ケに戻る4日
今日から仕事始めという。ただ職場によってまちまちだけど……。ケの日に戻った今日。
明日から仕事の私は、年末に洗濯は済ませていたが、慌ただしさもあり、漂白してなかった仕事用のエプロンと袖カバーを洗剤につけ置く。
待ってる間はこたつに入りコーヒーブレイク。インスタントで十分満足。みかんをコロコロ天板の上に転がす。のんびりと行こうか。
ハレの日ケの日、今では使われない言葉かな。そんな事を思いながら休みの時を過す。明日からはまた慌ただしく、時を数え過ごす日々。
ハレの日は祝祭日、祝い事、嬉しい日。
ケの日は、平々凡々な普段の日。
ハレの日って、殊更、特別な日では無い。
ケの日って、どういう事?
新しい本を手に入れた時はハレの日。
それを読み終え、楽しみが終わったらケの日。
彼氏とデートはハレの日。
独り食べるのはケの日。
思えば子供の頃、外食は特別な日、ラーメンでもレストランでもお弁当でも……、買って食べると言うのが殊更贅沢で、ハレの日だったんだな。出前のお寿司って、そりゃぁ!
めっちゃハレの日やねん!ラリホーと喜んだものよ。
でも、時代が進み外で食べたり、買う事が珍しくなくなった。今や我が地にはないが、ウーバーイーツという宅配システムもある。
特別感は薄れつつあり、消えつつある食のとっとき感。そう……
焼き肉やお鍋、すき焼きの晩ごはん、ハレの日。
でも今では割に頻繁に食べるよね、お肉。
誕生日のケーキ、クリスマスのケーキ、お土産のケーキ、ハレの日。
今ではコンビニでちょいちょいっと、お取り寄せでもチョイチョイっと、気軽に食べるスィーツ。特別感は一番消え果ててる?ケの日に移動しつつあるよ。
外食、ご馳走、食べるものが持つ特別感が時代が進み無くなって行ってるかな。
こうしてみると、食べてる物は美味しいものばっかりね。思えば毎日ハレの日ばかり。
こたつでみかんを剥きながらそんな事を思う。
たまにはケの日もいい。
読んだ書物の世界を思い返したり、ぼーとして過ごしたり。休日にイベントも何も無く、朝が来て昼が来て夜が来る。いつも通りに動いて、食べてお風呂に入り、そして寝る。
食事も手抜きと言われようが、白いご飯と、インスタントのお味噌汁、冷蔵庫漁って佃煮なんか発見して……、あとは目玉焼き一個でいいじゃない。冬なら熱い番茶を添えて。
特別な事は毎日無くていい。
何も無くてもなにかある。
だからとっときの日の楽しみを残しておきたい。
それはお正月でもクリスマスでも、ご先祖様が帰られるお盆でも、大晦日でも家族の誕生日でもいい。
ここ一番!のご馳走はその日に用意するのが、
ハレの日。楽しくていい。だって普段からちょこちょこ食べててさ、好きだと言うからそれにしたら……。
「えー、それ?」
て言われたら、ちょっと面白くないからね。
漂白したエプロンが、真っ白になっていれば儲けもの。機械油で少しばかりシミになってる。
乾かして、アイロンかけてシミが消えてたら……、
少しハレの日になる。
乾かして、アイロンかけてシミが残っていたら……、
何時ものケの日、手間をかけてもこんなもの。
と諦める。




