、怖い娘。」


買ってきてもらったボス部屋情報によると、十階層にはボス部屋が四つあり、それぞれ東西南北の名前をつけているようだ。


十 北ボス  クイックタートル かなり大きくすばやい陸亀。甲羅が硬い。


  南ボス  ラージスライム 触れると肉や皮を溶かす。でかい。


  西ボス  八目モグラもどき 夜目の利く巨大モグラ。爪が鋭い。


  東ボス  ピンクバット ピンク色の大蝙蝠。回避がすごい。


 ※ボス部屋は十メートル四方くらいの広さ


  稀にチェンジや上位種の情報もあり。


  ボス部屋は常にボスが湧き、一匹いるため注意が必要。



階層とボス部屋ごとのボスの特徴が書いてある。


これだけ分かってれば楽勝じゃないかな。


北は防御、南は狙いどころがわからない。


西は攻撃特化、


東は回避特化か。


うちのパーティの戦力だと、革装備もあるから南は避けたいところかな。


「みんなどれがやりやすい?」


みんなの意見も聞いてみよう。


「亀の頭を攻撃すればいいのでは?」


「モグラは潜られては攻撃がとおりませんね。」


「ヒラヒラしたのには、斧当てられるかな?」


最もな意見だ。


ただイルよ。


違うこと考えてないかお前。


でも意見を集約すると北部屋の亀がやりやすそうだな。

「よし、じゃあ十階層まで行って、亀を狩ろうか。」

「「「はい。」」」


七階層の途中までは行ったことがあるので、[ダンジョン移動]で一瞬だ。


変なところにでると、現在地が分からなくなってマップも意味がなくなるので、六階層との境目の階段にする。


この魔法が使えない大多数のパーティは、何泊かする準備をしてダンジョンに潜るらしい。


なので何十階層にもなるダンジョンの深階層に潜るパーティには必須の魔法らしい。


専門の送迎屋という魔法使いもいるとのことだ。


イルの不思議な情報収集能力には感嘆するしかない。


いつもどおり[ライト]を皆の装備に時間差でかけて、俺は松明を持つ。


マップも俺だ。


両手に武器がないため、俺を守る陣形を取らなきゃいけない。


前衛にヒルダとサミー、中衛に俺、後衛にイルだな。


俺は魔法で攻撃できるので武器に持ち変える時間位はかせげる。


イルには弓ではなく槍を持っていてもらう。


後ろからの不意打ちに備えてだ。


気配察知があるから大丈夫だとは思うが念のためだ。


とりあえずの目標は十階層のボス部屋の前だ。


一度行っておけば[ダンジョン移動]ですぐに行ける。


何日かボス狩りをすれば、貴魔魂石もでるだろう。







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