夏の忘れ物
弾けて消えないで
消えそうで
掴んだ手の感触なんて
全部うたかた
うたかたになってしまうんだ
夏の忘れ物
放り出したい量の宿題を抱えて帰省した
期間限定の舞台で
期間限定の出会い
静かな場所に行きたくて
暑さに耐えて歩いては
持ち帰れない恋に出会ってしまった
何日かしかきっと会えない人に
出来ることなんてさ
少しでも覚えていてもらえるような
淡い思い出を作ることかな
手を掴んだ
転びそうな人を支えたかっただけで
その手から
触れた温度だけ持って帰ろう
君はきっと
すぐ僕を忘れていくだろう
全部うたかた
うたかたにするんだ
夏に置いていく
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親の帰省先に付いていって、そこで生活してる誰かが気になっちゃうのはなんとなく回避していた気がします。一年に数日きりしか会えないし。とか言ってたらその十年後ぐらいにもしかしたら同じ共同墓地で遭遇していたかもしれない元同僚と仕事することにってえっ??なおその方とはオタク仲間になりましたとさ。