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第33話

かなり短いです。

区切りの関係です。

すいません。

村長との話しを終えると、俺達はデスタの町まで戻る。もちろん[転移]を使ってだ。


「ご主人様、聞きたいことがあるのですが」


いつもの居酒屋で夕食を食べていると、イルが聞いてくる。


「なに?」


「元気な農夫を十人三日間ってどういうことなのでしょう?戦力にはならないと思うのですが。」


村長にだした俺の条件に納得がいかないようだ。


俺が二頭を狩るために村長に出した条件は三つ。


一つ目は、元気な農夫十人に三日間俺の支持にしたがって作業してもらう。危険は無い。


二つ目は、追加報酬としてあの丘の鬼桜の脇に家を建てること。


三つ目は、そこに住むとしても、税金は村で負担して欲しい。


というものだ。


一つ目は、畑の収穫もほとんど終わった晩秋であるから問題は無い。


二つ目も特別金が掛かるわけじゃない。


その辺にある木や石で作れる。


現代日本とは違うのだ。


三つ目は、いくらか金は掛かるが分割払いみたいなもので、そんなに負担になる額ではない。


その上多腕熊を倒せるほどの実力者が村のそばにいる可能性が高くなる。


村側にはほとんど負担はない条件だ。


「そうだね。みんなには作戦を話しておかなくちゃ。」


俺の立てた作戦はこうだ。


  森の中では足場も悪いし、樹も邪魔なので足場の良い場所で戦いたい。


  足場のいい場所に、落とし穴を掘る。農夫はそのために必要。


  落とし穴の手前に[転移]できるようにしておく。


  俺の気配察知で多腕熊を見つける。


  [転移]地点の手前に陣取って先制攻撃で一頭だけ目を潰す。


  潰してないほうが向かってきたら左右に飛びのき、多腕熊を転移させる。


  転移した熊は落とし穴に落ちる。


  残った目を潰された多腕熊を倒す。


  転移して、穴の中の多腕熊を倒す。


みんな隠密があるし、風魔法で臭いも遮断。発見はこちらが早い。


危険なのは、飛びのくタイミングとメクラ攻撃だけだ。


手持ちの戦力では最も危険の少ない、効率的な狩りだ。


「落とし穴ですか。」


この世界には落とし穴ってないらしい。


マジか。


「うん。熊の体長より深くして、中に杭を打つ。

 杭の上を尖らせれば、多分それで一頭はいける。」


「ご主人様は凄いですね。」


いや褒められるような高度な作戦じゃないんだけどさ。


「よけるタイミングとかもあるから、三日の間に練習しておこう。

 やれることは全部やっておかないと、俺は臆病だから心配で眠れなくなっちゃうよ。」


「寝ないんですか。」


イルよ。


うれしそうにするな。


なんか違うと思うぞ。






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