30:私達姉妹が男をボコボコにするのはおかしい話ではない
今回はかなり痛い描写があります。注意してください
「ふふふ、まさか私の相手が見目麗しいお嬢さんだとは、これは神様に感謝しなくてはいけませんねぇぇ。」
「あら、そう。私達は相手が男であることに神様を恨んでしまうわ。ねぇ、姉さま。」
「そうね、エンデ。相手が女性だったらよかったのだけれど、男である以上殺すしかないわ。」
ラスティと”人類進化機関”のメンバーが戦っていた同時刻、同じく”カース”の訓練施設である巨大倉庫にて、アルネとエンデは”人類進化機関”の男と対峙していた。
細見と言うよりは、虚弱と言う言葉が似あうだろう。男は病的なほどにやせ細っており、体中のいたる所にピアスを付けている。
そんな近づきがたい印象を与える男にアルネとエンデは、虫でも嫌、ばい菌でも見るかのような目を向けている。
「そんな釣れないことを事を言わないでくださいよ。ほら、これから殺そうとする相手の名前を知らないだなんて失礼でしょ?」
「殺す?貴方今、聞き捨てならないことを言いましたね。」
「ええ、言いましたよ。正直回りからはよく引かれるんですけどね。私女性を甚振って殺すのが大好きなんですよ。特に強気な女性を甚振って、裸に向いて、泣いて許しを請う様子を見ながら犯して殺すのがね。しかもあなた方はとても見目麗しい!ふふふ、興奮してきて、まともに戦えないかもしれませんね!」
最低の性癖を暴露しながら、股間を膨らます”人類進化機関”の男にアルネとエンデは最早感情を無くした目を男に向ける。最早彼女達にとって男は嫌悪すら向ける価値もない、唯のゴミ同然であった。
「姉さま、こんな男と話すのは時間の無駄です。さっさと殺して帰りましょう。」
「そうね、エンデ。エディやイヴっていう女の子の無事も気になるし、さっさと殺しましょう。」
二人が頷き合うと、武器を構える。上品なドレスの袖からスリーブガンが飛び出し、スカートからは金属製のアームに繋がれた小型の丸鋸が轟音と共に回転しながら飛び出してくる。
とても女性が扱うような物ではない武器を構える二人に、”人類進化機関”の男は驚きながらも笑みを崩さない。
「んんー!あなた方のような可憐な女性がそんな恐ろしい武器を構えるとは、背徳的で興奮しますねー!、では私もそろそろやらせていただきましょうか、このままですと前かがみで戦う事になりそうですし!」
そう言って錠剤Bドラッグをかみ砕く男。その瞬間、男が体に仕込んでいた武器の一つであるナイフが緑色に輝き、男の服を切り裂きながら鎌イタチを四方八方に放つ。
アルネとエンデは突如発生した攻撃に驚きながらも、放たれた鎌イタチを避ける。若しくは手に構えている銃で撃ち落とすか、丸鋸で切り落とす。
そうして男の攻撃を捌くこと数分、”人類進化機関”の男は、その見た目通り虚弱なのだろう。息切れを起こし、攻撃は止んでいた。
「さあ、止めよ。最後に言い残すことはある?言わせないけれど。」
”人類進化機関”の男に近づきながら、丸鋸を男の喉元に突き付けるアルネ。最後に言い残すことを聴きながら、それを言わせない態度から、彼女の男嫌いがよくわかる。
「最後に言い残す事?ふふふ、逆ですよ。私が貴方にそれを聞くんですよ!」
「何ですって、、え!」
追い詰められながらも余裕を崩さない態度にアルネは疑問を感じるが、その頃にはアルネの体は、突如発生した斬撃に体を切り刻まれていた
「え、、姉さん、、」
突然切り刻まれ、地面に落ちる姉にエンデが呆然とする。先程までは有利だったのに一気に状況が逆転したからだろう”人類進化機関”の男は笑いながら説明する。
「ふふふ、私が唯闇雲に鎌イタチを放っていたと思いましたかぁ?そんな訳ないじゃないですか!あれは誘導していたんですよ!貴方達をね!」
「誘導ですって?」
「ええ、私が使う魔法の中には、斬撃を記録する魔法がありましてね。その魔法で斬撃を記録させた位置まで貴方達を移動させたんですよ。あ、因みにあなたが今いる場所にも斬撃を記録させていますからね。下手に動くと頭と胴体がお別れしますよ。」
男の言葉が本当かどうかわからない。唯男が姉を切り刻んだのは事実である以上、何かしらの攻撃手段がある事は確かだ。
今下手に動いたら、姉と同じく切り刻まれてしまうだろう。この後の事を考えるとあまりそれは良くない。
「さあて、動かないでくださいよ。でないと間違ったところに入るかもしれませんしね。」
両腕を頭の後ろに回し、膨らんだ股間を見せつけるように前方に押し出しながら近づく”人類進化機関”の男、それに対してエンデは呆れの表情を浮かべる。
「ほんと、男ッて最悪、どいつもこいつも下らないことを考えながら、私達に近づくんだから、、」
全く自分に恐怖の感情を向けないエンデに疑問を頭に浮かべながらも情欲で頭が一杯の男はエンデの体を舐めつけるように見ながら近づく。
後数歩と言うところまで近づいた瞬間、男の足は誰かの手に捕まれていた。
男が驚き後ろを振り向くと、自分の足を掴んでいたのは先程切り刻んで死んだはずのアルネの腕であった。
そして更にそこから数メートル離れたところからは、下半身と上半身を切断され絶命したはずのアルネが”人類進化機関”の男を睨んでいた。
「何私の可愛い妹に近づいているの?汚らしい男が妹に近づかないで。ああ、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い、悪い悪い悪い、、、エンデから離れろーー!」
