第三百十七章 テレジア星人の活動
ある日、フジコが会員とキャンプ場のゴミを拾っているとゴミを捨てていた人がいました。
注意すると、「五月蝿いババアだな!ゴミなんか持って帰れるか!」と無視して帰って行きました。
車のナンバーと顔写真をコスモスに送信して身元調査を依頼しました。
調査の結果、一流企業の営業マンだった為に、インターネットで発表しました。
その営業マンから、「たかがゴミの事で、こんな事をインターネットで発表しなくても良いだろうが!お客様がインターネットの記事に気付いて、契約を打ち切って来たじゃないか!どうしてくれる!」と苦情を訴えてきました。
フジコは、「あなたは、お客様を騙して契約するつもりだったのですか?それは詐欺罪になりませんか?」と反論しました。
営業マンは、「何故お客様を騙した事になるのだ!契約書には嘘は記述していないぞ!」と切れました。
フジコは、「お客様は、キャンプ場にゴミを捨てるような人とは、契約はできないと言っているのでしょう?それを、ゴミは捨ててないと騙そうとしているのでしょう?私は、真実を発表しただけですよ。」と冷静でした。
営業マンは、「ゴミぐらい、あんたらが掃除すれば済む事じゃないですか!」とゴミ拾いのばばあのくせにとフジコを見下していました。
フジコは、「そういう問題ではなく、一人一人が環境問題に対する意識を高める必要があると言っているのです。お客様も、あなたの環境に対する意識が低い為に契約しなかったのでしょう?あなたの環境に対する意識の低い事が問題です。」と指摘しました。
営業マンは、「そんな事は誰でもやっているじゃないか!何故俺だけこんな目に遭わなければいけないのだ!」と怒っていました。
フジコは、「最近は環境に対する意識も高まって来て、そういう事をする人は昔に比べて減って来ています。もし、そういう人がいるのでしたら、あなたが注意すれば良いじゃないですか?」と環境問題に対する意識の問題だと指摘しました。
営業マンは、「もう良い、この糞ババア!」と怒って電話を切りました。
その営業マンは会社から左遷された為に、フジコを逆恨みして襲いました。
アヤメ警備会社の社員が警備していた為に、取り押さえて警察に通報し、逮捕されました。
一方、渚は、「テレジア星人の入院患者も全員退院した為に、芹沢外科医院の台所は火の車に戻ったわ。今後フジコさんに寄付もできそうにないわ。」とフジコに報告しました。
アヤメが、「ビルなどの警備はテレジア星人一人で充分ですが、依頼主が複数人数を希望される為に、人数合わせで地球人を雇っています。怪我する人や病気になる人もいるので、健康診断の名目で、定期的に警備会社で診察してくれないか?」と依頼しました。
渚は、「芹沢外科医院の診察はどうするのよ。」と確認しました。
アヤメは、「テレジア星から陽子を呼べば良いじゃないか。陽子も偶には地球に帰って来たいんじゃないのか?」と陽子の為に提案しました。
渚は陽子と相談して、定期的に陽子が芹沢外科医院の外科医として、アヤメ警備会社で診察する事になりました。
その事を知ったフジコが、「ボランティア団体でも、最近地球人の会員が増えて、山などにも行く為に怪我する人がいます。陽子さんが地球に来た時に、ボランティア団体の診察もお願いします。」と依頼しました。
陽子は、「定期的に往診する程の怪我もしないのに、何故このような事をするの?」と不思議そうでした。
渚が、「芹沢外科医院を経済的に援助する事と、母ちゃんも偶には地球に帰りたいだろうと思ったのよ。対外的には健康診断の名目だけれども、里帰りのつもりで気軽にね。サクラさんも援助したいと言っていましたが、販売会社の上、地球人は総務社員と経理社員のみなので、怪我もしないらしいのよ。そこでボランティア団体への寄付を多くして、間接的に援助しているのよ。」と返答しました。
陽子は、「ボランティア団体への寄付を多くする事が、何故芹沢外科医院を経済的に援助する事になるの?」と不思議そうでした。
渚は、「芹沢外科医院を経済的に援助する名目がないから、間接的に援助しているのよ。看護助手はボランティア団体で雇っているのよ。その他にも色々あるわよ。」と説明しました。
ある日、ハイキングコースで美化活動をしていたボランティア団体の地球人会員が、突然飛び出して来た犬に驚いて、足を滑らせて崖から転落しました。
