10:学校に通っていない僕が彼女に勉強を教わるのはおかしい話ではない2
月曜日、一週間の始まりで休日の終わり、この日はいつも憂鬱だ。
今日もまたエドワッド高等学校の上級生にサンドバックにされ、購買部の先輩に殴られた。
この間十分前に来いって言われたから、今日はちゃんと十分前に来たのに案の定十五分前に来いって言われてしまった。
何かもう色々納得いかない午前が終わって、僕は今シェラから勉強を教えてもらっている。
今日の勉強の内容は魔法を使う為の魔法陣回路と算数だ。
「と言う訳で魔法を使うには、マナで魔法を組み立てる設計図、回路が必要になるの。」
「回路は良く本とかに描かれてるけど、それ以外にもあるの?」
この間の通り魔の男は刺青として腕に回路を掘っていたけど、あれはどうなんだろう?
「本以外だとペンダントとかかな。後軍人や警察は武器に回路を書き込むかな。」
「刺青とかは?」
「出来ないことも無いけど、意味はあんまり無いよ。刺青は一度掘ったら、消すのに苦労するし、他の魔法が使えなくなるの。」
成る程、つまりあの通り魔は馬鹿だったと言う事か。
僕も体に目に見えない呪印を刻んでるけど、これにはちゃんと理由があるんだ。
「回路は組み合わせ次第で、いろんな魔法が使えるの。それこそ何十万通りもあるんだよ。」
「全然想像出来ないや。」
「うん、それに魔法は人の才能に左右されるから、実際に使える魔法は10個から20個が限界って人の方が多いの」
そう言うとシェラは、魔法の勉強を終了させて、算数の勉強に移った。
今日は2桁の掛け算だ。なかなかむずかしい。
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今日はいつもより早く勉強会が終わって、午後の授業まで少し時間が空いたので、シェラと世間話をすることにした。
「そう言えばエディ、この間から話題になってる通り魔が捕まったって聞いた?」
「うん、ラジオで聴いたよ。」
「それでね、新聞やラジオでは秘密にされている話があるんだよ。」
「秘密の話?」
確か通り魔の男を捕まえたのは、近くを巡回していた警察官と言う事にしてあったはずだけど?
僕とラスティが載ってる新聞は偉い人が圧力を掛けてぜんぶ回収したはずだし。
「フッフッフ、表向きは警察が通り魔を捕まえた事になっているけど、本当は違うの」
「何と男を捕まえたのは、年端もいかない謎の美少女だったの!」
取り敢えず捕まえたのは、少女じゃなくて少年だよ。シェラ。
それからシェラは通り魔の事件について、色々話したけど、捕まえたのが美少女だった事以外は殆ど真実と合ってる。
う~ん、やっぱりギャングとドンパチするのはダメだったかな。でもあの状況じゃ仕方なかったし、責任は室長に押し付けたから問題ないかな。
「取り敢えず通り魔が捕まって良かったよ。」
「うん、本当に良かった。通り魔はエディの家の近くに出没してたし、エディが襲われたらどうしようって心配だったから。」
「通り魔が襲ってたのは、女の人でしょ?僕男だよ。」
「エディは可愛いから、通り魔が変な扉を開くかもしれないでしょ!実際に私も開いたし!」
変な扉って何だろう?シェラに聞こうと思ったけど、チャイムが鳴って午後の授業が始まってしまったので、シェラとはここでお別れだ。
ここからまた憂鬱な午後の時間が始まってしまう。ハァ、やだなぁ~
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午後の仕事も終わって後は、家に帰ってのんびりするだけだ。取り敢えず今日の晩御飯を買っていこう。
「おっちゃん、肉団子入りスープ頂戴。肉団子は三ついれて。」
そう言って僕は、総菜屋のおっちゃんに魔法瓶を渡す。
「おお、エディの坊主。朝じゃなくて夕方に来るとは珍しいな。」
「今日はちょっと晩御飯作るの面倒くさくて。」
此処の総菜屋は僕の行きつけの店で、朝此処でよく昼ご飯を買っていく。そのせいか総菜屋のおっちゃんに顔を覚えられてしまった。
それから少し世間話をした後、おっちゃんと別れ自宅のアパートに着く。
扉を開けて僕の部屋に入ろうとしたけど、郵便受けに赤い封筒が入っているのに気づいたので郵便受けから封筒を出す。
封筒の中身は読めないけど、これが”裏の仕事”の命令書なのはわかってる。
今日はあまり良い事がなかったから、裏の仕事も来るだろうと思っていたけど本当に来るとは思わなかった。
仕方ない、取り敢えず支部に向うとして晩御飯は適当な公園で食べるとしよう。
魔法瓶に入れておいて正解だった。
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また別作品も投稿していますので興味を持って読んで頂ければ幸いです。
「俺TUEEE勇者を成敗 ~俺にチートはないけれどもチート勇者に挑む~」
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