アルネの叫びに呼応するかのように男の足を掴んでいた手が宙に浮かび、男を倉庫の天井に叩きつける。
死んでいた人間が生きていた事、その人間が自分を痛めつけたことに驚きながらも床に落下した男はアルネを見つめ、更に驚きを覚える。
服も一緒に切り刻まれたことで、露になった彼女の体。その体には幾つかの部分が欠けていた。
上半身と下半身を繋ぐ胴体、右肘、右手首、左膝、両肩、本来あるべき部位が存在しておらず、残っている部位は空中に浮きながら彼女の体を組み立てる。
組み立てられた体は、シルエットだけを見れば完全な人間であるが、欠けている部位のスペースは空のままで、まるで目に見えない部位があるかのようにして彼女の体は動いている。
「な、何だ、何だその体はーー!」
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私達姉妹の父親は、売れないマジシャンだった。魔法と言う技術が発明された結果、逆に魔法ではできないことを可能にするという事で世界各地でマジックは人気を博し、世界中のマジシャンは皆こぞって誰も見たことが無いマジックを開発していった。
父もそんなマジシャンの一人であったが、マジシャンとしての父の腕は二流で職場であるサーカスの奇術小屋も閑古鳥が鳴いていた。
それでも父は助手である母と一緒に懸命に働いて私達を育ててくれたが、ある日事件が起こった。
母がマジックの練習中に亡くなったのだ。父が新たに行おうとしていた人体切断マジック、それの練習相手として母が切断される役を行っていたのだが、腕の悪い父は練習中に母を死なせてしまった。
それから父は変わってしまった。人体切断マジックの成功に取り付かれ、誰の言葉にも耳を貸さず小屋に籠り切りになり必死にトリックを考える毎日。
私とエンデはそんな父を心配していたのだが、ある日父が小屋から出てきたと思ったらおもむろに私達にこう言ってきた。
『遂に人体切断マジックのトリックを考え付いた。』
父は私達にそう言って無理矢理練習に付き合わせた。母を死なせてしまった事実から、私とエンデは怖かったけど、父を信じることにした。今思えばそれが間違いだったのだ。
父は人体切断マジックのトリックを考え付いていなかったのだ。父が人体切断マジック成功の為に頼った手段、それは”呪い”だった。
”呪い”の名前は知らない。唯その呪いを使う事で体を刃物で切断されても直ぐにくっついて治るどころか、切断した箇所を離れた場所から操ることが出来たので、父の奇術小屋は連日盛況となった。
でも、”呪い”なので代償があるに決まってる。”呪い”の代償、それは体の部位の欠損で私達姉妹は”呪い”を使った影響で、体の一部が無くなった。
私は胴体、右肘、右手首、左膝、両肩。エンデは左肩、両肘、両膝、を失ってしまった。それからはあまり体を露出しないドレスを着ることにした。
その後、父の評判を怪しんだ政府の人間によって父は捕まり、私達も”呪い”使いとして終身刑になるはずだったけど、”父親の暴走に巻き込まれた被害者”と言う扱いで”カース”に所属することを選ぶ権利があったので私達は”カース”に所属することにした。
これが私達姉妹の”呪い”使いとしての始まりの話だ。
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「さてと、この男どうしましょうか?」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、許してください」
私の体を見てから、”人類進化機関”の男ずっと目に涙を貯めながら、私達に許しを請いているんだけど、そんなに私の体は怖いのかしら?失礼しちゃうわ。
男を天井に叩きつけ床に落下した後、エンデと一緒に男の武器を剥がしたのだけれど、正直男の体には障りたくもない。ああでもエディだけは別よ。
「姉さま、この男どうします?殺します?」
「ひっ!」
「待ちなさいエンデ、本音を言えば私も殺したいけれど。こいつは”人類進化機関”の人間よ。下手に今殺すよりは情報を聞き出してから殺したほうが良いわ。」
幸い、私達は男が床にたたきつけられた瞬間、男が手足の骨を折ったから無傷で捕らえられたけど、エディや汚らしい男であるラスティが命を落とさずに”人類進化機関”の人間を確保できるという保証はない。
中々尻尾を掴ませない”人類進化機関”の人間を捕らえられたのだ。嫌だけど暫くは生かしておきましょう。
ああ、でも、、
「それでも、今まで行った罪を償わせないといけないわね。」
「つ、罪を償う?いったい何のことです。」
”人類進化機関”の男はとぼけているけど、私は間抜けじゃないわ。お前の口からハッキリ聞いたのだから。
「貴方、泣いてる女性を犯した後殺したんですって?そんな人間許されるわけないじゃない。ちゃんと罰は受けなくては。」
「ば、罰ってどのような、」
「それは勿論、元凶であるこれを処刑するのよ。」
そう言って私は金属製のアームを介して足に繋がっている丸鋸を高速回転させながら、男の股間に近づける。
「へ?や、やめて、それだけはやめてください!」
流石に男も気づいて、必死に首を振りながら許しを請うけれど、生憎私はそんな甘い人間じゃないわ。
お前は数多くの女性の尊厳を踏みにじって殺してきた。許されるわけがないでしょ?
「だ~め♪」
そう言って私は高速回転する丸鋸を男の股間に叩きつけた。あ~あ後で念入りに洗浄しなくちゃ。
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