ハイカーなどに助けられましたが、腹部を強打していた為に、動けずにいましたが、暫く休憩すると、大丈夫だと他の会員達を安心させて一緒に帰りました。
その話を聞いたフジコは、「今日は芹沢外科医院の外科医が定期診察に来る日ですので、念の為に診察を受けて下さい。」と勧めました。
陽子が診察して透視で確認すると、肝臓が殆ど働いていなかった為に、その事を告げて、直ぐに医療機関での受診を勧めました。
帰宅後その会員は知り合いの医師に相談すると、「検査もせずに、診察しただけでそんな事は解らないよ。往診するほどの怪我も殆どないような所へ定期的に診察に来ている医師なんて碌な医師じゃないよ。金儲けの為にボランティア団体を騙して、やっているんじゃないのか?」と返答した為に、結局その会員は病院には行きませんでした。
数ヵ月後、体調不良で病院を受診すると、肝臓の検査に異常があり、診察の結果、「手遅れです。手術も不可能です。肝臓移植しか治療手段はありません。」と大日本医療大学第一外科谷口教授宛の紹介状を渡されました。
菊子は、「そのボランティア団体で定期的に診察している外科医は、私のお師匠さんで、その人の指導で私はエスベック病の手術ができるようになりました。あなたが相談した医師は、診察しただけでは解らないと言ったそうですが、肝臓疾患の場合、白目の色や肌の色が変わってくるなど、一寸した体の変調を良く見れば、解る人には解るのよ。その時に医療機関を受診していれば治療可能だったと思いますが、今となっては残念ですが、肝臓移植しかありません。お金と時間が掛かる為に覚悟しておいて下さい。ただ、ボランティア団体に定期的に来ている外科医は、私より腕の良い外科医なので、移植せずに手術可能かもしれません。あなたが信じていなかったようでしたので、ヘソをまげていると聞きましたが、どうしますか?謝ってお願いしますか?」と陽子の名誉の為に、少し脅しました。
ボランティア団体の会員は驚いて、「本当ですか?彼女は世界的名医の谷口教授より腕の良い外科医なのですか?最初に受診した総合病院では手術は不可能だと診断されました。そんな噂も聞いた事がありませんし、何故患者も殆どいないボランティア団体で定期的に診察しているのですか?」と不思議そうでした。
菊子は、「彼女は人命を大切にしています。世界中の無医村地区を巡回して日本には殆どいません。あなたの所属しているボランティア団体の代表であるフジコさんとは交流がある為に、患者がいなくても会ってフジコさんと話をするのを楽しみにしているのですよ。」と返答しました。
帰宅後、口裏を合わす為にテレジア星の陽子に説明しました。
陽子は、「肝臓移植しか治療方法がないのでしたら、いくら私でもどうにもならないわよ。」と菊子の考えている事が理解できない様子でした。
菊子は、「陽子さんは芹沢外科医院の外科医になっているのですよね?今は看護師寮を取り壊して隔離病棟になっていますが、その隔離病棟は小型UFOです。タイムマシンで治療し、説明の為に切開して手術した痕跡を残せば問題解決でしょう。」と提案しました。
ボランティア団体の会員は、芹沢外科医院で陽子の執刀で手術した事にして、暫く入院後退院した為に、その会員の知合いの医師も驚いて、「あの状態で治っただなんて嘘だろう。一寸検査させてくれ。治ってない可能性がある。」と疑って検査しました。
完治していた為に、「そんな馬鹿な!移植の痕跡がない。移植せずにどうやって治療したんだ。絶対にありえない。」と驚いていました。
ボランティア団体の会員は谷口教授に、陽子はどんな外科医なのか確認しました。
谷口教授は、「私達とはレベルが全く違います。私はまだ、彼女の足もとにも及びません。まるで大人と子どものようで、彼女が日本にきた時には、私も指導して頂いています。」と説明しました。
一方アヤメは、警備会社でビル警備を請負ました。警備は一人で充分でしたが、依頼主が、「見回りしている間でも、モニター画面を監視する必要がある為に、常時最低二名、二交代制で、交代人員の事を考慮すると最低四名必要です。その他休みなどを考慮すれば、もう少し必要になります。」と依頼されました。
警備員には二役させて人数合わせの為に三名の地球人警備員を雇いました。
