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第三百十八章 モミジ、敵の正体掴む

アヤメとサクラとフジコは、緊急時、誰が何処を警備するのかを決めて、夫々、社員や会員に現場で警備しているアヤメ警備会社の社員と打ち合わせさせました。

サクラは、「緊急時はこれで大丈夫ね。別の宇宙から来た敵が攻めて来た時には、実戦経験が豊富なスケバングループが社員のアヤメ警備会社だけが頼りだから、女神ちゃん頼んだわよ。」と期待していました。

フジコが、「地球上での接近戦の時はアネゴが頼りよ。その時にサクラ販売会社の社長業務は、副社長にさせるのか、私が代行した方が良いのかは、アネゴが決めてね。もし私が代行するのであれば、会社の事について事前に打ち合わせさせてね。それと成美ちゃんは敵に恨まれているから、集中的に狙われる可能性があります。可能な限り戦闘には参加しないでね。いざという時の最後の手段として、人工生命体の空飛ぶ百足も含めて考えています。」と提案しました。

サクラは、「接近戦の時は私も戦闘に参加する為に、戦闘全体の参謀を博士にお願いしたいので、販売会社の社長業務は副社長にさせます。それと戦闘には渚も参加して欲しいので、女神ちゃんとも打ち合わせしておいてね。菊子ちゃん、戦闘時に芹沢外科医院で渚の代診できる?可能であれば覆面女子レスラーとアイドルスターを休業してでも、お願いしたいと思っています。どう?」と依頼しました。

菊子は、「考えておきます。」と即答を避けました。

ある日、陽子がボランティア団体に定期検診に来てフジコに、「地球では、敵と戦う準備は整った様ですね。実はモミジさんが、敵の正体を突き止めました。その驚くべき事実に、テレジア星も敵を攻撃できずに困っています。司令官から、地球に行くのであればフジコさんの意見を聞いて来て欲しいと頼まれました。」と切り出しました。

フジコが、「攻撃できない?何故ですか?戦力的に勝ち目がないのでしたら、交渉するしか道はないと思います。」と攻撃できない理由が理解できませんでした。

陽子は、「そういう問題ではないのです。敵の本拠地の星は、大気の半分以上、モミジさんの報告では、恐らく三/四が病原菌や、ばい菌だそうです。すなわち敵は病原菌の中で暮らしています。敵の肌は弱かったのではなく、強くしなければ病原菌にやられるからです。呼吸器にもフィルター機能を持たせる必要がある為に、全員サイボーグなのです。」と説明しました。

フジコは、「そうですか。テレジア星が心配しているのは、敵の星を攻撃すれば、病原菌が飛び散ると考えているのですか?」と確認しました。

陽子は、「そうです。先日、敵が地球に攻めて来た時、先遣隊が地球に潜り込んでいたそうですが、敵艦隊の攻撃はカモフラージュで、目的は地球人に有効な病原菌を確認しに来た可能性があります。敵はテレジア星人が撃退した為に、地球人とテレジア星人に有効な病原菌を撒き散らす可能性があります。テレジア星には地球人はいません。地球人の医師免許を持っている私はテレジア星にいるより地球にいるべきだと司令官から指示されて、今回は、このまま地球に滞在するつもりで来ました。」と返答しました。

フジコは、「病原菌は宇宙空間で生きられるの?宇宙に飛び散った病原菌が生きている可能性があるの?心配でしたら飛び散りにくいようにして攻撃すればどうですか?病原菌は湿気が高くなると水分を含んで重たくなり、飛び散りにくくなります。あっ、失礼、医師にこの説明は、釈迦に説法でしたね。モミジさんに敵の星の大気サンプルを入手して頂き、水分に敵の病原菌に有効な殺虫剤の成分を含ませたミサイルを大量に作成し、攻撃する方法などがありますが、戦う事ばかりを考えずに、交渉する事も必要だと思います。敵の星は何故そうなったのか解りませんが、体をサイボーグに改造しているのは、最初から病原菌に対応できる体ではなかったから、サイボーグになったのだと思います。そう考えると、敵の星は昔、病原菌で覆われた星ではなかったと推測できます。病原菌が発生した時に敵は病原菌に対応できなかったのではないかしら。それが科学力の問題なのかどうか解りませんが、少なくとも敵はそこで病原菌対策としては、消毒など病原菌を死滅させる方法を取らずに、自分達の体を病原菌に対抗可能なように改造していった可能性があります。もしそうだとすれば、その改造も限界に達して移住する星を捜して、移住していったのではないかしら。移住しても自分達の体に病原菌が付いている為に、移住した星が病原菌に覆われるのも時間の問題で、このようにして、次々と移住して行ったのではないかしら。今回も移住先を調べているのだとすれば、敵に病原菌対策の援助をしてやれば、戦争を避けられる可能性があります。ただ、これは私の推測なので、モミジさんのようなベテランの秘密調査官に確認して頂く必要はありますけれどもね。どうですか?参考になりましたか?」と敵を推測しました。

