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第五章 基地フェンスの向こう側
フェンス越しに、基地の灯りが並んでいた。整然と、無機質に。
鷹宮は地元の警備会社の男と話していた。名刺の裏に、別の番号が書かれている。
「揉め事は増える。処理も増える」
処理。その言葉が父の事故と重なる。
そのとき、遠くで怒号が上がった。反基地の集会だ。拡声器の声が、風に乗って届く。
鷹宮は気づかない。あの声の主が、同じ街で、同じ痛みを抱えていることを。
夜風が冷たかった。物語は、もう後戻りできない場所に入っていた。
フェンス越しに、基地の灯りが並んでいた。整然と、無機質に。
鷹宮は地元の警備会社の男と話していた。名刺の裏に、別の番号が書かれている。
「揉め事は増える。処理も増える」
処理。その言葉が父の事故と重なる。
そのとき、遠くで怒号が上がった。反基地の集会だ。拡声器の声が、風に乗って届く。
鷹宮は気づかない。あの声の主が、同じ街で、同じ痛みを抱えていることを。
夜風が冷たかった。物語は、もう後戻りできない場所に入っていた。
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