第三百十六章 フジコ、悪徳業者に対抗する
フジコは、不法投棄に対して強硬手段を取っていた為に、今まで不法投棄していた企業がフジコに暴露され世間に発表された為に、逆恨みしてフジコを狙ってくる企業もいました。
悪事を暴露された企業がら依頼を受けたチンピラ数名がフジコのボランティア団体に押し掛けてきて暴れましたが、イメージガールの打ち合わせでフジコの所に来ていた菊子が、謎の覆面女子レスラーとして対応している間に警察に通報しました。
警察でチンピラが白状した為にマスコミは、イメージガールの謎の覆面女子レスラーが悪を倒すと報道しました。
フジコは今後の事を考慮して、アヤメ警備会社に警備依頼しました。
アヤメは、「警備は私が社員とするから、二人とも思う存分悪人を懲らしめてくれ。別の宇宙から来た敵の事もある為に、特撮会社と成美ちゃんと芹沢外科医院の警備も続行し、サクラ販売会社も警備するから安心しろ。」と説明しました。
菊子が、「アイドルスターの警備はしてくれないの?」と不満そうでした。
アヤメは、「謎の覆面女子レスラーにして貰えばいいじゃないか。それに菊子は敵に狙われていないから大丈夫だ。」と菊子の警備は考えてない様子でした。
菊子は、「谷口教授は、ボランティア団体の顧問として名簿に名前が載っていて、今回の毒ガス発生を突き止めた事になっているのよ。」と警備してほしい様子でした。
アヤメは、「あれは博士だろう。しかし表向きは菊子が突き止めた事になっているから、谷口教授の警備だけはするわ。芹沢外科医院は、病原菌にやられたテレジア星人を治療していた為に、敵に狙われる可能性があるのよ。」と警備する事にしました。
フジコの運営しているボランティア団体は、強硬手段を取り続けていた為に、マスコミが特集を組んで調査すると、その団体に寄付している企業は、サクラ販売会社と芹沢外科医院とアヤメ警備会社で、貧乏人には支払い請求はせずに、無料にしている事にマスコミが気付いて、“弱きを助け、強きを挫く正義の味方”として報道しました。
その名前にあやかろうとして、ボランティア団体に協力企業として名乗りを挙げる企業が増加しました。
フジコが、名乗りを挙げた企業を調べると、中には上辺だけ貧乏人に優しくして、裏では、あくどい商売をしている企業もいた為に、タイムマシンで証拠の動画撮影をして、マーガレットに依頼して特撮映画のバックとして使用させました。
この事を聞いたコスモスが映画ファンに、その噂を流すと、映画ファンの一人が警察に通報した為に、マーガレットに問い合わせがありました。
警察から特撮現場の動画データーの提出を求められました。
マーガレットは、「あの特撮はスタジオで撮影しています。映画のバック専用にスタッフが撮影した動画と合成したものが映画で使用されています。私も映画ファンから聞きましたが、そのバックに犯罪行為が映っていたのですか?撮影したスタッフに確認すると、何もないバックより、人がいたり話し合いをしている方がよりリアルに感じると思い、人が数名集まっている所を撮影し、映画のバックとして使用する為に、その人達に許可を依頼すれば、そこにいた事を否定した為に他人の空似かと思い、その他を捜しましたが、見付からなかった為に、そのまま映画のバックとして使用しました。」とフジコが撮影した証拠の動画データーを警察に提出しました。
警察に検挙された企業は、「私は確かに、そこにいましたが、只、人と会っていただけです。動画は捏造されたものです。あの時、そんな大掛かりなロケはありませんでした。」と反論しました。
警察は、「特撮会社に確認しましたが、ロケは行わず、スタジオで撮影し、映画の背景として撮影した動画と合成したそうです。専門家が撮影した為に、撮影機器も精度が良く、拡大しても画像は鮮明で、あなた達の顔や何を持っているのかまで確認可能でした。」と返答しました。
悪事を暴露された企業は、ボランティア団体を襲おうとしても、アヤメ警備会社に阻止された為に、ボランティア団体や、寄付している企業の弱みを捜していると、芹沢外科医院の動きが気になり、看護師に飲み屋等で近付いて、酔った所でそれとなく確認しました。
「数年前から、入院患者が急に増えましたが、専属の看護師を採用して、私達はその患者の顔すら見た事がないのですよ。病室から一歩も出ないのよ。それも数人ではなくかなり多く、退院しても同じような患者が必ず入院して来るんです。昔から働いている看護師同士で、ひょっとして伝染病かもしれないなどと噂しているんですよ。」と口を滑らしました。
悪事を暴露された企業はボランティア団体の資金源を断ち、評判を落とすチャンスだと判断して、マスコミにリークしました。
