恋愛とは、よく分からないものである。
貴方は、恋愛とはどのように思ってますか?貴方の大切な人は、どなたですか?
夜中、今日も残業で遅くなりクソ上司め!!と思いながら少しお酒も入っていて足元がふらつきながらいた。川を見れば気分が良くなって少しは酒も抜けると思い川の方に向かっていった。
川は、一定のリズムを保っているのかのようにゆっくりと流れていっていた。ふと、橋の方を見ると人影があった。
みると、 少年が橋の上に立っていた。
私の予想では、自殺するのであろう。でも、どうでも良かった。本当なら、助けようとか声かけようとか思うかも知れないが私はそんなことをしない。あの少年が死んでも私には関係のないことなのだから、私はあの少年などのような最後なのかを少し気になり見ていたら、
『彼女のために…』といって、橋から落ちようとしていた。
私は、とても興味がわいた。そして、私は彼の手をつかんで橋の上から私の方へ引っ張った。少し強引すぎた気がしたが、それ以上に興味があった。
「彼女のためにって言ってたよね?ねぇ、誰のことを思って自殺しようとしたの?」と私は面白げに言った。
その少年は、何を言ってるんだこいつと言いたげな表情で私の顔を見た。
それが、有栖川一成との出会いである。
『は?何言ってるんだよ。叔母さん!』といって、私の手を無理矢理離した。
私は、お酒が回ってるせいか少しカチンと怒りの頂点に達した。
「こっちは、まだ20代だ!!」
少年は、ぽかんとしていた。その間が20秒ぐらい経ったあと、笑い出した。
『じゃあ、お姉さん?は、何?正義のヒーローぶって折角死のうとしたのを止めたの?』と話を変えてきた。
そして、私は首を横に振った。
「何で、そんな面倒くさいことしないといけないんだよ。少年、君が死のうも生きるのも私には関係のないことだよ。」
少年は、『だったら、、』と言いそうになっていた口に手を当てた。
「君は、最後に彼女のためにと言った。それに興味があっただけだ。その理由が知ったら、君は死んでも生きても構わない。私には関係のないことで君の人生だ。止めるつもりもない。」と言った。
少年は、私の言ったことを聞いたせいなのか大笑いをした。
『はは!!お姉さん面白いね。確かに、僕が死のうどうでも良いね!なんで死ぬのって質問されるのかと思ったらその一言のために僕は自殺止められたのね!』と笑いながら少年は、言った。
そして、手を出された。
『僕は、有栖川一成と言う。よろしくね!お姉さん!!』
私も、手を出した。
「私は、佐藤可憐だ。よろしく。一成少年。」
そして、握手をした。
第三者が居たら、面白い光景だろう。死のうとしてた人とただ一言に興味があっただけで自殺を止めない人が握手をしてるのだから。
私は、近所のコンビニによってアイスを何個か買った。どれか好きなのを選べと言ってるかのように私は一成少年にアイスの入ったレジ袋を渡した。
少年は、高いやつを選んで食べ始めた。そして、僕はと言い喋り始めた。
『僕が死ぬ前に言った彼女は、僕の初恋の相手です。僕は、その子と約束をしたのです。』
なるほどな〜と思いながら私は、聞いていた。しかし、意外なことを一成少年は言った。
『僕が18の誕生日になったら、狩川で心中しよう。と言われたんです。』
私は、驚いた。私は、急いでスマホを出して電話をした。
「あぁ。私わたし、今日予約できない?友達がハッピーバースデーだから祝いたくて。うん。は?!出来ない?あーぁ、そんなこと言って良いのかな?私に沢山借りがあるのにな〜〜。うんうん。ありがとう。じゃあね。また行くよ。」
一成少年は、またぽかんとしていた。
そして、私は鼻で笑った。
「一成少年、誕生日なんだろう?祝わなくてどうする。」と言った。
『ハハハ。ありがとうございます。本当におかしい人だな。』と一成少年は言った。
えーっと、と言い一成少年は、話に戻った。
『彼女との約束を守るために死にます。』
私は、疑問におもった。
「一成少年、君は一人だった。その彼女さんはどこだ?』と言った。
一成少年の、顔が青くなった。
『居なくなってしまったんです。』
クスクスと私は、笑った。なら、何故少年は、そんな約束を守ろうとするんだ?別に破ったってバレないし、彼女だって忘れてるかもしれないのに。
「なるほどな。まぁ、今死ぬと折角予約した食事が食べられないし、私の家に来ないか?」と言った。
少年は、首を縦に振った。