陽子は、「さすがフジコさんですね。武力を使い攻めて来た為に、私達も武力で対抗する事しか考えていませんでした。しかし、フジコさんの推測通りだとすれば、丸でアニメのバイキンマンみたいな宇宙人ですね。」とテレジア星に報告しました。

フジコはアヤメ達に陽子の話をして、「陽子さん、大型特別艦で女神ちゃんと協力して病原菌を地球に入れないようにして!菊子ちゃん、全世界を巡業して、原因不明の病原菌に注意して。渚ちゃんも患者を注意して診て。それと各自、自分の体調に注意して!テレジア星人は私に、地球人は芹沢外科医院に行かせて!謎の病原菌を発見したら緊急事態よ。でも病原菌を発見しなくても敵は攻めて来る可能性がある為に、女神ちゃん、油断しないでね。」と体制を整えました。

アヤメは、「今回の敵は病原菌を先にばら蒔くのではなかったのか?」とフジコの考えを疑問に感じていました。

フジコは、「病原菌には潜伏期間があり、感染してから発症するまでに時間が掛かる事もあります。敵と交戦中に体調不良になる事があれば、その可能性もあります。テレジア星人は近くにタイムマシンを置いておく事を勧めるわ。」と返答しました。

サクラが、「私達が病原菌で倒れても、テレジア星人でも人間でもない成美ちゃんには、その病原菌が通用しない可能性があります。その時は成美ちゃんだけが頼りですので、それまでは敵に発見されないようにしていてね。」と緊急時は成美に期待していました。

数ヵ月後、地球にいるテレジア星人や、地球人が原因不明の病気で次々と倒れた為に、宇宙空間で警戒していたアヤメが地球に戻ろうとしていました。

フジコが、「女神ちゃん、感染するから地球へ来ては駄目!今、女神ちゃんが倒れれば大変な事になるわよ。陽子さん、病原菌は何処から侵入したのか解らなかったの?」と確認しました。

陽子は、「先日の事があった為に、人工衛星やロケット、航空機、隕石まで徹底的に探査していましたが、不審な生命体は発見できませんでした。御免なさい。」と申し訳なさそうでした。

フジコは、「私は陽子さんを責めている訳ではないのよ。侵入された方法が解らなければ、今後も侵入される為に、地球上で病原菌対策をしても無意味なのよ。陽子さん、あらゆる可能性を考慮して、探査範囲を拡大し、今後の侵入を防いで!菊子ちゃん、今回の病原菌はインド付近から発生した為に、直ぐにインドへ巡業に行き、何か手掛かりを捜して!」と指示しました。

菊子は、「私もその事をニュースで聞き、今インドにいます。私の力不足でまだ手掛かりは掴めていません。もう少し時間を下さい。」と申し訳なさそうでした。

フジコは、「今、宇宙に出ているテレジア星人で発病している人がいない為に、地球に来ないで。陽子さん、地球にいるテレジア星人を順次陽子さんの大型特別艦に転送して、タイムマシンで治療して!それから、・・」と指示の途中で通信が途絶えました。

陽子が、「フジコさん!どうしたのですか?直ぐにフジコさんを転送して治療します。その後の治療はフジコさんに任せます。私は地球に行き、渚と共に地球人の手当てに参加します。」と提案しました。

菊子が、「インドで不審な物体を発見しました。私の推理が正しければ、これは病原菌の卵だと思います。卵だから、目視できる大きさではなく、生命反応がなかったのかもしれません。フジコさん、治療が済めば、この卵を大型特別艦に転送して調べて。」と報告しました。

フジコは、「解りました。アネゴの治療を先にして、地球にいるテレジア星人の治療をアネゴに任せて、私が卵について調べます。」と返答しました。

治療が終わったサクラは、「病原菌攻撃があった今、敵が攻めて来る可能性が高いわ。アヤメ警備会社の警備員を優先的に治療します。折角準備した体制も崩れましたが、私と博士とで何とか立て直すので、それまで女神ちゃん、今の体制で何とか頑張って!」と指示しました。

フジコが、「今、地球で戦えるテレジア星人はいませんし、宇宙空間で戦える人数も少ない為に、地球に敵が上陸する可能性があります。体制が整うまで、成美ちゃん、お願い!」と成美に期待しました。

フジコの予想通り、敵艦隊が攻めて来て、アヤメ達の艦隊と激戦になりましたが、戦艦をすり抜けて、地球にも上陸しました。

成美が空飛ぶ百足と対応した為に、マスコミが、「以前、地球で暴れていた怪物が謎の宇宙人を次々と撃退しています。どういう心境の変化で、人類の敵なのでしょうか味方なのでしょうか?それに今まで何処に潜んでいたのでしょうか?」と報道していました。


次回投稿予定日は、12月16日です。

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