マスコミが芹沢外科医院に押しかけて来た為に、渚は意思波で菊子と相談して、「実はエスベック病よりも怖い伝染病を大日本医療大学の谷口教授が発見しました。まだ広まっていない為に、隔離に成功しました。この病原菌は完全に死滅し、今入院している患者が最後の患者なので、パニックを避ける為に発表しませんでした。今あなたの会社の記者が内緒で病棟に行かれましたので、感染していない事が判明するまで隔離します。」と説明し、意思波で看護師をしているコスモスに、「捕まえて逃がすな。」と秘密を守ろうとしていました。
フジコが、「渚ちゃん、捕まえてどうするの?捕まえてしまったものは仕方ないので、調べてみるわ。」といつも事後報告なのだからとうんざりしていました。
数日後フジコが、「その人は、只の記者だと思ったら、相当悪質なフリーライターのようね。読者が喜びそうな出鱈目記事を週刊誌に売っているようですね。先日も、ストーカーに後を付けられたと警察に届けた女性の事を、“一度ストーカーに捕まり数人に体を玩具にされた。”とデタラメ記事を週刊誌に売った為に、その女性の婚約が破談になった事があったのよ。暫く捕まえておいて、余罪を調べて責任を取らさせましょう。」と提案しました。
渚が、「こういう患者を隔離するには、丸東組は便利だったけれども、今は交流がないのでどうしようかしら?」と呟いていました。
コスモスが、「テレジア星人の患者も全員退院したので、私が専用の隔離施設だと説明してUFOに閉じ込めるわ。」と提案しました。
フジコが、「誰か面会に来たらどうするのよ。渚ちゃん、芹沢外科医院には看護師寮があったわよね。昔から使われていないと聞いた事があるけれども、今、使っていなければ、芹沢外科医院の別館として隔離病棟を作り、そこに閉じ込めるのも一つの方法ね。」と提案しました。
渚は、「フジコさんとコスモスさんの意見を取り入れます。看護師寮は古く、老朽化が進んでいます。医院は改築するなどして来ましたが、寮は使われていなかった為に何もしていません。取り壊して、そこに小型UFOを着陸させます。その後の事はコスモスさんの提案で行きましょう。コスモスさんを病棟の看護師から隔離病棟の看護師に配置転換します。」と提案しました。
フジコが、「隔離病棟はUFOだから見張りは一人で充分よね。芹沢外科医院でテレジア星人の看病をしていた看護師達に調査させればどうですか?」と提案しました。
コスモスが、「私がコスモス調査会社を設立して調査します。」と宣言して余罪を調査すると、被害者の中に芹沢外科医院の患者がいました。
コスモスは渚と相談して、「芹沢外科医院から依頼を受けましたので調査しました。世間に発表しますか?」と被害者に相談しました。
「私の潔白が証明されるのであれば、是非お願いします。」と期待していました。
インターネットで発表し、菊子に依頼してテレビで、「最近設立されたコスモス調査会社は、どんな調査をしているのか興味本位でホームページを見ていると、悪徳フリーライターの事が掲載されていました。」と喋りました。
同じ被害に遭った被害者からも、コスモス調査会社に調査依頼があり、調査して内容をマスコミに発表して、マスコミはその記者を、「天罰が降り伝染病で隔離されている。」と報道しました。
全て暴露した後で、その記者を退院させました。その記者は被害者から次々と告訴される事になりました。
アヤメが、「今後、悪人は芹沢外科医院の隔離病棟に隔離すれば良いな。」と提案しました。
渚が、「そんな無茶苦茶できないわよ。」とアヤメを止めました。
アヤメは、「陽子から聞いたぞ。丸東組に辻本という死刑囚を監禁して実験台にしたらしいじゃないか。」と指摘しました。
渚は、「そんな事もあったわね。」と昔の事を思い出していました。
アヤメが、「実験台という事は人体実験か?陽子が勉強会で説明していたが、第二次世界大戦の時に、ドイツで毒ガスなどの人体実験が行われていたらしいな。渚が、そんな事をするとは思わなかったわ。」と意外な様子でした。
渚は、「私はそんな事はしていないわよ。私に言わせれば、肉食生物の方が残酷よ!生体解剖と同じじゃないの!」と反論しました。
サクラが、「二人とも、落ち着いて。悪人は今後、コスモス調査会社で調査し、その内容により世間に発表するなどの方法を取れば良いでしょう。コスモスちゃん、私の会社で商品の代金を踏み倒した顧客の調査は、今まで担当営業マンにさせていましたが、今後コスモス調査会社に依頼するわ。」と提案しました。
フジコも、「ボランティア団体の活動を妨害する人達の調査もお願いするわ。相手と目的により、その対応を考えます。」と提案しました。
次回投稿予定日は、12月10日です。