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死ななくなったひとたち  作者: 桜木
2/3

不老不死への適応と社会機能の壊死の始まり

初めて書いてみる小説(のような何か)


  読者様へのお願い

・誤字脱字は気をつけてるつもりですが絶対どこかしらにあると思いますが、そんな日もある。

・表現方法がおかしい所があるかもしれませんが私の感性ではそう感じたんだからオールオッケー

・そんな科学or法律、非現実的すぎる。これSFですよ?

 死ぬ事とは恐怖ではない、その本質は魂の解放である。


遠い昔、どこかのインチキ臭いカルト集団で聞いたようなセリフ

当時なら何を馬鹿なと一笑に付す教えだが、今のこの時代においてはその教えとやらは信者を集めるのに大きな効果があるだろう




精神と肉体とは強く結びついてる

肉体が変容すれば精神もまた大きく変容する


倫理観の欠如。いや、変化。

それは少年のニュースを皮切りに大きく世界に波紋を呼んだ

この問題が起きる以前から法律の改正等は大きく議論を呼び、また改正もなされんとしていた

だが、倫理観の変容は驚くべきスピードで影響を表していった


最もその精神の変化の顕著だったものは子供達だった

子供は純粋だ

純粋故に残虐でもある

大人と違いモラルの形成も未熟であり、大人以上に好奇心が勝る生き物だ

死なないとはどう言う事なのか?本当に死なないのだろうか?

先の少年の犯行の最も根本的な動機はそんな所だったのではないだろうか


後々、それを証明する形の事件が後を絶たずに頻発する形となった


子供による傷害事件、自殺行為、犬やネコなど他の生き物への虐待

世界規模でみれば一種の社会問題になるほどであった


人は絶えず変化と進化を繰り返してきた

そうして環境に適応し、さらには好奇心と言う原動力を得て自らの良い様に環境を変化させるにまで至った

ある意味、子供達の行動も人間としての生物の初期衝動から来る物だったのだろう


そこから数年、自体はなんとかの沈静を見せ始めていた

人間の精神は不老不死となった肉体にようやく適応したのだと、今思えばそう言う事だったのかもしれない。



子供達の精神の変化、それによる道徳性の欠如。

この問題が解決した後の半世紀程はなんとも平和だった

殺人事件なんて物がニュースに上る事は一度も無かったし、殺そうと思っても殺せないのだから傷害事件も殆ど聞かなくなった

そして長年人類が夢見てきた事の一つが叶った

世界から戦争が消えたのだ


世界が、人類が、恐らく有史以来求め続けてきた世界平和と言う一つのユートピアを手に入れたのだ



そしてそれから何世紀か過ぎた頃、人間がいかに自堕落で底すらない程怠惰な生き物だと知らされる羽目となった

社会機能が緩やかに麻痺していったのだ

最初は労働のボイコットから始まり、会社の経営能力低下、そして倒産

この程度の事なら以前からあったことだった

だが、それは一会社に留まらず次第にその数は増えていった

労働のボイコット、会社の倒産。それらが大きな社会問題になるまでそう時間はかからなかったように覚えている

まず最初に潰れたのが中小企業だった

そしてそれに引きずられるように大企業までもがその体を成すに厳しいものとなって行った


当時の私は人並み以上に真面目だったのか、そんな社会風潮が理解できずにいた

だが、今なら理解できる

有限だった生命から無限を生きられる生命となった以上、何かを急いて成す必要が無くなった

生きるだけならば最早何をせずともそれだけで永遠を生きられるのだ

そんな心の余裕。あるいは怠惰な考えが広まったのだった


完全自動化された工場のみが稼動する社会状態になるまでそんなに時間はかからなかった



この時を境に人間の文明レベルは急激に低下していった。


あと一章くらいで終わる。はず。

最初は長々と書くつもりなくて2千文字くらいで書き終わるやろなぁとか考えてたら意外と思い描いた世界観を文字に起すと長くなる


って言うか表現が単一的で書いてても若干飽きるから読んでる側からするともっと飽きるんじゃねーかなーとかいう不安が

けど一人称視点での説明っていう体裁を取ってる以上そこ等辺は多少仕方ないのかな?とも

ともかくあと一章で終わる(予定)なので頑張ろう。

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