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分断の国(仮)  作者: キロヒカ.オツマ―


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第八章 事故死として処理される

翌週、もう一つの死が発表された。港湾地区での転落死。警察は事故と断定。


 玲奈は遺族のもとを訪れた。話を聞くほどに、事故では説明できない空白が増える。


「前日、誰かに脅されていた」


 遺族の声は震えていた。


 だが、団体の幹部は首を振る。


「今は動くな。証拠がない」

幹部は強い口調で、ただゆっくりと静かに言った。


 玲奈は知る。証拠が出る頃には、もう誰も騒がない。


 その夜、彼女は投稿を一つ消した。拡散されすぎた情報は、逆に誰も守らない。

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