地球人の警備員には、「あなたには、モニター画面の担当をして頂きます。不審人物を見落とさないように。」と説明して、テレジア星人の警備人は、ビル内部は勿論、ビルの周辺まで透視で確認していました。
そんな中、金庫破りが侵入した為に、取り押さえて警備室に連れて行き、「あなたは、何を監視していたの?金庫破りが侵入した事に気付かなかったの?頼りないわね。でも電話で警察を呼ぶ事ぐらいはできるでしょう?」と指示しました。
地球人の警備員は、謝りながら警察に電話して駆け付けた警察に逮捕されました。
警察で取り調べると、犯人は金庫破りの常習犯で、予め監視カメラや、防犯システムの下見を行い、夜間警備の警備員見回りの時間やルート、回数などを双眼鏡で確認した上で侵入して犯行に及んでいました。
どのビルの警備員も、警備のスキを突かれて、今まで逮捕されませんでしたが、アヤメ警備会社が逮捕した事を知り、ビル警備をアヤメ警備会社に切り替えるビルもいました。
フジコは、アヤメ警備会社が丸東組を簡単に撃退したり、金庫破りの常習犯を簡単に逮捕したりした事などから、仕事が増えて来た為に、別の宇宙から来た敵が攻めて来た時の事を考えておかないといけないと感じ始めました。
フジコが、「女神ちゃん、アネゴ、別の宇宙から来た敵が攻めてくれば、アヤメ警備会社の社員を総動員させないと、今、太陽系の周囲を警戒しているメンバーでは対応できない可能性があります。その時、アヤメ警備会社が警備しているビル等の警備を放棄できない為に、サクラ販売会社で自由に動ける社員とボランティア団体の会員をアヤメ警備会社で警備に当たらせて、アヤメ警備会社の社員は全員戦闘に参加できるように常時警備の情報を私達に流してね。」と提案しました。
アヤメは、「そこまで考えてなかった。博士が提案しなければ、地球の警備は全て放棄していただろうな。直ぐにリストを作るわ。」と対応していました。
フジコはアヤメの作成したリストを見て、「短い間によくこれだけ詳しいリストを作成できたわね。これだと引き継ぎの必要もないわね。」と感心していました。
アヤメは、“博士の指摘は私も考えていて、既にリストを作成していたからよ。”とやはりこうなったかと思っていました。
ある日、フジコが会員とキャンプ場のゴミを拾っているとゴミを捨てていた人がいました。
注意すると、「五月蝿いババアだな!ゴミなんか持って帰れるか!」と無視して帰って行きました。
車のナンバーと顔写真をコスモスに送信して身元調査を依頼しました。
調査の結果、一流企業の営業マンだった為に、インターネットで発表しました。
その営業マンから、「たかがゴミの事で、こんな事をインターネットで発表しなくても良いだろうが!お客様がインターネットの記事に気付いて、契約を打ち切って来たじゃないか!どうしてくれる!」と苦情を訴えてきました。
フジコは、「あなたは、お客様を騙して契約するつもりだったのですか?それは詐欺罪になりませんか?」と反論しました。
営業マンは、「何故お客様を騙した事になるのだ!契約書には嘘は記述していないぞ!」と切れました。
フジコは、「お客様は、キャンプ場にゴミを捨てるような人とは、契約はできないと言っているのでしょう?それを、ゴミは捨ててないと騙そうとしているのでしょう?私は、真実を発表しただけですよ。」と冷静でした。
営業マンは、「ゴミぐらい、あんたらが掃除すれば済む事じゃないですか!」とゴミ拾いのばばあのくせにとフジコを見下していました。
フジコは、「そういう問題ではなく、一人一人が環境問題に対する意識を高める必要があると言っているのです。お客様も、あなたの環境に対する意識が低い為に契約しなかったのでしょう?あなたの環境に対する意識の低い事が問題です。」と指摘しました。
営業マンは、「そんな事は誰でもやっているじゃないか!何故俺だけこんな目に遭わなければいけないのだ!」と怒っていました。
フジコは、「最近は環境に対する意識も高まって来て、そういう事をする人は昔に比べて減って来ています。もし、そういう人がいるのでしたら、あなたが注意すれば良いじゃないですか?」と環境問題に対する意識の問題だと指摘しました。
営業マンは、「もう良い、この糞ババア!」と怒って電話を切りました。
その営業マンは会社から左遷された為に、フジコを逆恨みして襲いました。
アヤメ警備会社の社員が警備していた為に、取り押さえて警察に通報し、逮捕されました。
