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魔法を使えない僕の職業が実は魔法使いをボコボコにする仕事なのはおかしい話ではない  作者: 田中凸丸
魔法を使えない僕の職業が実は魔法使いをボコボコにする仕事なのはおかしい話ではない
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24:彼女を救いたいと思うのはおかしい話ではない

 政府の特殊部隊、カース。この部隊のメンバーは全員”呪い”を使える犯罪者だけど、”呪い”を使える犯罪者全員が所属できるわけなじゃくて、もう一つ条件がいる。


 それは”呪い”にまつわる事件で、()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()という事だ。


 本人は別に好きで”呪い”を使えるようになったわけじゃないのに事件に巻き込まれた結果、”呪い”が使えるようになり、国から犯罪者の烙印を押されてしまった者達。それがカースに所属する為の条件だ。


 僕は”人類進化機関”の人体実験を受けた結果”呪い”が使えるようになり、ラスティも過去の()()()()に巻き込まれて”呪い”が使えるようになったためカースに所属している。


 そしてイヴも先程の議員のオッサンの話を聞く限り、”人類進化機関”に売り飛ばされた後に何かがあって本人が望んでもいないのに”呪い”が使えるようになったんだと思うから、カースに入る条件は満たしている。彼女がカースに入れば、国の保護を受けられて、彼女(イヴ)は殺されずに済む。そう思っていたのに。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「それで、お前達殺していないんだろ?」


 ゴリラ室長が僕達に確認を取るように言う。多分ゴリラ室長も僕達なら絶対に殺さないと分かってて言ってるんだろう。


「うん。殺してないし、これから殺すつもりもない。」


「右に同じく。」


 僕が室長の質問に答えるとラスティも僕の意見に同意してくれた。でも今はそんなことはどうでもいい、嫌やっぱり良くないけど、


「そんな事よりもさっきのオッサンが言ってた大物議員が”人類進化機関”と関りを持ってったって本当?」


「ああ、本当だ。その議員は嘗て”人類進化機関”と関りを持っていた。」


「じゃあ、何で僕達が動かないんだよ!」


「言っただろう。嘗て関りを持っていたと、今はもう関りを持っていないらしい。既に我々の粛清対象ではないのだよ。」


「で、でも。」


「それにさっき議員が言っていただろう。圧力でもみ消していると、いくら我々が政府の要人だろうと粛清する組織でも結局は”裁判所”が発行する執行書が無ければ動けない。その大物議員は”裁判所”にも大きなコネがあってな。粛清したくても執行書が発行されないんだ。」


 ”裁判所”僕達カースの上層部の組織で僕達は此処から発行される”執行書”に従って、動いている。


 つまり、僕達が権力で悪事をもみ消す悪党を殺したところで、本当に強大な権力を持っている悪党は”裁判所”を使って僕達を動けないようにする。


 僕達も結局は権力の犬って訳で、権力者たちは何食わぬ顔で生きている。ああ、嫌だ吐き気がする。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「それで、彼女の今後の扱いだが、、」


「イヴをカースに入れて欲しいんだ!」


 室長がイヴの話をし出した途端に僕は叫んでいた。どうやら相当頭に来ていたみたい。でも仕方ないかもしれない、イヴは何も悪くないのに大人の勝手な都合で殺されなくちゃいけなくて、その大人達はのうのうと生きてるんだから、僕じゃなくても多分怒りたくなる。


「悪いが、それは無理だ。」


「そんな、どうして?イヴも僕達と同じように”呪いを使って犯罪を行った”人間じゃなくて”呪いが使えるから犯罪者になった”人間なんだよ!カースに入る条件は満たしてるじゃないか!」


「確かに条件は満たしているかもしれんが、問題はそこではない。問題は彼女の出身と”呪い”が使えるという事実だ。彼女が他の国の出身で”呪い”が使える限り、政治的に不利な材料になる。この合衆国出身であるお前達とは違う。お前達の場合は正体がバレた場合、。極秘に処分すれば問題ないが彼女の場合、知られた時点で終わりなのだ。」


 それから、僕は何度も抗議したけど元々頭があまり良くないから室長に論破されっぱなしで、結局イヴを救いたいなら、彼女の出身を変えるか”呪い”を使えなくするかのどちらかと言われた。


「本当にそのどちらかが出来ればイヴは殺されずに済むの?」


「ああ、だがどちらも現実的ではないぞ。まぁ”呪い”を使えなくするという事に関しては()()()()()()()()()()()()()()()()()。」


 確かに僕なら、彼女の”呪い”をどうにかできるかもしれない。でもそれは博打みたいなもので彼女が確実に助かるかどうかわからないし、行うにも色々と条件がある。


「三日だ。上層部や議員に隠し通せるのは三日が限界だ。それまでに決めろ。」


 室長はそう言うと僕達に退室を促したので、僕とラスティは室長室から出ていく。


「で、お前はどーすんだよ?」


 ラスティが僕に今後の事について聞いてくるけど、わざわざ聞くことかなそれ?


「そんなの決まってるよ。イヴを助ける。浮気を隠すためだけの理由で”人類進化機関”に売り払われて挙句殺されなきゃいけないなんてひどすぎるし、あの議員のオッサンはムカつくから大人しく従うのも嫌だ。」


「はは、そー言うと思ったぜ!」


「イヴの出身を変えるのは無理だけど、”呪い”なら何とかなるかもしれない。」


 ”呪い”が使え無くなれば、イヴは殺されずに済むかもしれない。だったらやるべきことは一つだ。


 

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