あとがき(※ネタバレあり、全編読後推奨)
「天気魔法使いの最強師弟、恋と嵐は予測不能!」をお読みいただき、ありがとうございます。
予測どおりの結末だったでしょうか?作者としては、良い意味で”予測不能の嵐”を起こせているとうれしいです。
少しだけ裏話を。
この物語の舞台「海に呑まれ続ける世界」は、異世界ではなく、わたしたちが生きる現代から300年後─未来の地球だったりします。
気象研究と天気魔法(この時代の科学)だけが発達して、他の文明レベルは後退していますけどね。
作者としては、異世界ファンタジーではなく、ファンタジー寄りのSFのような気持ちで書きました。
ミーシャとルクスの人生は、天気魔法使いとしては、海との戦いです。
でも、5話で15歳のミーシャが言ったとおり、東部に移り住んだミーシャたち家族は、海に抱かれて生きていく。
容赦なく奪う海と、癒す海の二面性。
その中で生きるミーシャの姿こそ、この時代の人類を象徴しているのです。
現在、わたしたちの世界では、年々自然災害が激しさを増し、悲しいニュースを耳にすることもめずらしくありません。
そんな現実に起きている問題が、ミーシャたちの物語が生まれるきっかけとなりました。
それとは別に、ミーシャやルクスたちの人間としての成長とそこに立ちはだかる悩み─仕事・キャリア・恋愛・結婚等、現代的なテーマも盛り込みました(これが物語として正解だったかは、ちょっと自信がないのですが……)
決して深刻にならず、ポップに楽しんでもらいたいと思う一方で、読者の皆さんが自分の人生と照らし合わせて、何か共感できることがあったらいいなぁとも思います。
もともと「読者さんをワクワクさせるジェットコースターみたいな作品で、ハッピーエンドを届けたい!」と思って書き始めた小説でした。
ミーシャたちの物語は、これで本当の本当に最後になりますが、作者の想いが叶ったかどうか、感想や応援の声をいただけたら、大変励みになります。
それでは、また次回作で!




