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魔法を使えない僕の職業が実は魔法使いをボコボコにする仕事なのはおかしい話ではない  作者: 田中凸丸
魔法を使えない僕の職業が実は魔法使いをボコボコにする仕事なのはおかしい話ではない
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28:奴らを迎え撃ってやろうと思うのはおかしい話ではない

「それで、お宅らどちら様?」


 路地裏の一角、強盗や奇襲を仕掛けるには絶好の場所であるこの場所で、グレイグとレントは自分達を襲ってきた謎の二人組に質問、いや尋問をしていた。


 自分達を襲ってきた二人組は気配を消して近づいてきていて、しかも最新の拳銃などを装備していたことから唯の強盗ではないのだろう。彼らの正体を二人は知りたかったのだが、肝心の襲撃者はずっと黙っていて口を割らない。


 この時、グレイグとレントは彼らが自分達の正体を明かさないために口を閉ざしていると考えたが、実際は異なっていた。


 彼らは自分達の完璧な奇襲を防いだばかりか、自分達を捕らえた二人に対して驚きで声を発することが出来なかったのだ。


 彼らは”人類進化機関”に所属している魔法使いで与えられているナンバーは15と17、暗殺や奇襲に適した風や火の魔法を扱うことが出来る。


 そして魔法を扱うことが出来る自分達が魔法も使えない中途半端な”呪い”使いに負けるはずもなく、簡単に”カース”の二人を殺すことが出来たはずだ。


 それなのに実際に彼らを襲ったところ消音性と貫通力を重視した風と炎の矢はあっさりと避けられ、自分達は彼らのパンチ一発で気絶し、捕まってしまい、縄で縛られている。


「あり得ない、あり得ない、あり得ない。」


「私達は成功作だ。こんな奴らに負けるはずがない。ない。ない。あってたまるか。」


 あまりにも認めたくない現実にとうとう彼らは現実逃避を始めてしまう。これには流石のグレイグとレントも困惑してしまう。


「おいおい、どうしたこいつ等急にブツブツ喋り出して?」


「やばい薬でもやってんすかね?」


 取り敢えず、このままでは埒が明かないので彼らを”カース”の支部に連れて行こうとするが、近づいた途端、彼らは急に暴れ出したので急いで取り押さえる。


 暴れている彼らを取り押さえる際に彼らのポケットから錠剤のようなものが飛び出るがグレイグとレントは気づかずに取り押さえるのに必死だった。


 一方の捕まった”人類進化機関”の二人は自分達のポケットから飛び出した錠剤を見て笑みを浮かべると地面に倒れこみ錠剤を口に含む。


 倒れる際の衝撃で歯が欠けてしまったがそんな事は気にならない。何故ならこの薬があれば自分達を取り押さえた生意気な二人組を倒すことが出来るからだ。


 地面に二人を立たせようとグレイグとレントは彼らの首根っこを掴むがその瞬間、彼らの体から風や炎が巻き上がり、その拘束を外す。


 自由になった彼らは自分達に与えられた任務、”カースの実行部隊である二人組を抹殺せよ”に従い、再度グレイグとレントに襲い掛かる。


「ったく、何なんだよこいつ等?おじさんもう疲れてるんだけど!」


「そんな事言ってる場合じゃないっすよ。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 グレイグとレントが再度”人類進化機関”と戦っている最中、エディ達アパートに残っていた者たちも”人類進化機関”と戦っていた。


「こないだは油断したが今度は油断せん。行くぞ。」


 そう言うと、ヴェインのオッサンは懐から薬を取り出して、それを飲み込む。間違いない、あの薬はB(ブースター)ドラッグだ。


「そんな物を持ち出してくるなんて、そんなに僕達を逃がしたことが堪えたの?」


 僕が挑発をするけど、ヴェインのオッサンは僕の言葉を無視して、空中に鉄板、いや鉄塊を作り出す。B(ブースター)ドラッグで魔法が強化された結果だ。


「皆、避けて!」


 その鉄塊が僕達めがけて飛んできたので、急いで回避指示を皆に出す。僕とラスティ、それにイヴは僕が抱えることで何とか避けることが出来たけど、アルネとエンデは避けることが出来ずそのまま鉄塊の直撃を喰らってしまった。


 普通の人だったら即死だけど、多分()()()()()()()()()()()


「あらあら、姉さんアパートが半壊してしまったわ。」


「そうね、エンデ。私達の部屋は無事かしら?」


 ほらやっぱり無事だった。この二人が使う”呪い”なら上手くあの鉄塊を避けられるはずだからね。


 鉄塊が直撃したはずなのにピンピンしている二人にヴェインのオッサンは驚いた表情をしているけれど、直ぐに冷静さを取り戻して、近くにいた奴らに指示を出していく。


「お前らはあの女共と、あの男を狙え。あのクソガキは儂が殺す。」


 ヴェインがそう言うとオッサンの近くにいた他の人達がラスティ、アルネとエンデに向って武器を構えて近づいていく。


 今僕達は半壊してるけどアパートの中に居て、逃げ道は無いしこのままじゃ不利だ。戦いながら、何とか場所を移さないと。


「エディ、お前は何としてもお嬢ちゃんを守りながら、お嬢ちゃんの”呪い”の正体を聞き出せよ。」


 そんな事は言われなくても分かってる。聞きたい相手が自ら来てくれたんだ。絶対にこのチャンスを逃すわけにはいかない。


 僕はナイフと銃を、ラスティは愛用のマグナムを構えて、アルネとエンデは一見何も武器を持っていない言うに見えるけど、全身のいたる所に武器を隠し持っていることを僕達は知っている。


 ヴェインの使う魔法は知っているけれど、他の奴らが使う魔法は僕達は知らない。それに多分だけどヴェイン以外の奴らもB(ブースター)ドラッグを使ってるだろうから絶対に油断しちゃいけない相手だ。

 


 


 

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