家に着いた。いつもながら、家に着いた安心感は違うなと思い鍵を開けて、少年を中に入れた。
「お風呂とか、夜食いる?」と聞いた。
『二つともお願いします。』と少年は言った。
「分かった!」と私はグットマークを少年の方に向けた。
お風呂を沸かして、少年が風呂に入ってる間、私は料理をした。
余り物食材だけで、なんちゃって次郎風ラーメンを作った。
少年の声がもうすぐ出てきそうだったので、元彼の服があったからそれをかごの中に入れていた。
少年がお風呂から、出てくると意外に男前だった。服のサイズも殆ど同じで少年の為にあるのでは?とおもうぐらいだった。
「お風呂どうだった?」
『とっても良かったです。』みたいな会話から始まり、私たちは沢山お話をした。世間話から最近の事情まで話して二人で笑っていた。
少年を寝室に呼んだ。探したが、お客様用の布団などなく私が床に寝るのは嫌だったので一緒に寝ることを提案した。
少年はとても驚いたが、
『したいんですか?』と聞いてきた。
私は、
「私は、無駄な運動はするつもりがない。仮に、お前が襲ってきたなら話は別だが、私からすることはない。安心しろ。」と言った。
『僕、一応男だし、上手いとか言われるんだけどな…』と一成少年は、言った。
ふっと、鼻で笑ってしまった。
「まだガキの少年が何を言っている。」と私は言った。
少年は、私の腕を掴み私の上に乗っかった。
『これでもですか?』と一成少年は言い、「これでもだ。」と私は言い二人で笑った。
そして、少年は掴むのをやめて、私の隣に横になった。
少年が私に聞いてきた。
『僕を連れてきて良かったの?もし、親とか居たら一応僕未成年だし、お姉さん大丈夫なの?』と聞いてきた。
私は、笑った。
「興味ない」と言った。
一成少年は、笑って、
『本当にお姉さん僕のことについては、興味ないね。その方が楽だし良いんだけど。』
私は、ベットから立って棚からタバコを取り出してタバコに火をつけて、吸い始めた。
「少しはあるよ。」と言った。
少年は、驚いた表情だった。そんな少年の顔を無視して私は語り出した。
「一成少年。多分、君は、彼女に好きですの告白もせずに終わったんだろう。多分、彼女の方から"その約束"を最後に会えなくなったんだろう。何をすれば良いのかも分からず、けれど忘れないから約束を果たそうと思っているんだろう。」
少年は、私の話をしっかり聞いていた。こっちを向かなくてもわかる位真剣に聞いていた。否定も肯定もせずにただ聞いていた。
「私は、人としての感情が少し欠けてしまった。喜びも悲しみも怒りもないのだ。だから、私は疑問なのだ。何故、好きになったら好きと伝えないのだ?好きなんだろう?他の人とは違う感情が生まれたんだろう?言えば良いじゃないか!!関係が崩れる?そんな感情が出来た時点でもう崩れ始めてるし、そんな告白して崩れるほどの友情関係なのか??
私には、分からない。
分からないんだよ。だから、君のあのときの一言がとても気になった。」
少年は、何か言いたそうな顔をしながら私の話を聞いている。たまに相槌をしながら。
「私には、ない。その感情が。。。だからさ、その彼女を明日探さないか?」と私は提案した。
少年は、かなり悩みながらも首を縦に振った。
朝になった。
少年は、私の横で寝ていた。寝てる間に帰っているのでは?と思っていた自分が馬鹿になるほどぐっすり寝ていた。私は、もう一度毛布をかけ直した。
少年が寝ている間、会社に電話で今日は休むことを伝えた。
そして、着々と準備をしていた。
少年が目覚めた。
「おはよう。」と言い、
『おはようございます。』と返ってきた。
そして、私は彼女についてを沢山質問した。名前、前の住所、どんな人だったのか。聞いていった。
彼女メモ
加藤愛梨
18歳
地元が東京都。
神奈川県川崎市平間区らへんだった。
とても穏やかな子。
顔は可愛い。等など
はぁ、あんまり良い情報は手に入らなかったが前の住所らへんを行ってみようと私は提案した。
電車がガタンゴトンと鳴った。久しぶり誰かと旅行をしているような気分だった。僕は、この状況が不思議でしかならない。何故、彼女は僕のことに興味が無いのに僕の彼女には興味があるんだろう。
死にたいと思っていた僕を生きろ言うのではなく、ただ違うことで止めたのは彼女が初めてだった。
彼女に、言っていなかったことがある。僕が言っていた、彼女はもう死んでいる。ただ彼女が死んでいるという事実を僕はまだ信じたくなかった。
