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全裸で異世界落ちした俺の、今日も誤解される街暮らし 〜魔法少女見習いと亡霊パンツと牢屋生活〜  作者: 月影ポンコツ


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牢屋コレクション増殖事件 展示スペース、限界突破

 牢屋の朝は静か……とは限らない。


「アキトさん!! 新しい展示作りました!!」


「お前かあぁぁぁ!! 今日は静かにいくって約束したよな!?」


 エルミナが抱えてきたのは、

 俺の“事故シーン年表”パネルだった。


「こちら、初日:パンツに振り回されるアキトさん。

 二日目:鳥にさらわれるアキトさん。

 三日目:鐘楼ダイブのアキトさん。

 四日目:パンツの亡霊(気のせい)に怯えるアキトさん!」


「俺の恥の歴史やめろ!! なんで日替わりダメージなんだよ!!」


 しかもこのパネル、光る。


「夜も鑑賞できるように魔法で光るようにしました!」


「夜に光ったらホラーだろ!?

 別の意味で亡霊になるだろ!!?」


 そして昼前。


「おっほん。ワシも新作を持ってきたぞい」


「じいさんまでかよ!! なんでみんな展示に命かけてんの!?」


 ラーデンじいさんが出したのは

 『アキトの名言集(非公式)』。


「“なんで俺だけこんな目に!”

 “また鳥かよ!”

 “気のせいだろ!”

 “俺のせいじゃねぇ!”」


「それ名言じゃない! 叫んでるだけ!!」


「ふむ……あと“パンツやめろォ!”も追加しておくかの」


「それは言ったけど名言にはするなぁ!!」


 午後。


 隊長が視察に来た。


「お前たち……なぜ勝手に展示を増設している?」


「違うんです隊長! これは街の人のためで!」


「観光資源で!」


「いやいや勝手にブランド化するな!!」


 隊長はため息をつきながら、

 牢屋の奥の棚に目を止めた。


「……これは?」


「あっ、隊長に飾っていただいた“隊長のため息回数カウンター”です!」


「ちょ、ちょっと待て!? 俺監視されてるのか!?」


「隊長、昨日は26回ですね!」


「やめろォォォォ!!」


 だが。


「……ふむ。だが、このカウンター……数字の色が変わるのか?」


「変わります! ストレス量に応じて!」


「ほぉ……これは面白いな」


(気に入ってるんかい!!)


 そして夕方。


 牢屋の前にはまた行列ができていた。


「今日の増設どこ?」「新作あるって聞いたんだけど!」


「パンツの亡霊展示はここですか?」


「亡霊いないって言ってんだろ!! 気のせいだって!!」


 コレクションはさらに増え


・アキトの“叫び声波形コレクション”

・エルミナの“怒られた回一覧”

・ラーデン作“燃えない魔法火ランプ(改)”

・隊長のため息カウンター(大型版)


 牢屋の中は完全に展示会場だった。


「……あの、俺どこに座ればいい?」


「アキトさん、展示品なので立っててください!」


「展示品じゃねぇ!! 生きてる展示品じゃねぇ!!」


 夜。


「はぁ……牢屋なのに、なんで日々展示が増えるんだ……」


『よいではないかアキトよ。

 ワシが生きておる間はまだ増えるぞい』


「増やすなじいさん!!」


 その隣でエルミナは楽しそうに笑っている。


「アキトさん、明日は“アキトさんの寝相写真展”も増やしましょう!」


「絶対やめろォォ!!」


 こうして今日も牢屋はにぎやかだった。


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