03.中間テスト
学校生活にも慣れてきたころに
立ちはだかる新たな壁。
・・・そう!中間テスト。
このテストを落とすと、
成績が少しやばくなるけれど
期末で取り返せたりもするけど
ここで点を取るにこしたことはない!
というテストですね。←
分かりづらい?そうですか、
では本編に参りましょう(笑)
さて、委員会も決まり
だいぶ学校生活にも慣れてきて
気が緩み始めるこの季節。
そう、5月です。
そしてこの時期はそう、中間テストがあります。
・・・
「あーーもうだめだ、わかんないっ!」
そう嘆いたのは席が近くなりよく喋るようになって、
最近よく一緒に行動するようになった相田さん。
彼女は授業中の様子を見ている限り
勉強が大の苦手のようだ。
ただ彼女曰く、「国語は得意!」らしい。
「なにわかんないのぉ??
・・・生物かぁ、ちょっと見せて♪」
そう言ったのはゆり。
彼女は見かけは不良だけど勉強もできて礼儀正しい。
なんかねー謎な子です。
ギャルの格好をしているのは、
「趣味だから」だそうだけど・・・。
「えっとねー、全部わからない!」
そう相田さんが言うと
「ぶはっ、全部って(笑)
みらいウケる〜(笑)」
なんて、ゆりが笑って言った。
そしたらそれにつられて相田さんまでもが
「ふっ・・・あはは(笑)
みらいホント馬鹿だよね、ごめん(笑)」
なんて言いながら笑っていた。
私はこの2人のノリについていけず混乱していると、
二人の間で話が進んでいた。
「生物ってぇ、暗記なのにわからないもなんも
ないと思うんだけど(笑)」
「・・・どうやって覚えたらいいの、
こんな暗号!笑」
「いや、ホントうける(笑)
暗号じゃねーし(笑)」
えーと、ホント大丈夫なのか、
この2人・・・似たもの同士ってやつ?
・・・と、とりあえず私も話入らないと。
「ね、相田さん。」
「んー?」
「普段英語とか
どうやって勉強してるの?」
「英語?英語はねー、
暗記カードに単語書いてー単語覚えてるよ!
単語さえ覚えたら英語とかそれなりに点いくし!」
英語は単語を覚えるのか・・・
「じゃあ国語は?」
「重要な部分だけ覚えてー、あと漢字。
作者の気持ちがどうとかは捨ててる!」
・・・重要な部分抜き出して
暗記することはできるのか。
なら、わからないもなにも・・・
「なら生物も重要なとこだけ覚えたらいいよ、
ほら、植物の名前とか教科書だと
太字になってるでしょ?」
「あぁ!そっか、けど文章覚えないと
理由説明できなかったりするじゃん?」
「うん、もう無理そうならその辺は
捨ててもいいよ(笑)」
「あ、マジか(笑)」
我ながらいいアドバイスじゃない?笑
そんなことを思いながら、
相田さんとゆりと勉強をした、自習時間であった。
・・・
そうして仲良くなった私たち3人は
学校近くのファーストフード店で
勉強の続きをしていた。
はじめてから1時間ぐらい経った頃。
「ねっ!!ゆりってー彼氏とかいるのー?」
「えっ(笑)何突然!!いないし笑」
勉強に疲れたのか相田さんとゆりは
恋バナをはじめた。
「えーっ!絶対いるでしょ!」
「いねーし(笑)つかそんなみらいは?」
ゆりがそう聞くと相田さんは
まさか自分に返ってくるとは
思っていなかったのかびっくりしたように
「えっ!みらい!?いないよ!?!?」
と返していた。
これは怪しい。と思った私は
話に参加することにした。
「えー、怪しい!笑」
私がそう言うと相田さんは
「ちょ、卯月いじわるだ!笑」
と言って頬を膨らませる。
そんな風に可愛い反応するものだから
私は益々いじわるしたくなり、
「いいじゃんいいじゃん、
吐いた方がスッキリするよ?笑」
と言うと相田さんは観念したように
「うー・・・いるよぅ。」
と呟いた。
「けど、・・・遠距離なんだよね。
浮気されてもわかんないの。」
・・・どうやら地雷を踏んだようだ。
「ご、ごめん、相田さん!
辛い・・・話させちゃって。」
私が咄嗟にそう言うと、
「遠距離で浮気わかんないとか、
ないと思うっ!」
とゆりが珍しく真剣に語り出した。
「てゆか、彼氏くんのこと
信じてあげなよっ!!」
「ゆり・・・。」
「ホントに浮気してんならそいつ
最悪だけどさぁ。」
ゆり。なんか恋愛で辛い経験したのかな。
そう思いながら二人の会話を聞いていた。
「そ、そうだよね、ごめんね。」
相田さんがそう言うとゆりが
「ううん、じゃーこの話終わりねっ!
てゆか勉強勉強!!
テストまでに範囲終わらないよ〜笑」
そういって場を和ませた。
私はこの時、
まだまだわからないことも沢山あるけど
この2人と仲良くなれてよかったな。
と心から思った。
テスト勉強とか家でぼっちで
やってた私は凄く憧れる
シチュエーションです。
彼氏とお勉強とか夢でした。
以上次回以降もどうぞよろしくです(笑)