そして、あの彼女の感情が欠けているという言葉が気になった。だから、彼女は僕を止めることが出来たんだろう。世の中は、残酷だ。もし、都市の高いマンションで飛び降りるとしたら死ぬのはダメだとしたで言われるだろう。僕に向かってじゃなくて自分が良い奴だとテレビに見せつける偽善者の仮面を被ったクソ野郎共が。
だが、彼女は違った。止めるということは同じだが、理由も聞かずこっちの気持ちも考えずに止めてきた。だから、僕も自殺をするのをやめた。
僕も、ある意味彼女のことが気になったのかもしれない。
あの時、寝る前の会話彼女は泣きそうな顔をしていた。そして何より、感情が分からないといいながら僕にとっても寄り添ってくれたり僕の気持ちが分かってる、とても優しい彼女だとすぐに分かる。だから、あれは演技では出来ないと分かる。
彼女の死を受け入れたという仮面を被っていた僕だから分かる。だから、彼女にも事情があるのだろう。しかし、それが僕も気になった。彼女が彼女を死んでいると知ったら僕から質問してやろうと思った。彼女のおかげで少し、彼女の死を受け入れて生きようと思った気がした。
そして、到着地までに来た。
『着きましたね!お姉さん!』と一成少年は、言った。
「そうだね」と言った。
そして、ぶらぶらと歩いた。
周りからは年の離れたカップルにみられているかもしれない。少年は、多分周りからは格好いいに分類される人だろう。周りからの視線が痛いが彼女について聞き取り調査をすることにした。
。。。、 なんの情報もそこでは手に入れなかった。
『残念でしたね。お姉さん。。』と一成少年は、言った。
そして、私は言った。
「本当に思っているの?」と。
え?と少年はいいこっちを見た。
「私だって、馬鹿ではない。一成少年君が寝てる間に色々調べたさ。そして、君のバックの中もさ。」
『は!?』と言い、少年はカバンをあさり始めた。
僕は、バックをあさった。別に彼女が死んだという情報が分かるはずない。僕は、彼女の死を受け入れられず彼女のとの思い出は捨てたはず。。。
は!っとした。そして、自分のスマホをつけた。
そして、見た。僕は、涙がぽろぽろと出てきた。彼女からのメールが来ていたんだ。
件名 未来の好きな人へ
内容
一成くん!元気にしてる?今は、いつなんだろう。もしかしたら見られてない可能性も!?いやいや、そしたら読めてないか(笑)
あぁ、本題書かないとね。
えーっと、このメール見てるならもう私は死んでいるんでしょう。悲しいな。もっと君と思い出を作りたかった。
多分、君のことだから私のところに来ようとしてるでしょ。知ってるんだから。アニメとか漫画みたいに察しの悪いヒロインじゃないんですよ。こっちを見てることも好意を抱かれてることも知ってるんだから。
何年一緒に居ると思ってるの?!
でも、、疑問だわ。このメール見てるってことは一成くん彼女出来たのかな?このメール実は暗号式だからな。あーーなんか悲しいな。好きな人が彼女いるのか。考えると、、うん。悲しいな。でも、君が幸せなら良かった。
一成くん!!最後に、私は貴方が大好きです!これからもずーっと君の幸せを願ってるよ。かなり年をとったらこっちに来てね。私は、告白の練習してるから!!
じゃあね。
愛梨より。
僕は、泣いた。膝から崩れ落ちて泣いた。大雨が降っているみたいだった。
彼女は、僕の背中をさすってくれた。
とあるレストランに入った。
彼女が予約したところだ。かなり高級そうで少し息が詰まりそうだった。
「こっちだよ。」といわれ僕は座った。食べ方とか分からなかったが「適当で良いよ」と言われ適当に食べていた。
そして、僕は彼女に質問をした。
『お姉さん、質問が二つあるんでけどいい?』
「いいよ。一成少年。」
僕は、つばを飲み込み言った。
『お姉さんは、僕のこといや、愛梨のことを知ってたの?』
「なんでそう思ったんだ。少年。」と彼女は言った。
『一つ目、ここが愛梨の住所から近いからだ。僕がここを言う前にお姉さんが予約をしていた。そんなこと知ってる人しか分からないだろう。』
なるほどといってるように彼女は相槌をしていた。
「他には?」と彼女は言った。
『二つ目、愛梨のメールは何か暗号があったらしい。彼女が解けるそんな意味合いが分かるような文章だった。僕たちは、カップルでもないからそんな言葉を打ち込むのは難しい。』
「なるほど。正解だ。」と言い、語り出した。
「私は、彼女の血の繋がらない姉妹なんだ。」
