表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全裸で異世界落ちした俺の、今日も誤解される街暮らし 〜魔法少女見習いと亡霊パンツと牢屋生活〜  作者: 月影ポンコツ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/149

エロトーク厳禁!? エルミナの冷えきった視線

 昼下がり。

 牢屋はまったりと、静かで、少しだけ退屈だった。


 そんな空気をぶち壊す声が、隣から聞こえる。


「アキトよ……若い娘というのはの……ああ見えてじゃな……」


「やめてくださいラーデンさん。もうその前置きの時点で嫌な予感しかしません」


「ふぉっふぉ。例えばエルミナ嬢のような」


 ここで、アキト、つい油断した。


「いやまあ、わかりますけどね。エルミナって意外と胸」


 ギギギギギ。


 鉄格子がゆっくり軋む音がした。


 アキトとラーデンは、同時に後ろを振り向く。


 そこには、


 黒パンをかじる手を止め、

 魂の冷めた目でこっちを見つめるエルミナ

が立っていた。


「……二人とも、今の、聞こえましたけど?」


「ち、違うんだエルミナ! ラーデンが勝手に話を」


「うむ、わしは何も言っておらん。すべてアキトの独走じゃった」


「この裏切りじじい!!」


 エルミナはため息をつく。


「……なんで男の人って、すぐそういう話するんですか?」


「それは……本能というか……」


「若さというか……」


 エルミナの目はさらに冷える。


「“若さ”で誤魔化せる年齢でもないですよね?」


「うっ……!」


「ぐはぁっ……!」


 二人は同時に胸を押さえて倒れ込む。


 エルミナは黒パンをぽりぽり食べながら、さらりと言った。


「アキトさん、ラーデンさん。

 次に変な話したら、私、魔法の自主練しますからね。」


「「それだけはやめてくれ!!!!」」


 牢屋の空気が一瞬で引き締まる。


今日も牢屋は、だいたい平和である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