一方、渚は、「テレジア星人の入院患者も全員退院した為に、芹沢外科医院の台所は火の車に戻ったわ。今後フジコさんに寄付もできそうにないわ。」とフジコに報告しました。
アヤメが、「ビルなどの警備はテレジア星人一人で充分ですが、依頼主が複数人数を希望される為に、人数合わせで地球人を雇っています。怪我する人や病気になる人もいるので、健康診断の名目で、定期的に警備会社で診察してくれないか?」と依頼しました。
渚は、「芹沢外科医院の診察はどうするのよ。」と確認しました。
アヤメは、「テレジア星から陽子を呼べば良いじゃないか。陽子も偶には地球に帰って来たいんじゃないのか?」と陽子の為に提案しました。
渚は陽子と相談して、定期的に陽子が芹沢外科医院の外科医として、アヤメ警備会社で診察する事になりました。
その事を知ったフジコが、「ボランティア団体でも、最近地球人の会員が増えて、山などにも行く為に怪我する人がいます。陽子さんが地球に来た時に、ボランティア団体の診察もお願いします。」と依頼しました。
陽子は、「定期的に往診する程の怪我もしないのに、何故このような事をするの?」と不思議そうでした。
渚が、「芹沢外科医院を経済的に援助する事と、母ちゃんも偶には地球に帰りたいだろうと思ったのよ。対外的には健康診断の名目だけれども、里帰りのつもりで気軽にね。サクラさんも援助したいと言っていましたが、販売会社の上、地球人は総務社員と経理社員のみなので、怪我もしないらしいのよ。そこでボランティア団体への寄付を多くして、間接的に援助しているのよ。」と返答しました。
陽子は、「ボランティア団体への寄付を多くする事が、何故芹沢外科医院を経済的に援助する事になるの?」と不思議そうでした。
渚は、「芹沢外科医院を経済的に援助する名目がないから、間接的に援助しているのよ。看護助手はボランティア団体で雇っているのよ。その他にも色々あるわよ。」と説明しました。
ある日、ハイキングコースで美化活動をしていたボランティア団体の地球人会員が、突然飛び出して来た犬に驚いて、足を滑らせて崖から転落しました。
ハイカーなどに助けられましたが、腹部を強打していた為に、動けずにいましたが、暫く休憩すると、大丈夫だと他の会員達を安心させて一緒に帰りました。
その話を聞いたフジコは、「今日は芹沢外科医院の外科医が定期診察に来る日ですので、念の為に診察を受けて下さい。」と勧めました。
陽子が診察して透視で確認すると、肝臓が殆ど働いていなかった為に、その事を告げて、直ぐに医療機関での受診を勧めました。
帰宅後その会員は知り合いの医師に相談すると、「検査もせずに、診察しただけでそんな事は解らないよ。往診するほどの怪我も殆どないような所へ定期的に診察に来ている医師なんて碌な医師じゃないよ。金儲けの為にボランティア団体を騙して、やっているんじゃないのか?」と返答した為に、結局その会員は病院には行きませんでした。
数ヵ月後、体調不良で病院を受診すると、肝臓の検査に異常があり、診察の結果、「手遅れです。手術も不可能です。肝臓移植しか治療手段はありません。」と大日本医療大学第一外科谷口教授宛の紹介状を渡されました。
菊子は、「そのボランティア団体で定期的に診察している外科医は、私のお師匠さんで、その人の指導で私はエスベック病の手術ができるようになりました。あなたが相談した医師は、診察しただけでは解らないと言ったそうですが、肝臓疾患の場合、白目の色や肌の色が変わってくるなど、一寸した体の変調を良く見れば、解る人には解るのよ。その時に医療機関を受診していれば治療可能だったと思いますが、今となっては残念ですが、肝臓移植しかありません。お金と時間が掛かる為に覚悟しておいて下さい。ただ、ボランティア団体に定期的に来ている外科医は、私より腕の良い外科医なので、移植せずに手術可能かもしれません。あなたが信じていなかったようでしたので、ヘソをまげていると聞きましたが、どうしますか?謝ってお願いしますか?」と陽子の名誉の為に、少し脅しました。
ボランティア団体の会員は驚いて、「本当ですか?彼女は世界的名医の谷口教授より腕の良い外科医なのですか?最初に受診した総合病院では手術は不可能だと診断されました。そんな噂も聞いた事がありませんし、何故患者も殆どいないボランティア団体で定期的に診察しているのですか?」と不思議そうでした。
