今年2回目の大阪旅行
今回も変わらず1人旅です。
人間関係が並の人より狭い私は、友人から遊びの誘いに誘われる事が無く、意義ある夏は自分で作らなければならない。そこで私はまた大阪へ旅行する事を決めた。
朝の1時に出港する神戸行きのフェリーへ乗り、3階の食堂で早めの朝食を食べる。オリーブの実と佃煮とかつお節を持ち合わせ、猫の顔を表現している変わったうどんだった。連絡船の食事はうどんと相場が決まっている。
神戸の三宮港に着くまでの間、読書したり、床へゴザを引いて横たわったりして時間を潰した。眠気があるも荷物を取られるかもしれないという不満に悩まされ、結局、仮眠する事は出来ない。
三宮港に到着してからシャトルバスへ乗り換え、今まで何度も利用した三宮駅に向かった。前回と違い、大阪まで電車の乗り換えがあるため、非常に面倒臭い。方向音痴の私と相性が悪い方法だ。
土曜日の朝は電車に少しだけカップルらしき男女が乗っていた。高校生時代、誰にでもほぼ親しく接する女子生徒へ片思いしていた気持ち悪い私と別世界で生きる人種だ。今となっては彼らに嫌悪感すら抱かず、ただ覇気のない表情で座っていた。
大阪港駅に到着するとまだ時間が早すぎたせいか、コンビニと牛丼屋以外の飲食店は営業していない。近くのコンビニでホイップクリームメロンパンを買い、侘しく食べながら海遊館へ向かった。
1時間以上、周辺で徘徊して時間を潰し、ようやく子連れに紛れて入館する。アクアゲートと呼ばれていた魚が泳ぐ様子を見られるトンネルを通った先の長いエスカレーターで8階に上がった。
日本の森に生息する魚が主に展示されている水槽でコツメカワウソが泳いでいる様子を眺め、ふと昔、私の顔立ちはカワウソみたいだと言われた事を思い出す。理由を訊くと目と口元が似ているらしい。
モンタレー湾に生息するカリフォルニアアシカの親子が水槽に設置されていた岩の上で家族団らんをしている様子はやはり子連れに人気だった。雄のカリフォルニアアシカは恐らく雌に構って貰えず、ゴマフアザラシと同じく水の中を泳いでいる。
運よく、隣の水槽で展示されていたアカハナグマの給餌されている様子が見られ、水槽の前は人が密集していた。容器から餌を出し、何故か前脚の長い爪で転がして遊んでおり、少し理解が出来ない。結局、残さず餌は食べた。
カピバラも根強い人気があり、動物園でも色んな人間の注目を集めている。しばらく進むと海遊館の象徴にもなっていたジンベイザメの姿が見え、その周りにはアカシュモクザメやマダラトビエイなど、軟骨魚類が泳いでいた。
2時間程、滞在して様々な魚を鑑賞した後、海遊館を出る。大阪港駅で神戸方面に戻り、学習塾のような内装のネカフェで時間を潰した。高校生の時と比べ、かなり行動範囲が狭い。
帰りのフェリーに乗った頃はすっかり疲れ切っており、前回の大阪旅行と同じく両脚は疲労でとても痛かった。夕食にかやくうどんを食べ、今回の旅行を締め括る。
もし、次も旅行する機会があれば3回目の大阪になりそうだ。あの場所は何度足を運ぼうが、その魅力は薄れない。
3回目行くなら天王寺動物園か新世界行きたいです。