表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オゼリアプルートの幻想日記  作者: 鳳 翔平
7/16

その⑦ 雲の旅行く先に

雲の精霊達に聞いた、旅行く先の話を思いだした。


風に流されるがままに、宛のない旅を続けているかのような雲にも、旅の目的地はあるのだそうだ。

それは、空の青と、海の青が交わる場所。二つの青が交差し、水平線さえ存在しない、無限の青が支配する場所。

『オールブルー』


元々、雲の精霊は地上で罪を犯した咎人なのだそうだ。

その罪のせいで地上に居ることを許されず、神によって空へと追放され、永遠にさ迷う運命を宿命付けられた者達。

だが神は言った。

永い時の中を旅し、もしその旅の先にオールブルーを見ることが出来たら全ての罪を許そうと・・・。


常識で考えれば、そんな場所なんてあるはずがない。

でも僕は、ある時『青色の精霊』に訪ねてみた。オールブルーは世界のどこかに存在しているのか?・・・と。


すると青色の精霊はこう答えた。


「その問いの答えは、それぞれの心の中にある」と・・・。



空を見上げると、そこに懐かしい顏があった。

イデア・・・かつて僕に旅の行く先の話を教えてくれた雲の精霊。


「イデア、君の旅はまだまだ続くのかい?」


そう呼び掛けると、イデアは僕に笑顔だけ返し、空を行った。

その笑顔を見た時、僕は、イデアはいつかきっとオールブルーにたどり着くが出来るだろう。何故かそう確信することができたんだ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