知らなかった。そんなこと彼女から聞かされてない。
「知らないという顔をしてるな?知らなくて当然だ。私は、愛梨の父の不倫相手の子供だからな。言えないだろう。」
そうなんだと思った。似ているか?と言われたら似ている気がしないからだから会っても分かんなかった。
「愛梨からメッセージが来たんだ。もし、一成くんという男の子が死にそうだったら助けてやってほしいと。そして、メールを見てほしいと。本当は嫌だったんだがな。妹ではあるが腹違いだし、そんな奴の話を聞く義理はないがメールの暗号を聞いて話が変わった。
"一成くんは私が幸せにしてあげます"だって、好きな人相手の幸せをこんなに願ってるやつの話を聞かないはずがないだろ?」と彼女は言った。
僕は、驚いた。彼女は僕の幸せをこんなにも願ってる。なのに、僕は一瞬でも死のうとした。本当に申し訳ない気持ちでしかなくなった。
「もう一つの質問はなんだ?」
僕は、なんで僕なんか助けようとした?一成=僕に何でなったんだ?愛梨は僕のことをなんて言ってた?何でお姉さんは、感情が欠けてるんだ?等沢山のことが頭によぎった。
そして僕は、
『僕を幸せにしてくれませんか?』と言った。
「友達という関係で一成お前を幸せにしてやるよ。」と彼女は言った。
そのあとも、少し会話をした。
僕は、18の誕生日で無理やり予約したにしては、とっても盛大に祝ってくれた。みんなからのハッピーバースデーの歌はとっても嬉しくて暖かい。最高の誕生日になった。
そして、数年が経った。
可憐は僕の隣で友達として仲良くしてる。
可憐が言っていた。感情の欠けていたということは、自分の存在が不倫の子供ということ知り大好きだった母親も信じられずいて、気持ちがぐらぐらなら感情が良く分かんなくなってきたからだった。
僕も、愛梨の死も少しずつ理解できるようになった。愛梨は、僕の最初で最後に好きになった人だ。可憐からは、他の人作ったら?とか言われるが僕は、やはり好きなのは愛梨だった。例え死んでいても僕は、まだ恋をしている。あの時の思い出が昨日のように感じられる。大好きだ。
可憐が言った。「愛梨からのメールがそんなに大切にしてるなら、一成もメールしてやればいいんじゃないか?」と。
届くはずもないが、やってみるのも面白いな思い、僕は書いた。その時にふと思った。やはり、恋愛とはよく分からないものだなと。
件名 大好きな君へ
内容
愛梨へ
そちらはどんな感じですか?幸せですか?楽しいですか?僕は、幸せです。愛梨のおかげかもしれないですね。大好きです。
彼女は出来てないです。ごめんね。やっぱり僕は今も君に恋してる。死んでいるのに、おかしいよねwwでも、僕は愛してる。なんか、重たい彼氏になりそうだよ僕ww
待っててね。まだすぐには行けないけど君が僕が幸せそうだなと思われるように生きるよ。大好きです。
君が幸せを願っている一成より
そして、僕はもうすぐ死にそうだ。少し早いって怒られるかな?今は、ベットに横になっている。全部真っ白の部屋だったが少し暖かい。隣で可憐が泣いている。そして、その隣には可憐の旦那がいる。僕と仲良くなって感情を取り戻していった可憐は新しいパートナーが出来たよ。今は、泣いてるけど普段なら新婚夫婦並みに幸せそうだよ。嬉しいね。
愛梨、僕は、40歳になっもやはり、君に恋してるよ。今そっちに行くよ。何の話をしようか。最後に、僕はとっても幸せだったよ。
スマホが鳴った。
僕は可憐に頼んでスマホを取って貰った。メールが一件来ていた。
みると、
件名 貴方へ
内容
メール受け取りましたよ。少し早い気がしますが、こっちで待ってます。大好きな貴方。
貴方の奥さんの愛梨より
僕は、『また泣かす気かよ。』といいざーっと泣いた。
そして、可憐にそのメールを見せると、「返信書かないとね。」と言われた。
そうだなと言い、返信を書いた。そして、書きおわり送信をしたら、僕の目の前には愛梨がいた。
僕は、泣きながら愛梨を抱きしめて愛梨も抱きしめ返してくれた。
返信
あぁ、今から愛梨の旦那僕が行くよ。
貴方に、好きな人はいますか?告白しましたか?してないのなら本当にいいんですか?後悔しませんか?
その人が明日必ず居るとは限りません。好きという気持ちを伝えるのは難しいと思いますが、伝えられるのは生きてる間です。大切な人も同じです。日々、好きと感謝の気持ちを伝えるそんな人に読者様はなってほしいです。後悔のない人生を。。