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第十六章 編集される現実

スタジオの照明は熱を持っていた。テレビ局の控室は、怒りを冷ますための空間だ。冷たい水、柔らかいソファ、笑顔のスタッフ。ここでは声を荒げた者から信用を失う。


 ディレクターは台本を差し出した。玲奈の発言は赤ペンで削られ、言い換えられている。


「“国家の暴力”は強すぎます。“行政の不透明さ”で行きましょう」


 蒼浜で起きたリンチは、映像も証言も揃っている。それでも番組では“市民間のトラブル”に矮小化される。


「スポンサーがね」


 その一言で全てが終わる。


 本番、玲奈は台本通りに話した。拍手が起きる。だが、胸の奥が冷えた。自分は何を守ったのか。


 放送後、SNSは賑わった。過激だ、冷静だ、使える。評価は全て“消費”だった。


 帰りのタクシーで、玲奈は呟く。


「これが現実か」

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