はみ出したユニバハロウィン
人生初のハロウィンイベント中のユニバに行きました。
年々、入場料が巨大企業の住宅ローン焦げ付き問題や世界の物価高騰に拘らず上昇しても尚、ユニバーサルスタジオジャパンは多くの来場者で賑わっている。
様々な映像作品とのコラボレーションされた期間限定アトラクションが人気の一端を担っており、特に人気アニメ作品関連のアトラクションは、待ち時間が数時間になる事もあった。
約半年前に『鬼滅の刃』の鬼滅隊法被を羽織る仮装来場者を見て、絶句した私は、CMの影響でまたユニバーサルスタジオジャパンへ行きたくなってしまう。今月の頭から11月の頭までハロウィンイベントも行われている。
中学生の頃、テレビで何度もハロウィンイベントのCMを見て、行きたい気持ちが湧くもすぐ諦めていた。娘を連れて某浦安テーマパークに行く両親は力で押さえ付けている私の要望など聞かない。
ようやく、実際に参加する事を決意し、最終便のフェリーで神戸に向かった。売店のかやくうどんを食べ、小さなゴザを敷いてから数時間だけ仮眠する。
午前5時過ぎに神戸の地を踏み、目的地まで電車を使った。平日と思えない程、パークの来場者が入場ゲート前に集まっており、改めて20年間衰えを見せない人気を見せつけられる。
8時の開園と同時に急いで『バイオハザードRE2』のアトラクション整理券発行所へ行った。10時の分を確保してから後ろ向きで走るジェットコースターの列に並んだ。待っている最中、下着とほぼ変わらない上半身の客を見つけてしまい、驚愕する。
後ろ向きで走行するジェットコースターもかなり衝撃的だったが、やはりフライングダイナソーより良心的だ。次にジュラシックパークライドへ乗り、最後の急降下で水しぶきを受け、かなり濡れてしまった。最前列の影響は凄まじい。
隣のフライングダイナソーにも乗ったが、相変わらず下を向きながら高速で走行するため、内臓が重力で潰れそうになる。戦闘機操縦士の耐G訓練は身体へかかる重力はこれ以上と聞くため、体験すれば嘔吐するだろう。
その後、JAWSのアトラクションで前回と違う船長の演技を見て、感心している矢先、燃料タンクの爆発で残暑に酷な熱風を浴びた。ちょうど熱さを楽しむバックドラフトのアトラクションが中止しており、少し懐かしくなる。
10時過ぎに整理券を確保したバイオハザードのアトラクションの列へ並んだ。そして、ラクーンシティ警察署の中へ入るとゾンビがいきなり横から登場し、脅かしてきたり、身構えなければ歩けない程、恐怖を感じさせられた。1回目は制限時間に逃げられず、ゲームオーバー判定を受ける。
『バイオハザードヴィレッジ』に登場したゾルダードやシュツルムよりゾンビの方が見慣れていると高を括っていた。しかし、銃を持っていない状態で遭遇するとやはりゲームより恐怖心を抱いてしまう。
すぐ近くにあったチャッキーの狂気病棟のアトラクションは恐怖と生理的嫌悪感が凄まじく、しばらく病院へ行けなくなる。映画の内容を基にしている為、予め本編を見てなければどういう世界観か理解出来ない。
逃げ惑う職員がいきなり登場し、脅かしてきたり、窓越しに惨劇を見てしまったりした影響でしばらく楽しい気分は湧かない。それだけ映画の世界へ没入出来る素晴らしいアトラクションだった。
ハロウィンイベント中だけあり、仮装した来場者もそれなりにいる。ワンピースや呪術廻戦の衣装を着た客に交じり、〇パイファミリーの親子を演じる2人もいた。当然だが、親子の背丈は然程変わらず、ちちがいない。母親役の衣装は背中が露出しており、とても扇情的だ。
年中、客の誰かしらが仮装しているこの場所は、あまり仮装の新鮮さが無い。しかし、パーク内のショップでも仮装関連の商品は売ってあり、驚いてしまった。
呪術廻戦関連の商品を整理券を貰って並んだショップで買ってから適当なアトラクションに乗ると毎回従業員が話し掛けて来る。どうやら、かなり人気のため、関連商品を入手する事はかなり困難のようだ。
6時が少し過ぎた頃、ナイトパレードが始まる。あまりの人の多さに舞台で踊る様子はほぼ見えず、少し残念だった。平日でこの有様だと休日は更に人が密集しているだろう。
様々なゾンビが徘徊する様子を眺めながら私は出口に向かう。ほぼ半日滞在して立ったり、歩いたりしたせいか、下半身に疲労が溜まっていた。
帰りのフェリーで旅を締め括るきつねうどんを食べて、私の日帰り旅行はようやく終わりを迎える。
鬼滅の刃の期間限定アトラクションと違い、収容人数が多い呪術廻戦のアトラクションは予想より並ばなくて、足腰に疲労を抱えていた私に優しかったです。