菊子は、「彼女は人命を大切にしています。世界中の無医村地区を巡回して日本には殆どいません。あなたの所属しているボランティア団体の代表であるフジコさんとは交流がある為に、患者がいなくても会ってフジコさんと話をするのを楽しみにしているのですよ。」と返答しました。
帰宅後、口裏を合わす為にテレジア星の陽子に説明しました。
陽子は、「肝臓移植しか治療方法がないのでしたら、いくら私でもどうにもならないわよ。」と菊子の考えている事が理解できない様子でした。
菊子は、「陽子さんは芹沢外科医院の外科医になっているのですよね?今は看護師寮を取り壊して隔離病棟になっていますが、その隔離病棟は小型UFOです。タイムマシンで治療し、説明の為に切開して手術した痕跡を残せば問題解決でしょう。」と提案しました。
ボランティア団体の会員は、芹沢外科医院で陽子の執刀で手術した事にして、暫く入院後退院した為に、その会員の知合いの医師も驚いて、「あの状態で治っただなんて嘘だろう。一寸検査させてくれ。治ってない可能性がある。」と疑って検査しました。
完治していた為に、「そんな馬鹿な!移植の痕跡がない。移植せずにどうやって治療したんだ。絶対にありえない。」と驚いていました。
ボランティア団体の会員は谷口教授に、陽子はどんな外科医なのか確認しました。
谷口教授は、「私達とはレベルが全く違います。私はまだ、彼女の足もとにも及びません。まるで大人と子どものようで、彼女が日本にきた時には、私も指導して頂いています。」と説明しました。
一方アヤメは、警備会社でビル警備を請負ました。警備は一人で充分でしたが、依頼主が、「見回りしている間でも、モニター画面を監視する必要がある為に、常時最低二名、二交代制で、交代人員の事を考慮すると最低四名必要です。その他休みなどを考慮すれば、もう少し必要になります。」と依頼されました。
警備員には二役させて人数合わせの為に三名の地球人警備員を雇いました。
地球人の警備員には、「あなたには、モニター画面の担当をして頂きます。不審人物を見落とさないように。」と説明して、テレジア星人の警備人は、ビル内部は勿論、ビルの周辺まで透視で確認していました。
そんな中、金庫破りが侵入した為に、取り押さえて警備室に連れて行き、「あなたは、何を監視していたの?金庫破りが侵入した事に気付かなかったの?頼りないわね。でも電話で警察を呼ぶ事ぐらいはできるでしょう?」と指示しました。
地球人の警備員は、謝りながら警察に電話して駆け付けた警察に逮捕されました。
警察で取り調べると、犯人は金庫破りの常習犯で、予め監視カメラや、防犯システムの下見を行い、夜間警備の警備員見回りの時間やルート、回数などを双眼鏡で確認した上で侵入して犯行に及んでいました。
どのビルの警備員も、警備のスキを突かれて、今まで逮捕されませんでしたが、アヤメ警備会社が逮捕した事を知り、ビル警備をアヤメ警備会社に切り替えるビルもいました。
フジコは、アヤメ警備会社が丸東組を簡単に撃退したり、金庫破りの常習犯を簡単に逮捕したりした事などから、仕事が増えて来た為に、別の宇宙から来た敵が攻めて来た時の事を考えておかないといけないと感じ始めました。
フジコが、「女神ちゃん、アネゴ、別の宇宙から来た敵が攻めてくれば、アヤメ警備会社の社員を総動員させないと、今、太陽系の周囲を警戒しているメンバーでは対応できない可能性があります。その時、アヤメ警備会社が警備しているビル等の警備を放棄できない為に、サクラ販売会社で自由に動ける社員とボランティア団体の会員をアヤメ警備会社で警備に当たらせて、アヤメ警備会社の社員は全員戦闘に参加できるように常時警備の情報を私達に流してね。」と提案しました。
アヤメは、「そこまで考えてなかった。博士が提案しなければ、地球の警備は全て放棄していただろうな。直ぐにリストを作るわ。」と対応していました。
フジコはアヤメの作成したリストを見て、「短い間によくこれだけ詳しいリストを作成できたわね。これだと引き継ぎの必要もないわね。」と感心していました。
アヤメは、“博士の指摘は私も考えていて、既にリストを作成していたからよ。”とやはりこうなったかと思っていました。
次回投稿予定日は、12月13日です。




